在宅勤務慣れると「痛勤」地獄はごめん、車通勤も渋滞がね(307)

【tamaoのOL独り言=2020年7月3日】一体、誰が夏になったら鎮静化するって言ってた?言ってなかったでしたっけ。本当にいつになったら今までの生活に戻れるのでしょうか?また、夏に収まらなかったら、寒くなる冬にはどうなるんだろうか。

自宅でなった枝豆。これじゃ、ビールのつまみになりませんね。

とても心配になります。早く韓国に行きたい。当分無理なんでしょうけれども。

ところで、在宅勤務に慣れてしまうと、通勤が「痛勤」となりますね。これ、誰もが感じているのではないでしょうか?

でも、毎日車で通勤となると、こうして原稿書けないし、友達との連絡も返せなくなるか、寄り道もできないし。それに、みんなが車を使ったら道路は混雑するでしょうから。どちらも同じですかね。一長一短かな。

でも、いつも通勤の際に通りがかるパチンコ屋さん、たくましいなぁと思ったのは、新しいパチンコ台が壇蜜(だんみつ)がモデルになっていて、「断密」なんですって!すごいたくましさ!

こういうたくましさが無いと生きていけないのかしら。そんなことも思ってしまう。絶対、2月以降に企画したものだよね。それがもうパチンコ台になってしまうって・・・。早いなぁ。もっともそんなに時間はかからないものなのかな。

こんなことにならなかったら、在宅勤務なんてなかなか進まなかっただろうけど、一気に進んだね。きっと、そのおかげで儲かったところだってあるはずだ。給付金で、自宅のイスを買い替える人もいると聞いた。

あ、自宅でモニターを使うのもよいのかも。関係ないけど、私だってピアノを再度練習しようかと画策しているぐらいだし。とにかく、まだまだ治療法が定まっていないのだから、自ら健康は管理しないといけない。

まずコロナを呼び込まないこと、自粛すべきところは自粛しないといけない。もっともそんなに飲みに行っていませんが(敬称略、中堅企業に勤めるOLのタマオさんが日常の生活について思っていることを不定期に書きます。注書きは著者と関係ありません)。

「土間土間」でタイ料理、タイ観光庁が協力、料理と飲み物

【銀座新聞ニュース=2020年7月3日】国内第4位の外食グループ、コロワイド(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1、ランドマークタワー)傘下で、焼肉レストランの「牛角」などを運営するレインズインターナショナル(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1、ランドマークタワー、0120-142-029)は7月6日から9月6日まで「土間土間銀座1丁目店」(中央区銀座1-5-10、ギンザファーストファイブビル、03-5524-3550)をはじめとする全国の「土間土間」113店で「土間土間風『タイ料理』」を提供する。

9月6日まで「土間土間銀座1丁目店」など「土間土間」店で提供される「土間土間風『タイ料理』」の試食会を開き、タイ国政府観光庁東京事務所長のセークサン・スィープライワン(Seksan Sripraiwan)さんも参加した(右から3人目)。2019年8月1日に所長に就任した。

日本からタイへの旅行者は2018年が163万人、2019年が過去最高の180万人に達したが、2020年には新型コロナウイルスの影響で、前年比73.3%減の48万人に激減する見通しという。そこで、2019年から一部の「土間土間店」で提供していたタイ料理を、今回は「タイ旅行気分」を味わえるように、タイ国政府観光庁東京事務所(千代田区有楽町1-7-1、有楽町電気ビル南館、03-3218-0355)の協力も得て、改良を加えた「土間土間風」ならではの「タイ料理」を全店で期間限定で提供する。

今回は料理が8品、飲み物4品。米粉でできたもっちり麺を野菜と一緒に炒めた「パッタイ」(税別590円)、タイの定番料理をうどんと絡めた、スパイシーな具材とうどんを合わせた「冷やしガパオうどん」(590円)、ピリ辛ソースが味の決め手となるサラダ感覚の「蒸し鶏と海老の生春巻き」(490円)。

