丸善日本橋で万年筆展、22ブランド特別品やカリグラフィー展(2)

(最後に地下1階での万年筆の販売やカリグラフィー展などについて加え、見出しを変え、画像を追加します)
【銀座新聞ニュース=2021年3月3日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月3日から9日まで1階と地下1階などで「第12回世界の万年筆展 展示即売会-手書きと過ごす」を開く。

丸善・日本橋店で3月3日から9日まで開かれる「第12回世界の万年筆展 展示即売会」のフライヤーで、限定販売品が紹介されている。

丸善・日本橋店が2007年に全面改装し、3周年を記念して2010年から開いている恒例のイベントで、世界各国の名前の知られているブランドから国内の手づくり万年筆まで世界の万年筆メーカー22社の製品を展示販売する。また、ペンクリニックやインク作りなどのイベントも開く。

今回の限定品は「パイロットコーポレーション」(中央区京橋2-6-21、03-3538-3700)が「ベスト型、漆塗り、艶緑」(税込7万7000円、限定50本)で、漆塗り万年筆に使われているベスト型をベースに、プレーンなタイプに仕上げ、今回はミドリの漆をかけてある。ペン先は18金、字幅は、F(細)、M(中)、B(太)、BB(極太)の4種類から選べる。

「セーラー万年筆」(墨田区江東橋4-26-5、東京トラフィック錦糸町ビル、03-3846-2651)が「キングプロフィットALブルーコンパス」(11万円、34本限定)で、セーラーのフラッグシップである「キングプロフィット」を金属軸で仕上げた丸善日本橋店オリジナル第5弾となっており、初の銀色仕上げで、マットな風合いと鮮やかなパーツとのコントラストが絶妙としている。ペン先は21金、字幅は、M、Bの2種類。

「プラチナ万年筆」(台東区東上野2-5-10)の子会社、中屋万年筆(台東区東上野2-5-16、岩原ビル)が「ポータブル黒溜廻り止め万年筆 紙とペン」(11万5500円、限定20本)で、廻り止めには龍の模様があり、丸善の原稿用紙「萬年筆物語」を再現した日本橋店限定モデルで、ペン先が14金、字幅がUEF(超極細)、EF(極細)、F、SF(細軟)、M、SM(中軟)、B、BBの8種類。

「仙台大橋堂」(宮城県仙台市青葉区中央3-8-5、新仙台駅前ビル、022-266-2332)が「本漆螺鈿(らでん)磨き蝋色(ろいろ)仕上げ万年筆 暁煌(ぎょうこう)」(15万4000円、限定10本)で、陽光が広がり始める「夜明けの美しさ」を漆、螺鈿、卵殻で組み合わせて表現をした、塗師と職人の技が光る自信作としている。ペン先は21金、字幅はMのみ。

「笑暮屋」(えぼや、荒川区荒川1-38-6、03-3891-5258)が「エボナイト万年筆Nalu(ナルー)翠波」(5万5000円、限定20本)で、キャップから軸までを緩やかな連続する曲線で波を表現し、ハワイの海を想起させ、エボナイトの手触りと美しい曲線で持ち心地のよさを実現しているという。ペン先が14金、字幅がF、MF(中細)、M、Bの4種類。

「サンライズ貿易」(千代田区岩本町2-13-6、03-5833-7701)が「プロフェッショナルギア(低重心モデル)黄地図(きちず)」(4万4000円、Zが4万6750円、限定100本)で、ペンドクターの宍倉潔子さんが監修した日本橋店オリジナルモデルだ。丸善の地図柄ラッピングペーパーの色遣いを軸全体で表現し、ペン先のロゴ刻印が”丸善オリジナル“デザイン。ペン先は21金で、字幅はEF、F、M、B、Z(ズーム、太)の5種類。

丸善オリジナルインキで、1916(大正5)年から製造販売されている「丸善アテナインキ」の日本橋店限定で、第12回を記念して創業者の早矢仕有的(はやし・ゆうてき、1837-1901)からとって「日本橋 早矢仕」(2200円、300個限定)も販売される。

