ホットペッパー調べ外食1月、市場半減、単価等3指標も連続減

【銀座新聞ニュース=2021年3月5日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は3月4日、1月の「外食市場調査」を発表した。

ロイヤルグループ傘下のロイヤルフードサービスが展開する「ロイヤルホスト銀座インズ店」(中央区銀座西2-2、銀座インズ2、03-3563-6300)など全国の「ロイヤルホスト」(217店)で、3月3日から7月初旬まで東カナダのプリンス・エドワード島州政府観光局協賛により「オマール海老&ステーキ フェア」を開いている。画像は「アイランドシーフードプラッター オマール海老のグリル(4本)&ムール・フリット」(税別3380円)。

それによると、1月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比54.9%減の1472億円と11カ月続けて前年を下回り、9月(29.9%減)、10月(19.5%減)、11月(26.2%減)、12月(44.4%減)よりも悪化し、12月に比べ10.5ポイントも後退している。

圏域別では首都圏が843億円(同56.5%減、14カ月続けて減)、関西圏が442億円(同52.7%減、12カ月続けて減)、東海圏が186億円(同53.9%減、11カ月続けて減)と、いずれも前年を下回っている上に、12月よりも首都圏(45.0%減)、関西圏(43.4%減)、東海圏(42.7%減)とも悪化している。

外食単価は前年比391円マイナスの2288円と3カ月続けて下落(同20.6%減)、外食頻度(外食回数)が月3.37回で同0.57回減って、3月以来11カ月続けて下落、外食実施率は同28.4ポイントダウンの46.9%と2019年12月以来、14カ月続けて下回った。1月の数値としては、いずれの指標も2013年の調査開始以来最低値を記録した。また、3指標ともマイナスとなるのは3カ月連続となる。

また、業態別でも11カ月連続して主要16業態すべてで市場規模が前年比マイナスだった。食事主体業態(和食料理店、中華料理店、レストラン・洋食店、フレンチ・イタリアン、アジアン料理店、焼き肉・ステーキ、お好み焼き、すき焼き、ファミリーレストラン・回転ずし、ラーメン・そばなど)は計で同46.9%減(12月35.5%減)。

飲酒主体業態(居酒屋、バー・バル、カラオケボックス、スナックなど)が計で同71.1%減(同59.7%減)、軽食主体(ファーストフード、牛丼・カレー店など)業態が計で同49.2%減(同32.2%減)と、飲酒主体業態を中心に大きな影響が出ている。

ほかに画像の「オマール海老のグリルと紅ずわい蟹のクリームコロッケ&アンガスサーロインステーキ(100グラム)」(2380円)や「オマール海老のグリル&ケールサラダ」(1780円)、「オマール海老のグリル」(2本で1380円)、「オマール海老のシーフードドリア」(1980円)、「オマール海老のサフランピラフ」(1780円)などもある。

主要16業種(調査は26分類)を対象とした外食市場規模は、増えた業種がゼロで、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が504億円減の185億円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が305億円減の247億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が136億円減の207億円、「ファミリーレストラン、回転すし等」が86億円減の147億円だった。

外食単価は「カラオケボックス」が2649円高の5104円、「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」が45円高の3689円、「お好み焼き・鉄板焼き等の専業店」が38円高の2550円など、6業種が上昇した。

一方で、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が3357円安の7238円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が660円安の3464円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が305円安の3286円、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が750円安の3393円など、10業種が下落した。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査を12月16日から28日まで50万6069件を対象に行い、回収数が3万2937件(回収率は6.5%)。本調査は2月1日から9日まで1万2485件を対象に実施し、回収数が1万393件、回収率は83.2%、有効回答数が1万264件だった。

本調査での「外食(実施率)」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、2019年4月から調査対象にコンビニなどの「イートイン」の選択肢を追加している。

和光が「3.11」14時46分に震災犠牲者に哀悼の鐘

【銀座新聞ニュース=2021年3月5日】大手時計、精密機械メーカーのセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1)傘下の百貨店、和光(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)は3月11日に時計塔「未来への希望の鐘」を鳴らす。