スパイスの辛さとココナッツのまろやかさの「グリーンカレー」(590円)、鶏のうまみごはん「カオマンガイ」(590円)、エビの風味が効いた揚げパン「えぴパン」(490円)、エビチリをカニで作ったカリカリの食感とピリ辛の「カニチリ スパイシーパウダー」(390円)、マンゴーソースでまろやかに仕上げた「カニチリ マンゴーチリソース」(390円)。

飲み物は「トロピカル・ココパッション」(アルコールドリンク)、「タイランド・ブリーズ」(アルコールドリンク)、「すいかサマー」(ソフトドリンク)、「プーケット・サンセット」(ソフトドリンク)で、いずれも490円。

銀座の周辺では「土間土間銀座1丁目店」のほかに、「八重洲店」(中央区日本橋2-3-18、江間忠さくらビル、03-3516-6003)、「新橋西口通り店」(港区新橋3-23-1、Box’R ShinBashiビル、03-5401-3625)、「新橋SL広場店」(港区新橋2-15-7、S-PLAZA弥生、03-3595-4334)などがある。

営業時間は17時からで、閉店時間は各店に確認を。

「2020年」(1.ウイルスフリーの異次元へ<真鍋翔子の場合>)

【モハンティ三智江のフィクションワールド=2020年7月3日】日本行き航空便の機内は予想通り、混雑していた。国際線が再開されたばかりで、この機を逃さず、ムンバイに残留していた邦人たちは、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらぬインドを脱出しようと詰めかけたのである。

皆一様にマスク顔で、緊張した面持ち、機内は静まり返っていた。キャビンアテンダント(CA)はマスクの上にフェイスシールドでさらに防備し、乗客に手袋着用の手でキャンディを配っていく。私はオレンジ風味の一個をつかむと、マスクの下から口中に放り込んだ。

いつもなら、ひざまづいてのお絞りサービスがあるのだが、ウイルス感染リスクを懸念してか、それはなかった。

機体がついにインドでワーストの感染爆発都市ムンバイを飛び発ったときは、さすがにほっとした。同乗した同胞客の誰もが同じ気持ちでいるだろう。しかし、マスク越しの会話を交わす気にはなれない。幸いにも、私の隣席は空いていた。食事中、隣人と誤まってひじが触れ合ったりする接触が避けられるにこしたことはなかった。

やがて、飲み物が供された。私は日本製のビールをオーダーし、つまみとして付いてきた柿の種の小袋を破り、久しぶりに口中で砕けるあられの芳しい香りと、ピーナッツ風味のミックスのかもす絶妙な味わいを、よく冷えた生ビールで流し込んだ。

サイコーだった。今でも、この奇跡が信じられなかった。年内帰国は無理と諦めかけていたのだ。旅費も心もとなかったし、いったいどうなることかとはらはらしたが、国際線の再開が思ったより早かったせいで、窮地から救われたのである。

酒が入って、ムンバイ国際空港に辿り着くまでの道中の過度の緊張や、空港内での検温など物々しい雰囲気に張っていた気が一度に緩み、眠気がどっと押し寄せてきた。昨夜は興奮のあまり、一睡もできなかったのである。

CAの呼びかけにはっと目覚めると、食事のトレイが目前に差し出されていた。あわてて受け取り、缶ビールをもう一本所望し、つまみ代わりに、小皿に盛られたざるそばを、備え付けのつゆをかけ、わさびを搾り出して混ぜながら、すすった。つんと鼻に来るわさびの匂いに、ああ、日本の味だと喜ばしかった。

マスクはあごにかかっていた。

食後白ワインをオーダーし、柿の種ももう一袋追加して、みるみるうちに緩んでいく、リラックスした気分に身をゆだねる。ほろ酔い加減で、うとうとしかけた矢先のことだった。機体がぐらりとかしいだ。アナウンスが乱気流を告げている。せっかく、インド脱出に成功したのに、ここで飛行機が墜落したら、実も蓋もないなと、シートベルトをかちゃりと締め直す。その途端に、機体ががくんと急降下し、ひやりと肝をつぶす。 肘掛を握る手にぎゅうっと力がこもった。掌中がじっとり汗ばんでいる。