また、3日初日9時30分から地下1階入り口では丸善・日本橋店オリジナル万年筆袋、税込5万5000円(5袋限定、約9万円相当の商品)、3万3000円(10袋限定、約5万4000円相当の商品)、1万1000円(20袋限定、約2万3000円相当の商品)を販売する。

5万5000円は丸善の「ルナシータ万年筆」(6万6000円)、パイロットの「ペンサンブル、2019限定色、ロールペンケース、ブルー」(4400円)、ドイツのロイヒトトゥルム(Leuchtturm)の「高級ノート」(A5サイズ、3190円)などが入っている。

3万3000円は丸善の「アテナザペン クロマ万年筆」(3万3000円、軸色、字幅は選べない)、丸善の「森林楽 ペントレーS(新商品)」(3520円)などが入っている。

1万1000円はパイロットの「カスタムヘリテイジ万年筆」(限定カラー、14金ペン先、1万3200円、軸色、字幅は選べない)、パイロットの「色彩雫3本セット」(2310円)などが入っている。

ウイキペディアによると、「万年筆」は1809年に英国人がペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したのが最初とされ、1883年にアメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマン(Lewis Edson Waterman、1837-1901)が、調書にインクの染みを作ってしまい、契約を取り逃がしたことをきっかけとして、毛細管現象を応用したペン芯を発明したことが万年筆の基となった。

万年筆が日本に入ってきたのは1884年で、横浜のバンダイン商会が輸入し、東京・日本橋の丸善などで販売された。当時は「針先泉筆」と呼ばれ、「万年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した時計商の大野徳三郎(おおの・とくさぶろう、生没年不詳)と言われている。戦前は日本の万年筆製造が盛んで、1940年には世界生産量の50%を日本で生産していたといわれている。

万年筆はペンとともに1960年代頃まで、手紙やはがき、公文書などを書くための筆記具として主流であったが、徐々にボールペンに取って代わられ、1970年代に公文書へのボールペンの使用が可能になり、また水性ボールペンが開発されたことにより、万年筆は事務用、実用筆記具としては利用されなくなっている。

英国のパーカー(Parker)などによると、パーカーは1888年にアメリカ人のジョージ・S・パーカー(George Safford Parker、1863-1937)がペンの特許を申請し、アメリカで筆記具の製造をはじめ、1894年にインク漏れを防止するインク供給システム「ラッキー・カーブ」を発明し、2件目の特許を取得、1906年に金とスターリングシルバーを使った「スネークペン」を発売、1914年に戦場の兵士のために作られた、乾燥した固形インクが装着され、水に浸すだけでインクの役割を果たし、すぐに書き出せる「トレンチペン」が誕生し、1918年に売上高が100万ドルを達成した。

1921年にオレンジ色と25年保証の最高ライン「デュオフォールド(Duofold)」が発売され、1931年に3年間で1021回もの実験を経て開発した速乾性インク「クインク(Quink)」が発売され、1933年に「矢羽クリップ」(1957年からブランドの正式なアイコンとなる)を初採用し、当時の一般的なペンの2倍以上のインク容量とインク残量を目で確認できる「バキューマティック」が発売され、社長を引き継いだケネス・パーカー(Kenneth Parker)が1941年に創業51年を記念して「パーカー51」を発売し、1945年5月7日にドイツの降伏文書の調印にドワイト・D・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower、1890-1969)が「パーカー51」を使用した。

1954年にパーカー初のボールペン「ジョッター」が発売され、初年度に350万本を販売し、1962年に英王室から「ロイヤルワラント(王室御用達)」の称号を授かり、パーカーが英王室御用達となる。1987年にスターリングシルバーを使った4つの「パーカー75」モデルがカスタムメイドで登場し、12月8日に中距離核戦力全廃条約への調印の際に、アメリカ大統領のロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan、1911-2004)と旧ソ連書記長のミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Sergeevich Gorbachev、1931年生まれ)さんが「パーカー75」を使用した。