和光がショーウインドウに展示する大きな時計の特別なディスプレイ(イメージ図)。

また、6日から11日まで和光本館のショーウインドウで大きな時計の特別なディスプレイを展示する。11日14時46分を迎えると、1分間の黙とうの目安となる11回と2回の時打ちの鐘を鳴らす。その後、新たに制作した時計塔「未来への希望の鐘」が鳴り、時計の針が動き出す。

セイコーホールディングスは2011年3月11日の東日本大震災により、犠牲になった人たちへの哀悼の意を込めて、2012年から和光の時計塔に半旗を掲げ、鐘の音を鳴らしている。

今回は、3月2日に内閣総理大臣の菅義偉(すが・よしひで)さんより国民に向けて「国民の皆様へ(黙とうのお願い)」が発信されていることから、10回目となる2021年はショーウインドウの大きな時計が、東日本大震災が発生した14時46分より1分間、黙とうの目安となるよう時打ちの鐘を鳴らす。鐘の回数は2011年3月11日にちなみ11回、 1分後の14時47分に2打を鳴らす。

ウイキペディアによると、東日本大震災は2011年3月11日14時46分18秒に発生した宮城県牡鹿半島の東南東沖130キロメートルを震源とする東北地方太平洋沖地震と、これに伴う福島第一原子力発電所事故による災害をいう。地震の規模はモーメントマグニチュード (Mw) 9.1で、発生時点において日本周辺における観測史上最大の地震である。

この地震により、場所によっては波高10メートル以上、最大遡上高40.1メートルにも上る巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生した。2019年12月10日時点で、震災による死者・行方不明者は1万8428人、建築物の全壊・半壊は合わせて40万4893戸が公式に確認されている。

また、震災発生直後のピーク時においては避難者は約47万人、停電世帯は800万戸以上、断水世帯は180万戸以上などが報告されている。復興庁によると、2019年7月30日時点の避難者などの数は5万271人としている。日本政府は、震災による直接的な被害額を16兆円から25兆円と試算し、岩手・宮城・福島の3県の県内総生産の合計に匹敵し、世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額としては史上1位としている。

インド、北西地方で2波、緩む警戒感、ワクチン15カ国に供与(60)

【モハンティ三智江のインド発コロナ観戦記=2021年3月5日】2月24日現在、インド全土の感染者数は累計1100万人(死者数15万7000人)だが、新規数は1万3742人(回復数1万4034人)と、全体で見ると、減少傾向を維持している。

わが初代のヨガインストラクター、ビティカ先生が難ポーズを披露。国際競技会で4位に輝いた経歴を持つ。

ただし、ここ数日ワースト1位のマハラシュトラ州(Maharashtra、人口1億1400万人、累計211万人)の新規数が2000人台から4000人台と倍増、さらにこの2日で5000~6000人台(本日6218人)と3倍増、レッドゾーンのアムラバティ地区(Amravati、ほか5地方含む)で1週間の再ロックダウン(都市封鎖)を余儀なくされている。

ナグプール(Nagpur、州都ムンバイ=Mumbai=から858キロ)では、ホテル・レストランの週末休業要請や集会禁止に3月7日までの休校、プーネ(Pune、州都ムンバイから149キロ)は休校と夜間外出禁止令が2月28日まで、アウランガバード(Aurangabad、州都ムンバイから361キ)は3月7日まで夜間外出禁止令が敷かれている。

第3波中の南部ケララ州(Kerala、ワースト2位、人口3463万人、累計104万人)も依然新規4037人と多く、ほかにマディヤプラデシュ(Madhya Pradesh、43%増)、パンジャブ(Punjab、31%増)、ジャンムー・カシミール(Jammu and Kashmir、22%増)、チャティスガール(Chhattisgarh、13%増)、ハリヤーナ(Haryana、11%増)が第2波中で、首都デリー(Delhi、人口1939万人、新規145人で4.3%増、累計63万8000人、実質1万2000人、死者1万0903人)は過去2度ぶり返しがあったことから、これらの地方からの入域には、最大限の警戒を示し、陰性証明を義務付けた。