揺れはいっこうに収まらず、恐怖症の私の心臓はどくんどくんと高鳴った。固く目を閉じて、神様助けてくださいと、胸中でひたすら呪文を唱える。どれくらいたったろうか、願いが通じたものか、揺れはようやく収まった。水平位置に戻った機体に、私はこわばった体をほぐし、ほっと息をついて、目をゆっくり開けた。

なぜなのだろう、妙な違和感を覚えた。乱気流に入る前と、微妙に機内の雰囲気が変わったように感ずるのだ。周囲を見回すと、目の届く範囲の2、3の乗客はマスクを着けていなかった。今しがたの揺れで、嘔吐でも催したのか。私はあまり深く気にかけず、からからに乾いた喉を潤すため、酒をオーダーした。ジュースでなく、なぜかむしょうに冷やで日本酒が飲みたかったのである。

運ばれてきたのは宮城県産の銘酒で、薫り高い純米酒が喉越しをひんやりと潤す感触に、しみじみと幸せを噛み締めた。

酔いが回ったせいか、妙な居心地の悪さはいつのまにか掻き消えていた。

はっと目覚めると、機体はすでに香港上空を飛んでいた。成田空港が近づくにつれ、また緊張がじわりと滲み出す。検疫局での検査や陰・陽性にかかわらず、その後の2週間の隔離を思うと、気が重くなった。東京に自宅がない私は、ホテルでの隔離になるが、公共の交通機関が使えないため、送迎車も出してくれる帰国者用のゲストハウスを予約していた。

それにしても、結果がわかるまでどれくらい待機しなければならないのだろうと思うと、憂鬱になった。世界各国からの帰国者が順番待ちで混雑しているとの情報は前もって、仕入れてあったのだ。待ち時間が長ければ長いほど、感染リスクも高まりそうな気がして、不安だった。それ以前に検査とはどのように行われるんだろう。血をとられるんだろうなと思うと、小心者の私はびくびくした。

そのときになって、 にこやかな笑顔で最後のサービスの食事を運んでくる、CAがマスクを外し、フェイスシールドもしていないのに気づいた。私は唖然とした。マスク越しのくぐもった声で注意するのもためらわれ、黙って見過したが、飲み物をサービスする別のCAも同様に、マスクもシールドもしていないことに気づいた。

誰か注意しないかなと、機内をそれとなく見回すと、乗客全員がマスクを外し、隣席の家族とおぼしき身内と声高に談笑している。何時間か前に乱気流を抜けたとき、2、3の乗客の顔からマスクが消えていることに気づいていたが、まさか全員そうだったとは夢にも思わず、私は異変にあわてた。

ああ、飛沫感染がと、恐ろしくなり、食事前で引き下げかけたマスクをまた鼻にずり上げる。もう一度、目を凝らして機内をゆっくり見回すと、本当に誰一人としてマスクを着けていなかった。あごにずりおろしているのでもない。食事前で、みな前席のポケットにでも仕舞ったものか。でも、まだ、トレイが運ばれていない客まで口元を覆って防備していないのだ。

ルール違反だと叫びそうになるのをかろうじてこらえる。大勢に無勢、マスク着用は私独りなのだから、注意しても聞き入れられそうになかった。

みんな、いったい、どうしちゃったの。なんでマスクをしないの。私は、あまりにも無警戒すぎる、マナー違反の同乗客に、恐怖ともパニックともつかぬ心地に襲われていた。

食後、トイレに立つと、3、4人の乗客が順番待ちをしていた。その誰もがマスクを着けていない。子供が通路をうろちょろしており、母親らしき女性に叱咤されていた。

機内は、最初に乗り込んだときと打って変わって、ウイルスが蔓延する前のマスクも、フェイスシールドも不要だったころに戻っていた。

私は機内手荷物からもう一枚マスクを取り出すと、二重に防備した。台風が近づいているらしく、機体がまた少し揺れたが、夢にまで焦がれた母国の土に車輪ががたんと着地したときは、心底ほっとした。

さあ、いよいよ検疫だと気を引き締める。ところが、どういうわけか、しかるべき検査場所に誘導されることもなく、すんなり通過してしまったのである。文字通りフリーパス、だった。ムンバイ空港のように検温すらなかったのだ。