1987年に英国資本が入り、本部を英国に移転し、1993年にプロクター・アンド・ギャンブル傘下のジレット社が買収し、2000年にニューウェル・ラバーメイド・グループのオフィス用具部門のサンフォードの傘下になり、2009年に英国工場が閉鎖され、生産拠点がフランスとなっている。

期間中、地下1階入り口で「パーカー」がポップアップショップを開く。1941年に誕生した「パーカー51」の復刻版が2月9日に発売されたことから、新「パーカー51」の試筆販売会と、1921年に発売されたパーカーのフラッグシップモデル「デュオフォールド」の誕生100周年を記念して発売される「デュオフォールド100」の予約承り会を開く。

期間中、3階で「平井木工挽物所」(大阪府大阪市生野区巽北3-1-24、06-6752-3875)が黒檀や紫檀、屋久杉、花梨などの天然木を素材に、オリジナルの万年筆やボールペンなどの筆記具を製造販売する。

期間中、地下1階イベントスペースでイタリアの万年筆メーカー「AURORA(アウロラ)」が万年筆などの筆記具を販売する。

5日から7日までの3日間、11時から19時まで、1階でガラス工房「aun(アウン)」(岡山県倉敷市本町1-30、086-489-0988)がガラスペンを発売する。

また、期間中、1階で11時から19時まで「笑暮屋」がエボナイト万年筆を、「仙台大橋堂」が手作り万年筆を販売する。

また、地下1階では、3日と4日の2日間、9時30分から17時30分まで「パイロット」のペンドクターによるペンクリニックを開く。事前予約制。

4日から6日の3日間11時から19時まで「中屋万年筆」が手作り万年筆の実演・販売をする。事前予約制。

5日と6日の2日間、9時30分から17時30分まで「サンライズ貿易」のペンドクター宍倉潔子さんによるペンクリニックを開く。事前予約制。

5日11時から19時まで「インクカフェ-私のカラーインク作り」を開く。参加費は1750円で、定員数は3人、7回開く。事前予約制。

丸善・日本橋店で3月3日から9日まで開かれる「第12回世界の万年筆展 展示即売会」のフライヤーで、地下1階で売り出される各メーカーの特別品が紹介されている。

そのほか、地下1階で販売する万年筆は、「ペリカン」が「M600トータスシェルレッド万年筆」(4万9500円、14K、EF、F、M、B)、「笑暮屋」が「矢立(やたて)Mサイズ『風』万年筆」(4万6200円、軸色は風(青緑)と曙(赤)の2色。14K、F、MF、M、B)、「ディプロマット」が「アエロ バイオレット万年筆」(4万4000円、14K、EF、F、M)。

「レオナルド オフィチーナ イタリアーナ」が「フェリーチェ エメラルドグリーン万年筆」(6万9300円、14K、EF、F、M、B)、「パーカー」が「パーカー51プレミアムブラックGT万年筆」(3万6300円、18K、F、M)と「パーカー51バーガンディCT万年筆」(1万3200円、ペン先はステンレス、F)。

「ウォーターマン」が「エキスパート メタリックブラックRT万年筆」(2万2000円、ペン先はステンレス、F)、「呉竹」が「くれ竹万年毛筆 夢銀河 天然木 黄金檀」(3万8500円、ペン先はイタチの毛、F)、「パイロットコーポレーション」が「カスタムヘリテイジSE」(3万3000円、14K、F、M)、「セーラー万年筆」が「伝統漆芸 彩雅万年筆」(16万5000円、21K、M、B)。