ビティカ先生は既に結婚、子どもも生まれ、今は中学生にヨガを教えていると、風の便りに聞いた。2月から、息子も男性インストラクター、マノジョ先生(国内競技会でチャンピオン歴)について、本格ヨガを習い始めた。

なお、懸念される変異株は、マハラシュトラ、ケララ、テランガナ州(Telangana)で、英国種が187例、南ア種が6例、ほか1例が見つかっており、中央政府は警戒を強め、これらの地域に調査班を送り、さらなるワクチン促進を進めている。

バルダン(Harsh Vardhan)保健相がコロナ抑制宣言をして、ひと月とたたないうちの限定地域でのぶり返しには、人々のルール破り、マスク着用への厭悪、ソーシャル・ディスタンスを守らないことなどが大いに関与しているようた

全土に3日先駆けてロックダウンに走った厳格州、東部の当オディシャ(Odisha、累計37万7000人、新規62人、実質625人、死者1914人)も強い警戒を露わにし、州政府はマスク着用や、ソーシャル・ディスタンスの遵守、多人数の集会禁止の規制強化に乗り出した。

一方、中央政府は2月22日、変異種を警戒して、英国、ブラジル、南アのみならず、すべての海外からの入国者に、出発72時間前のオンラインによる陰性証明提出を義務付けた。

すでにお伝えしたように、当地では、人々の顔からマスクが消えており、マスク派は僅少、緩みっぱなしの昨今であったが、これを受けて警戒感が今少し強まってほしいと願うばかりだ。しばらく鳴りを潜めていたコロナ猛毒蛇が鎌首をもたげないよう、各自の強い警戒が肝要だ。

なお、1月16日にインド全土で始まった、ワクチン接種回数は、現時点で1088万回超に達し、3月1日から60歳以上の高齢者と、45歳以上の基礎疾患のある人々への接種が1万カ所の保健所と、2万カ所の民間病院で開始される。

インド製のワクチンはすでに15カ国に供与されているが、コスト安のことからさらに25カ国が提供を求めて目白押し、中には、直接インドの製薬会社と交渉を進めている国もあるとのことだ。

「世界の薬局」を誇るモディ(Narendra Modi)首相は、ワクチン生産能力の高さを梃子に、IT大国としてのリーダーに立ったように、頭角を現すことを目指している。近隣諸国とのワクチン効果のデータ共有も併せて、提唱された。

〇極私的動画レビュアー/ドラマ「誘惑」

往年のテレビドラマに暇さえあれば、耽溺する日々だが、割と好きな俳優だった林隆三(1943-2014、歌とピアノも玄人はだし)が、篠ひろ子と組んだドラマ「誘惑」(1990年、TBS金曜ドラマ、全12回)を見た。

一部アップされていた以前に見て、舞台のひとつが金沢になっていたこともあり、全編見たいなと思っていたら、つい最近ロードされたのだ。

原作(「飾り火」)が連城三紀彦(1948-2013)だけに、一風変わったアングルの恋愛物で、ヌーボーとした得体の知れない中年男(林隆三)、外見だけ見ると、美しい妻(篠ひろ子)と2人の大きな子どもに恵まれ(1人は吉田栄作)、仕事も順調、やり手の部長として活躍し、公私共に順風満帆だが、奥深いところに、破壊欲が潜んでいるという不気味な人物設定、出張の帰途、列車で謎めいた若い女(紺野美沙子)と隣り合わせたことで、運命が転回し始める。

紺野美沙子は初の悪女役に挑戦とかで、バックヌードも披露、清楚なイメージを払拭すべく熱演、終盤復讐の鬼と化す怖いヒロインを貫禄で演じる篠ひろ子に対抗している。

林隆三ファンの私が気になった見慣れぬ若い男優がいて、夫の差し金で妻を誘惑する一回り年下の青年役を演じているのだが、出演者テロップには宇都宮隆とあった。長身で外車を乗り回すスマートさに加え、母性本能をくすぐる少年のようなナイーブさも備え、ハマり役、若い頃面食いだった私の超好みでときめいた(林隆三さん、浮気してごめんなさい)。