これはいったい、どういうことなんだろう。私の不審感は高まった。空港内には人があふれていたが、マスク着用者はごく少数で、しかもみな密着して、声高に話している。あんなにくっついて大丈夫なのかなと眉をひそめながら、私はどうにも腑に落ちず、首を傾げ続けた。

確かに日本は収束に向かいつつあるが、この警戒心のなさはどうだろう。第2波が怖くないのか。それにインドでワーストの感染爆発都市から帰国したというのに、すんなり通過させてしまうなんて、いったい、どうなってるんだ。規律に厳しい自国のはずなのに、あまりにもおかしい。そういえば、公共の交通機関を使用しないとの誓約書も書かされなかったなと、思い返す。

私は釈然としない心地で、もしかして入国制限が急遽解除されたのかもしれないと思った。だとしたら、なんというラッキーなタイミングだったことだろう。そうだ、きっとそうにちがいない。やったあと私は単純に喜び、予約したホテルに電話を入れ、送迎車の到着を確認した。

ところが、いくら電話しても、先方にはつながらなかった。これ幸いとばかり、自主キャンセルし、都心に出るバスに乗った。

当日夜の郷里往きのバスチケットはすんなり取れて、翌朝には帰省していた。早朝だったため、朝食がてら喫茶店で時間つぶしをすることにする。朝早い時間帯にもかかわらず、駅前のせいか、店は結構混んでいた。入り口には消毒液も置かれておらず、客同士ガラスの仕切りも設置されていないボックス席で、口角泡飛ばしながら談笑していた。私は眉をひそめながら、ルール無視の客たちから距離を置いて、カウンターの隅に腰掛ける。

コーヒーが、剥き出しの顔の若いウエイトレスによって運ばれてきた。私は目の前のナプキン立てから一枚抜き出すと、飲み口を丁寧にぬぐってからすすった。インスタントでない日本の喫茶店のコーヒーの薫り高さに、ああ、やっと帰って来たとの安堵がしみじみ胸を満たす。

そもそも、いい年こいてインドなんかに旅しようと思ったのが間違いの元だったと、苦々しく振り返る。私は大の遺跡愛好家で、ムンバイのアジャンンタ・エローラ遺跡を一目観たかったのだ。評判にたがわず素晴らしく、毎日のように通ったものだが、そうするうちにウイルス騒動に巻き込まれ、都市封鎖に直面、以後4カ月あまりもムンバイに封じ込められる成り行きになったのだ。

誰一人として知る者もない異国のホテルで、孤独感と寂寥に苛まれ、 心細さが募ったが、 幸いにも、ワイファイが完備されていたせいで、日本の親族や友人とは連絡が取り合えた。

それにしたって、厳格な外出禁止令か敷かれた異国の大都会での軟禁生活はストレスが溜まる一方で、毎食カレーで胃も荒れて日本食が恋しくてならなかった。

あの悪夢のような日々を振り返ると、こうして無事帰国できたことは、まさしく奇跡としかいいようがなかった。

そろそろ実家の弟が起きだす時刻だと、私はやおら腰を上げた。すでに両親は他界していて、いまだ独身の弟が長年家守りしているのだ。私は5年前に離婚して以来、実家に身を寄せていたのである。子供はおらず、以来弟と2人の生活、静かで変わり映えのしない、初老の姉弟の単調な暮らしを続けていた。

生活費はフリーの校正者としての技能のおかげで賄え、年金を年1度の海外遺跡旅行にあてていたのだ。

玄関を勢いよく開けて、帰宅を大声で告げると、中からのそりと小柄な胡麻塩頭の弟が姿を現した。

弟は姉の顔を見ても、お帰り、大変だったねとねぎらうでもなく、きょとんとした面持ちをしている。帰国通知のメールは届いていなかったんだろうかと、私はいぶかった。

他人行儀なそぶりで、姉のスーツケースを持ち上げる手助けすらしようとしない弟に、私は少しむっとしながら、自力でよいしょと上がり框に持ち上げた。その刹那、鋭い罵声が飛んできた。