「プラチナ万年筆」が「プロシオン ラスター万年筆」(8800円、ペン先はステンレス、F、M)、「中屋万年筆」が「丸善日本橋店オリジナル万年筆(オリーブ)」(18万7000円、14K、UEF、EF、F、SF、M、SM、B、BBの8種類)、「クロス(CROSS)」が「タウンゼントイヤー・オブ・ザ・オックス トランスルーセントプラムラッカー万年筆」(6万6000円、18K、F)。

「カランダッシュ」が「限定 バリアス KENGO KUMA(ケンゴ・クマ)万年筆」(限定5本、17万6000円、18K、M)、「アウロラ」が「カレイドスコーピオ・ルーチェジャーラ万年筆」(9万9000円、18K、EF、F、M、B)、

「100 Anniversario Regina(アニベルサリオ・レジーナ)」が「創業100周年記念チェント・アニベルサリオ・レジーナ」(33万円、18Kロジウム仕上げ、F、M)、「ラミー」が「サファリ2021限定色テラレッド万年筆」(4400円、ステレンス、EF、F、M)、「ポルシェデザイン」が「P3110テックフレックス万年筆」(7万1500円、18K、F、M)。

「ファーバーカステル」が「アネロローズゴールド万年筆」(8万8000円、18K、EF、F、M、B)、「ピナイダー」が「アヴァター URデラックス ネプチューンブルー万年筆」(5万5000円、14K、EF、F、M)、「仙台大橋堂」が「ボナイト万年筆 同軸タイプ」(3万8500円、14K、B)、「NAMIKI(ナミキ)」が「沈金 龍」(71万5000円、18K、FM、M、B)など。

3月9日まで開かれている「アート・オブ・レタリング(The Art of Lettering)日本カリグラフィースクール特別講座講師によるカリグラフィー作品展」のフライヤー。

また、期間中、3階スパインスペースで「The Art of Lettering(アート・オブ・レタリング)日本カリグラフィースクール特別講座講師によるカリグラフィー作品展」を開く。

今回、出品しているのは、相田英子さん、石下裕子(いしおろし・ゆうこ)さん、加藤絵美さん、河南美和子さん、五木田摩耶さん、柴田美奈さん、白谷泉さん、鈴木泰子(たいこ)さん。

田中満智子さん、中村仁美さん、深谷友紀子さん、藤森薫さん、馬越幸子さん、松沢恵未さん、渡部朋子さんの15人だ。

「カリグラフィー」とはギリシャ語の「calli(カリー、美しい)」と「graphein(グラフィン、書くこと)」に由来する言葉で、16世紀から17世紀に生まれた手書きの文字のことだ。日本では「西洋書道」と訳され、日本の書道と同じく文字を美しく見せるための手法だが、筆記にペンまたはそれに類する道具を用いているため、毛筆の書道とは表現されたものが大きく異なる。

1文字ずつ手書きで書かれているため、書体の種類は数百の単位もあるが、その区分は明確でなく、代表的なものにはゴシック体、アンシャル体、イタリック体などがある。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。ほとんどの商品は電話で予約できる。

大丸松坂屋画廊で黒木美都子、平林孝央ら「鼓動」展

【銀座新聞ニュース=2021年3月3日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は3月4日から10日まで黒木美都子さんら5人によるグループ展「鼓動-The beat」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で3月4日から10日まで開かれるグループ展「鼓動-The beat」に展示される平野実穂さんの作品。

参加するのは、黒木美都子さん、平野実穂さん、平林孝央さん、丸山純奈さん、吉田然奈さんの若手画家5人で、それぞれ新作を中心に展示する。

黒木美都子さんは1991年東京都生まれ、2014年に多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻を卒業、2016年に同大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域博士前期過程を修了、在学中の2015年に「FACE(フェイス)展2015損保ジャパン日本興亜美術賞展」で審査員特別賞を受賞している。

平野実穂さんは1991年東京都生まれ、2007年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、卒業時に卒業制作研究室賞、2008年に銀座で個展を開き、2017年にアメリカ・ロサンゼルスで個展を開き、2019年、2020年にギンザシックスで開かれた「Muse(ミューズ)たちの競演」に出品している。