「あんた、人のうちにのこのこ侵入して、いったい、誰なんだい」

私はマスクの下で、あんぐり口を開けた。弟の気がふれたのかと一瞬思った。よもや、姉の顔を忘れたわけでもあるまいに。

「あんた、何言ってんのよ。姉ちゃんが、感染爆発しているインドからほうほうの体(てい)で逃げ帰ったというのに、無事でよかったの一言もないなんて」
「姉ちゃんだってえ? よく言うよ、いくら似てるからって、厚かましいにもほどがある。うちの姉ちゃんなら、とっくに戻ってるよ」

険悪な目つきでつっけんどんに返す弟に、私は訳がわからず困惑する。そのとき、弟の背後に忍び寄る人影があった。

「この女、誰?」

邪険に投げる女は私にそっくりで、まるで鏡を見ているみたいに何から何まで生き写しだった。私は膝ががくがくして、その場にへなへなとくずおれそうだった。

「俺にもわかんねえんだよ。姉ちゃんに似ているからといって、人のうちにいきなり侵入しようとしてさ、ちょっと頭おかしいんとちゃうか」
「やあねえ、私に似てなんかいないわよ。どこの馬とも知れぬ図々しい女、早く追っ払ってよ」

私に瓜二つの女は眉をひそめ、眉間に鋭い縦皺を寄せて、まるで野犬でも払うようなそぶりで、しっしっともう一人の私を追いやった。

二人の剣幕にすごすごと背を向けると、重いスーツケースを再び転がしながら、悄然と家を出た。立ち去る前に今一度まじまじと表札をチェックしたが、間違いなく真鍋浩二と連名で「翔子」と記されており、混乱した。これからどこに行けばいいのかわからなかった。私の居場所はここにはすでにないのだ。元の世界のアイデンティティ、真鍋翔子という実名を喪失した自分が憐れで、公園のベンチで膝を抱え行き暮れた。

突然、頭の中の声がした。
「でも、ウイルスに毒された世界に戻るより、ここに浮浪者としてとどまったほうがいいんじゃない、少なくとも、命を落とすリスクはゼロよ。それに監視社会じゃなくて、自由に動けるし、誰にもコントロールされない」

私は、宿泊拒否でホテルが見つからず帰宅難民となって、空港内でのダンボール生活を強いられる帰国者のエピソードをふと思い出し、無菌の並行世界で難民としてとどまることを選んだ。

秋か冬には来ると言われている第2波では、数時間内に人がばたばた倒れ死ぬとの恐ろしい予測もなされており、スーパー耐性菌にころりと殺られるリスクのない安全・自由かつ平和な並行現実を選ぶにこしたことはなかった。それは人間としてある意味、当然の生存本能とも言えた。

すぐ目の前で、炊き出しが始まろうとしていた。いい匂いに釣られるように、マスクを投げ捨てた私は矢庭に立ち上がり、浮浪者の列の後尾に並んだ(「2020年」はモハンティ三智江さんがインドで隔離生活を送る中、創作活動にも広げており、「インド発コロナ観戦記」とは別に、短編など小説に限定してひとつのタイトルで掲載します。本人の希望で画像は使いません)

中央の百貨店6月、全5店減も日本橋2店は17%減に改善

【銀座新聞ニュース=2020年7月2日】中央区とその周辺の主要百貨店の6月売上高(速報値、店頭ベース)は、日本橋三越、大丸東京店、日本橋高島屋、銀座三越、松屋銀座店の5店ともマイナスだった。5店舗とも前年を下回るのは5カ月連続となる。

6月の売上高が前年比17.9%減まで改善した日本橋高島屋。

6月は新型コロナウイルスの感染防止のため、不要不急の外出を控える状況が続き、各店舗とも大幅なマイナスとなった。ただ、「買い物の目的が明確なお客や購買意欲が高いお客が多く、多くの店舗において客単価は前年実績を上回」(三越伊勢丹ホールディングス)ったせいか、日本橋三越と日本橋高島屋はマイナス幅が大幅に改善した。

また、訪日外国人観光客売上高(インバウンド、免税売上高)については、入国制限の強化などが響いて、各店とも大幅に落ち込んだ。高島屋全店では訪日外国人観光客売上高が前年比94.2%減、大丸松坂屋百貨店全店では同97.1%減となっている。

三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比17.1%減(5月速報値90.5%減、確定値88.0%減、小型店舗と恵比寿三越、ソリューション統括部を含む、確定値ベースでの店舗別売上額は2019年5月から未公表)と店頭ベースでは9カ月続けて前年を下回ったものの、大幅に改善した。

一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同45.3%減(同速報値95.4%減、確定値95.4%減、但し空港型免税店の売り上げを除く)と5カ月続けてマイナスとなった。

三越伊勢丹ホールディングスではほぼ全店で客数が減少し、国内百貨店合計の売上高が前年を下回った。一方で、買い物の目的が明確なお客や購買意欲が高いお客が多く、客単価は前年実績を上回り、売上高は5月よりも大幅に改善した。特に食品、リビング用品、子ども用品など「日常生活をより豊かに過ごしたいニーズに応えるカテゴリーが健闘」したという。

東京都心の店舗では、月初は生活必需品へのニーズが中心だったが、徐々にラグジュアリーブランドや宝飾品など、高額品の比較検討が可能な百貨店ならではのニーズも上向いてきたとしている。また、混雑を避ける目的で分散化して開催したクリアランスセールも、月の終盤まで堅調に推移した。さらに、6月9日に刷新した三越伊勢丹オンラインの売上高は月を通して好調だったとしている。

首都圏、札幌、名古屋、福岡など訪日外国人観光客売上高のシェアが高い地域では、訪日外国人観光客売上高の大幅マイナスが売上減の大きな要因としている。

日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同17.9%減(同速報値61.8%減、確定値61.5%減)と5カ月続けてマイナスとなったが、マイナス幅が改善した。日本橋店は2018年9月からレストラン街の運営を子会社の東神開発に移管し、百貨店としての売場面積が縮小している。

店頭売り上げは、夏セールを段階的にスタートしたが、引き続き外出を控える傾向や、店内外催事の中止、訪日外国人観光客売上高の大幅な減少の影響などにより、前年実績を下回った。とくに訪日外国人観光客売上高は同94.2%減だった。

ただ、中元は、オンライン売り上げが好調で、前年並で推移しているが、商品別売上高(16店舗ベース)については、すべての商品群が前年を下回った。

J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同49.8 %減(同速報値87.4%減、確定87.4%減)と昨年10月の消費税増税以降、9カ月続けて前年を下回った。

百貨店事業は6月14日まで短縮営業を継続したが、5月30日から土・日曜日の営業を再開し、15日以降はほぼ通常通りの営業時間となったこともあり、大丸松坂屋百貨店合計では同28.0%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では29.0%減と5月よりもマイナス幅が縮小した。大丸松坂屋百貨店合計の訪日外国人観光客売上高(速報値)は97.1%減(客数同99.2%減、客単価同243.9%増)だった。

J.フロントリテーリングでは2017年4月から「不動産事業」を独立させて、確定ベースで伸び率を公表しており(速報値ベースは未公表)、5月の「ギンザ シックス(GINZA SIX)」や「上野フロンティアタワー」などの家賃収入は同61.1%減だった。不動産事業がマイナスとなるのは、3カ月連続となる。

松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同37.2%減(同速報値91.3%減、確定91.3%減、4月は未公表だったが、5月の確定値段階で、4月が91.4%減と公表)と5カ月続けてマイナスとなった。

銀座店は、6月は月間を通して営業時間を短縮(売上全体への影響度合いは8.5%減)、6月において2回の全館休業日を設け(2.8%減)、前年同月より土・日・祝日が2日減(0.7%減)、国内移動の自粛による入店客数の減(4割程度の減)などの要因により、売上高はマイナスとなった。

訪日外国人観光客売上高は渡航規制で大幅に縮小した中、化粧品(国内客の売上高前年比3.9%減)や、ラグジュアリーブランド(同8.1%増)など、自家需要商材や固定客を軸としたカテゴリーは堅調に推移した。