平林孝央さんは1984年長野県生まれ、2007年に東京学芸大学を卒業、同年に第9回雪梁舎フィレンツェ賞展で優秀賞、2008年に独立展で新人賞、2011年に東京芸術大学大学院を修了、2015年に「Young Art Taipei(ヤング・アート・タイペイ)2015」に出品、同年にロサンゼルスで「Art Collector Starter Kit(アート・コレクター・スターター・キット)」に参加している。

丸山純奈さんは1999年埼玉県生まれ、2019年に女子美術大学短期大学部造形学科美術コースを卒業、在学中の2018年に「第14回世界絵画大賞展」で入選、「女子力展2018アートコンペ」で第1位、「第48回純展」で入選、2019年に「全日本アートサロン大賞展」で佳作、「女子美術大学卒業制作」で研究室奨励賞、現在、同大学短期大学部専攻科に在籍している。

吉田然奈さんは1986年東京都生まれ、2013年に「TAGBOAT AWARD(タグボート・アワード)」で審査員特別賞(山本美知子賞)を受賞している。

開場時間は10時30分から20時(最終日は18時)まで。入場は無料。作品はHPに3日10時30分から公開し、6日18時まで受け付け、抽選販売する。

中央の百貨店2月、全5店4カ月連続で減、宣言延長も減少幅が縮小

【銀座新聞ニュース=2021年3月2日】中央区とその周辺の主要百貨店の2月売上高(速報値、店頭ベース)は、日本橋三越、日本橋高島屋、大丸東京店、銀座三越、松屋銀座店の5店ともマイナスだった。5店舗とも減少するのは昨年11月から4カ月連続となった。

2月の売上高で2.1%減ともっとも減少幅が小さかった日本橋三越。

2月は「緊急事態宣言」が延長されたことで、外出自粛要請の高まりや営業時間の短縮があるものの、「来店客数は前年比で全店にて、1月よりも伸長している」(三越伊勢丹ホールディングス)という。また、2020年の閏日29日で、今年2月の営業日数が1日少ないことから「全体に与える影響は約3%減」(松屋)もあったことが響いたが、「前年2月には新型コロナウイルス感染拡大の影響が発生していたため、マイナス幅は縮小した」(高島屋)。

三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比2.1%減(1月速報値31.4%減、確定値28.5%減、小型店舗と恵比寿三越、ソリューション統括部を含む、確定値ベースでの店舗別売上額は2019年5月から未公表)と店頭ベースでは4カ月続けて前年を下回った。

一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同18.5%減(同速報値49.9%減、確定値49.9%減、但し空港型免税店の売り上げを除く)と13カ月続けてマイナスとなったが、1月に比べて大幅に改善している。

2019年10月の消費税増税以降、17カ月続けて前年を下回り、2月も40%近い減少幅になった大丸東京店。

三越伊勢丹ホールディングスでは、国内百貨店(既存店舗)の売り上げは前年2月の新型コロナウイルス感染拡大影響の反動の他、首都圏や一部地域の店舗において営業時間を短縮しながらも、前年比90%を超える水準まで回復し、来店客数も前年比で全店にて、1月よりも伸長しているという。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、ロイヤリティの高い顧客を中心に、宝飾、時計やラグジュアリーブランドなどへの購買意欲が高く、客単価は前年比2桁増、家の中で過ごす時間を充実させたいニーズを受けて、リビング・ダイニング家具やキッチン雑貨が好調としている。

オンライン(EC)売り上げは前年比約1.5倍で、特に和洋酒、バレンタイン、英国展などの食品関連の企画が好評としている。ただ、訪日外国人観光客売上高(インバウンド、免税売上高)は、引き続き低調に推移している。

日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同10.6%減(同速報値25.3%減、確定値25.4%減)と4カ月続けてマイナスとなった。