6月26日からスタートしたクリアランスセールについては、前年に対して4割程度の売上(プロパー比率は7割程度)で推移している。一方で、法人営業部(外商)において、テレビ通販などの特注が奏功し、売上高が前年比で75%増になるなど、店頭以外の取り組みでは全体を加勢したとしている。

日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内73社203店舗(総従業員6万1669人)の5月売上高(店舗調整後)は前年同月比65.6%減の1515億4248万円で、8カ月続けてのマイナスとなった。

5月は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の下、全国の会員店が営業自粛を余儀なくされたが、月の後半からは宣言の段階的解除を受けて、順次各店の営業再開が進んだ。これにより、月初から中旬まで前年を大幅に下回っていた売上高減少率も、最終的には過去最大を記録した4月(72.8%減)から若干(7.2ポイント)改善した。

地区別では、地方(10都市以外の地区)が56.8%減、営業自粛の影響が大きい大都市(10都市)は69.0%減と、その差は拡大し12.2ポイントとなった。

訪日外国人観光客需要(インバウンド、免税売上高)は、入国規制や臨時休業による免税カウンター閉鎖等を背景に、売上高が97.5%減(7.7億円、4カ月連続、シェア0.5%)、購買客数99.3%減(4カ月連続)と、依然厳しい状況が続いている。一方、国内市場は63.2%減(8カ月連続、シェア99.5%)と7.4ポイント改善した。

商品別では、外出自粛で巣ごもり消費の傾向が強まり、食料品(45.2%減)やライフスタイル関連(家庭用品:54.9%減)が相応に健闘し、生鮮三品や惣菜、和洋酒、生菓子、寝具、キッチン・リビング用品、家電なども動いた。

また、衣料品(74.1%減)や身のまわり品(74.5%減)等のファッション商材では、羽織物、ブラウス、カットソー、パラソル、帽子などに動きが見られた。春のお祝いニーズからギフト関連も堅調だった。その他、増勢が続くネット通販など非店頭売上は好調で、業績を下支えしている。

全国の百貨店の5月の営業日数は前年より4.8日少ない26.0日、114店舗の回答によると、入店客は7店が増え、104店が減ったとし、83店舗の回答によると5月の歳時記(GW、母の日)の売り上げについては6店が増え、71店が減ったとしている。東京地区(12社25店)の5月の売上高(店舗調整後)は同71.6%減の347億9525万円と8カ月続けてのマイナスとなった。

国内90店舗の訪日外国人観光客需要の5月の売上高は同97.5%減の約7億7000万円と4カ月続けてマイナスとなり、国内の百貨店に占めるシェアが0.5%としている。

このうち、一般物品売上高は同97.2%減の約4億5000万円で、4カ月続けて前年を下回った。化粧品や食料品などの消耗品売上高が同97.9%減の3億2000万円、購買客数が同99.3%減の約3200人と4カ月続けてマイナスとなり、1人あたりの購買単価が同268.8%増の24万1000円で、6カ月続けて前年を上回った。

人気のあった商品は1位が化粧品(2018年1月から2020年4月まで1位)、2位にハイエンドブランド(2018年1月から2019年4月まで2位、5月3位、6月から2020年4月まで2位)で12カ月連続で2位、3位が婦人服・用品(2020年1月から2月5位、3月6位以下、4月5位)が5位から上がった。

4位が婦人服飾雑貨(2018年1月3位、2月4位、3月3位、4月5位、5月3位、6月から2019年7月まで4位、8月3位、9月から4月まで4位)で、同じ4位に食料品(3月と4月6位以下)が復活した。

免税手続きカウンターの来店国別順位は1位が中国本土(2018年1月から2020年4月まで1位)、2位は3月に4位、4月に3位に上がった台湾(2018年1月と2月3位、3月4位、4月3位、5月から1月4位、2月3位、3月から6月4位、7月3位、8月4位、9月から11月2位、12月と1月3位、2月2位、3月4位、4月3位)がさらに上がった。

3位は韓国(2018年1月4位、2月から6月2位、7月3位、8月から10月2位、11月から2019年1月まで3位、2月から6月2位、7月4位、8月2位、9月から2月まで4位、3月3位、4月2位)がひとつ下げた。