2月の店頭売り上げは、緊急事態宣言延長に伴う外出自粛の傾向が継続し、一部店舗で営業時間を短縮していることに加え、前年がうるう年で本年の営業日数が1日少なかったことなどから、前年実績を下回った。ただ、前年2月には新型コロナウイルス感染拡大の影響が発生していたため、マイナス幅は縮小した。

訪日外国人観光客売上高は前年比46.9%減、訪日外国人観光客売上高を除いた店頭売り上げは同6.0%減(既存店計4.1%減少)だった。2019年比では、店頭売り上げは18.7%減(既存店計17.2%減)、訪日外国人観光客売上高を除いた店頭売り上げは12.0%減(同10.2%減)だった。

商品別売上高(15店舗ベース)では、特選衣料雑貨、宝飾品、サービス営業が前年実績を上回った。

J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は38.5%減(同速報値53.8%減、確定53.3%減)と2019年10月の消費税増税以降、17カ月続けて前年を下回った。

緊急事態宣言の延長に伴い、外出自粛が継続したことで入店客数が伸び悩んだほか、前年の閏年に起因した営業日数の1日減の影響を受けた。一方で、高級絵画やラグジュアリーブランドなどの高額消費が好調であったことや、前年同期には既に感染拡大の影響が出ていたことなどからマイナス幅は前月に比べて縮小した。

訪日外国人観光客売上高(速報値)は70.0%減(客数96%減、客単価718%増)だった。大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(訪日外国人観光客売上高の本年・前年実績を除く)は5.7%減だった。

J.フロントリテーリングでは2017年4月から「不動産事業」を独立させて、確定ベースで伸び率を公表しており(速報値ベースは未公表)、1月の「ギンザ シックス(GINZA SIX)」や「上野フロンティアタワー」などの家賃収入は同4.8%減だった。不動産事業がマイナスとなるのは、11カ月連続となる。

松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同14.3%減(同速報値45.7%減、確定45.7%減、2020年4月は5月の確定値段階で91.4%減と公表)と13カ月続けてマイナスとなった。2020年の閏日29日が本年2月の全体に与える影響(営業日の1日減)は約3%減としている。

銀座店は時短営業などの影響はあったものの、入店客数は週を追うごとに上向き、訪日外国人観光客売上高を除いた国内客の売上高が前年に迫る勢い(前年対比2.5%減)を示した。

また、強みのラグジュアリーブランドも大幅に売り上げを伸ばし(同約30%増)、加えて卒業・入学などの需要で時計(同9%増)などの高額品も全体を牽引、さらに在宅勤務などが要因となり、不振が続いていた化粧品も国内客の売上高が前年に対して約7%減にまで戻すなど、一部で改善傾向がみられたとしている。一方では、婦人、紳士ともに衣料品が苦戦する状況は続いている。

日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内73社196店舗(総従業員5万9480人)の1月の売上高(店舗調整後)は前年同月比29.7%減の3265億1018万円で、15カ月続けてのマイナスとなった。

1月は、11都府県に再発出された「緊急事態宣言」により、対象地区所在店舗で実施した営業時間短縮や、主要顧客である高齢層の外出自粛などが集客(入店客数約40%減)に大きく影響した。

一方、株高を背景に、付加価値の高いラグジュアリーブランドや、宝飾品・高級時計など高額品は堅調だった。また、EC売り上げは各社の積極的な施策も奏功し大幅に伸長している。

顧客別では、訪日外国人観光客売上高は、入国規制継続から87.4%減(39.9億円、12カ月連続、シェア1.2%)と引き続き低水準で推移している。国内市場は25.5%減(3カ月連続、シェア98.8%)と、15.5ポイントダウンした。

地区別では、地方は23.2%減(10都市以外の地区、3カ月連続)、緊急事態宣言対象地区の多くが含まれる大都市は32.1%減(10都市、16カ月連続)となり、その差(8.9ポイント)は、前月よりさらに1.4ポイント拡がった。

主要5品目については、客数減が響き、すべてふた桁減となった。各社では、例年賑わう初商において三密回避の観点から来店を抑制するため、福袋の予約販売やネット販売強化などさまざまな補完施策を行ったが、特に衣料品を中心としたファッション商材は、クリアランスの前倒しもあり、苦戦した。

半面、「イエナカ消費」や「巣ごもり需要」から、家具、調理家電、テーブルウェア、寝装品、精肉、和洋酒などには動きが見られた。バレンタイン商戦については、ECサイトによる先行販売や限定品が好評だったとしている。

全国の百貨店の1月の営業日数は前年より0.1日少ない30.0日、106店舗の回答によると、入店客は2店が増え、97店が減ったとし、81店舗の回答によると1月の歳時記(初売り、クリアランス)の売り上げについては3店が増え、69店が減ったとしている。

東京地区(12社25店)の1月の売上高(店舗調整後)は前年同月比33.8%減の856億1681万円と16カ月続けてのマイナスとなった。

国内88店舗の訪日外国人観光客需要の1月の売上高は同87.4%減の約39億9000万円と12カ月続けてマイナスとなり、国内の百貨店に占めるシェアが1.2%としている。

このうち、一般物品売上高は同86.6%減の約27億で、12カ月続けて前年を下回った。化粧品や食料品などの消耗品売上高が同88.9%減の約12億9000万円、購買客数が同97.4%減の約1万1000人と12カ月続けてマイナスとなり、1人あたりの購買単価が同378.1%増の33万6000円で、14カ月続けて前年を上回った。

人気のあった商品は1位が化粧品(2018年1月から2020年12月まで1位)、2位にハイエンドブランド(2018年1月から2019年4月まで2位、5月3位、6月から2020年12月まで2位)で20カ月連続で2位、3位が婦人服飾雑貨(2018年1月3位、2月4位、3月3位、4月5位、5月3位、6月から2019年7月まで4位、8月3位、9月から2020年5月まで4位、6月から12月3位)で、8カ月続けて3位だった。

4位が食料品(3月、4月は6位以下、5月4位、6月6位以下、7月と8月4位、9月3位、10月と12月4位)で、4カ月連続だった。5位が子ども服・用品(2020年3月5位、4月4位、7月5位、10月5位、12月5位)で2カ月連続だった。

免税手続きカウンターの来店国別順位は1位が中国本土(2018年1月から2020年12月まで1位)、2位は台湾(2018年1月と2月3位、3月4位、4月3位、5月から2019年1月4位、2月3位、3月から6月4位、7月3位、8月4位、9月から11月2位、12月と2020年1月3位、2月2位、3月4位、4月3位、5月から12月2位)で、9カ月連続だった。

3位は香港(2018年1月と2月3位、3月4位、4月3位、5月から1月4位、2月3位、3月から6月4位、7月3位、8月4位、9月から11月2位、12月と1月2位、2月3位、3月2位、4月、5月4位、6月5位、7月3位、8月から10月5位、11月と12月3位)で、3カ月連続。

4位は韓国(2018年1月4位、2月から6月2位、7月3位、8月から10月2位、11月から2019年1月まで3位、2月から6月2位、7月4位、8月2位、9月から2月まで4位、3月3位、4月2位、5月3位、6月3位、7月と8月4位、9月6位、10月3位、11月と12月4位)で、3カ月連続。

5位はマレーシア(2018年1月から2020年2月まで7位、3月に6位、4月、5月5位、6月と7月4位、8月と9月3位、10月7位、11月6位、12月7位)で2ランク上昇した。

6位はタイ(2018年1月から10月5位、11月と12月6位、2019年1月から8月5位、9月6位、10月から2月まで5位、3月7位、4月から7月6位、8月7位、9月4位、10月6位、11月、12月5位)で、ランクをひとつ下げた。