4位は香港(2018年1月と2月3位、3月4位、4月3位、5月から1月4位、2月3位、3月から6月4位、7月3位、8月4位、9月から11月2位、12月と1月2位、2月3位、3月2位、4月4位)と、4月に続いて2カ月連続4位だった。

5位は、2018年から2020年2月まで7位、3月に6位、4月に5位に上がっているマレーシア(2018年1月から1月まで7位、3月に6位、4月に5位)で、2カ月連続となった。6位は3月に7位、4月に6位だったタイ(2018年1月から10月5位、11月と12月6位、2019年1月から8月5位、9月6位、10月から2月まで5位、3月7位、4月6位)で、2カ月連続で6位となった。7位は3月に5位、4月に7位だったシンガポール(2018年1月から10月6位、11月と12月5位、2019年1月から8月6位、9月5位、10月から2月まで6位、3月5位、4月7位)で、2カ月続けて7位だった。

ホットペッパー調べ外食5月、市場75%減、回数が過去最低

【銀座新聞ニュース=2020年7月1日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は6月30日に5月の「外食市場調査」を発表した。

東京ドームホテル(文京区後楽1-3-61、03-5805-2111)は7月3日から最上階(43階)のレストラン「アーティスト カフェ」の営業を再開する。昼が11時30分(土日祝日は11時)からで、「パノラマランチコース」(税込、サービス料別3500円、画像)があり、夜が「カンタービレ」コース(18時から22時、注文は20時まで、8800円)がある。

それによると、5月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比74.5%減の825億円と4カ月続けて前年を下回った。

外食市場規模は首都圏が461億円(同76.9%減、6カ月続けて減)、関西圏が237億円(同71.8%減、4カ月続けて減)、東海圏が127億円(同68.4%減、3カ月続けて減)と3月、4月に続いていずれも前年を大幅に下回った。

外食単価は前年比356円マイナスの2088円と3カ月続けての下落(同14.6%減)、外食頻度(外食回数)が月3.08回で同1.13回減って3カ月続けて下落、外食実施率は同45.1ポイントダウンの31.4%と6カ月続けて下回った。外食頻度(外食回数)が2012年10月に調査をはじめて以来、過去最低値を更新した。

ホットペッパーグルメ外食総研では、「市場規模の前年の約4分の1だが、前月の同22.5%からは3ポイントほど改善が見られた」し、性年代別では「すべての性年代で外食実施率が前月よりは高く、前年比のマイナス幅が改善した」という。

また、業態別でも3カ月連続して主要16業態すべてで市場規模が前年比マイナスだが、「食事主体業態(前年比71.0%減、前月比3ポイントアップ)、飲酒主体業態(同80.9%減、同3ポイントアップ)、軽食主体業態(同67.2%減、同5.3ポイントダウン)と「軽食主体業態以外では回復傾向が見られる」としている。

業態別では3カ月連続して主要16業態すべてで市場規模が前年比マイナスで、前年同月比増減率では58.3%減の「カラオケボックス」を筆頭に、飲酒主体業態、食事主体業態、軽食主体業態と夕食市場が大きく落ち込んだ。

主要16業種(調査は26分類)を対象とした外食市場規模は、増えた業種がゼロで、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が609億円減の131億円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が326億円減の121億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が226億円減の113億円と100億円を超えたのは3業種のみだった。

外食単価は「カラオケボックス」が2015円高の4535円、「ファーストフード(ハンバーガー、サンドイッチ等)」が115円高の893円、「アジアン料理店」が98円高の2758円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が49円高の3405円、「牛丼、カレー等1品もの専売業態」が37円高の757円と5業種が上昇した。

一方で、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が1046円安の6603円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が512円安の3199円、「中華料理店(ラーメン専業店は除く)」が594円安の1605円など11業種が下落した。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査を4月20日から5月1日まで53万0314件を対象に行い、回収数が3万3731件(回収率は6.4%)。本調査は6月1日から9日まで1万3014件を対象に実施し、回収数が1万0344件、回収率は79.5%、有効回答数が1万0136件だった。

本調査での「外食(実施率)」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、2019年4月から調査対象にコンビニなどの「イートイン」の選択肢を追加している。