7位はシンガポール(2018年1月から10月6位、11月と12月5位、2019年1月から8月6位、9月5位、10月から2月まで6位、3月5位、4月から7月7位、8月6位、9月7位、10月4位、11月7位、12月6位)で、2カ月ぶりに順位を下げた。

丸の内TOEI「リュウソウジャー」、一ノ瀬颯、綱啓永ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2021年3月2日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は3月5日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「騎士竜戦隊リュウソウジャー特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ」の一ノ瀬颯さん、綱啓永さんらによる舞台あいさつを開く。

現在、一般公開中の「騎士竜戦隊リュウソウジャー特別編メモリー・オブ・ソウルメイツ」(スーパーヒーロープロジェクト (C)テレビ朝日・東映AG・東映)。

5日17時45分の回上映終了後に、「コウ/リュウソウレッド」役の一ノ瀬颯(はやて)さん、「メルト/リュウソウブルー」役の綱啓永(けいと)さん、「アスナ/リュウソウピンク」役の尾碕真花(いちか)さん、「トワ/リュウソウグリーン」役の小原唯和(ゆいと)さん、「バンバ/リュウソウブラック」役の岸田タツヤさん、「カナロ/リュウソウゴールド」役の兵頭功海(かつみ)さん、「ナダ」役の長田成哉(せいや)さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」は2019年3月17日から2020年3月1日までテレビ朝日系列で毎週日曜日午前中に全48話が放送された、スーパー戦隊シリーズ第43作目の東映制作の特撮テレビドラマ。変則的な設定が打ち出された前2作を受けて、スーパー戦隊シリーズ基本の5人の戦隊チームに回帰している。バンダイによる日本国内おもちゃ売り上げは通期60億円であり、前作とほぼ同程度だった。

「騎士竜戦隊リュウソウジャー特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ」はテレビシリーズの第32話「憎悪の雨が止む時」でリュウソウジャーの一員となるも、第33話「新たなる刺客」で戦いの末に命を落としてしまったナダにスポットを当てている。

ナダが残していたビデオメッセージの中で「俺、みんなの足引っ張りたくないからちょっと修行の旅に出ようと思ってます」と語っていたことの真意が、テレビシリーズ終了から1年以上の時を経て明らかにされる。

物語はガイソーグの鎧の呪縛からナダを解放したリュウソウジャーたちだったが、街にはジャックオーランタンマイナソーが降らせた雨の影響がまだ残っていた。

ナダはガイソウルで憎しみに支配された人々から憎しみを吸収していたが、それを見たバンバはあることに気づく。一方、同時期に出現した人間型マイナソーの影響でリュウソウジャーたちは変身できなくなってしまう。

チケットはチケットぴあを通じて3月3日19時から発売する。料金は一般2100円、大学生1700円、3歳から高校生、障がい者1200円、シニア1400円。

ギャルリー志門で石黒喜子展、抽象絵画

【銀座新聞ニュース=2021年3月1日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は3月1日から6日まで石黒喜子さんによる個展「ラビアンローズの香り」を開いている。

ギャルリー志門で3月6日まで開かれている石黒喜子さんの個展「ラビアンローズの香り」のフライヤー。

抽象画家で「ミクストメディア」を得意とする石黒喜子さんが新作を中心に展示する。

石黒喜子さんは若いころに跡見学園短期大学学長、町田市立国際版画美術館初代館長等を務めた久保貞次郎(さだじろう、1909-1996)に「児童美術」を学び、1980年代に3人の子どもを育てながら、NHKの通信講座で「ちぎり絵」を受講したり、2002年に通信制の美術大学を卒業、同年に朝日アートギャラリー「チューリップ展」で入選、同年に第58回現展(現代美術家協会)に初出品(2016年に準会員賞、会員推挙)した。

2015年に「アンデルセン公園第6回切り紙コンクール」で優良賞(2016年デンマーク大使賞、2017年優良賞、2018年優秀賞を受賞)を受賞、2020年に京都造形芸術大学大学院洋画分野を修了している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)。