さらに調べてみると、1980年代から1990年代に一世を風靡した3人ユニットのバンド「TM NETWORK(うち1人は小室哲哉)」のボーカル、愛称ウツとわかった。バンド解散後、2年間だけ俳優活動をしていたらしく、本作が2作目の出演だった。

演技は未熟なのだが、年上の女をそそる魅力にあふれており、12歳も年下の可愛くひたむきな青年が真剣にプロポーズしてくれているのに(ミイラ取りがミイラになった)、惜しげもなく蹴って結局は古亭主を許すヒロインに、ああ、もったいないと地団駄踏んでしまった。

蛇足ながら、ウツのミュージック動画はいくつもアップされており、中でも「少年」は超お薦め。歌詞がまさに彼のイメージぴったりで、その後ソロ活動専念に移行するわけだが、俳優業も続けていれば、なかなかいい線いったのではないかと思うので、残念だ。

(「インド発コロナ観戦記」は「観戦(感染)記」という意味で、インドに在住する作家で「ホテル・ラブ&ライフ」を経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いており、随時、掲載します。モハンティ三智江さんは福井県福井市生まれ、1987年にインドに移住し、翌1988年に現地男性(2019年秋に病死)と結婚、その後ホテルをオープン、文筆業との二足のわらじで、著書に「お気をつけてよい旅を!」(双葉社)、「インド人には、ご用心!」(三五館)などを刊行しており、コロナウイルスには感染していません。

また、息子はラッパーとしては、インドを代表するスターです。13億人超と中国に次ぐ世界第2位の人口大国、インド政府は2020年3月24日に全28州と直轄領などを対象に、完全封鎖命令を発令し、25日0時から21日間、完全封鎖し、4月14日に5月3日まで延長し、5月1日に17日まで再延長、17日に5月31日まで延長し、31日をもって解除しました。これにより延べ67日間となりました。ただし、5月4日から段階的に制限を緩和しています。

2021年2月26日現在、世界の感染者数は1億1298万1257人、死亡者数が250万7271人、回復者が6371万9414人です。インドは感染者数が1104万6914人、死亡者数が15万6705人、回復者が1073万8501人、アメリカに次いで2位になっています。ちなみにアメリカの感染者数は2841万0902人、死亡者数が50万8114人(回復者は未公表)です。日本は感染者数が43万0165人、死亡者数が7759人、回復者が40万5916人(ダイヤモンド・プリンセス号を含む)。インドの州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています。

また、インドでは2020年3月25日から4月14日までを「ロックダウン1.0」とし、4月14日から5月3日までを「ロックダウン2.0」、5月1日から17日までを「ロックダウン3.0」、18日から31日を「ロックダウン4.0」、6月1日から6月末まで「アンロックダウン(Unlockdown)1.0」、7月1日から「アンロックダウン2.0」と分類していますが、原稿では日本向けなので、すべてを「ロックダウン/アンロックダウン」と総称しています。

ただし、インド政府は5月30日に感染状況が深刻な封じ込めゾーンについては、6月30日までのロックダウンの延長を決め、著者が住むオディシャ州は独自に6月末までの延長を決め、その後も期限を決めずに延長しています。この政府の延長を「ロックダウン5.0」と分類しています)。

突拍子もない設定、バカバカしいネタも楽しめる「ガンズ・アキンボ」(310)

【ケイシーの映画冗報=2021年3月4日】ギリシャ神話に登場するミダス王(Midas)の、強欲な人物としての逸話に「自分の手でふれたものを黄金にする」というものがあります。ミダス王はこの力を神に願い、かなえられますが、飲食物もすべて黄金になってしまい、飢えに苦しみぬき、深い我欲を悔いるというものです。

現在、一般公開中の「ガンズ・アキンボ」((C)2019 Supernix UG (haftungsbeschrankt). All rights reserved.)。海外では2020年3月から順次公開されてきたが、日本では2月26日から公開され、興行収入は83万9252ドル(約8400万円)。

人間の手は、まさに“利器”でさまざまな利得を与えてくれますが、危険性もあります。ネット上での“書きこみ”によって派生したとされる死亡事件(いわゆる指殺人)もあり、1月からは「アノニマスー警視庁“指殺人”対策室」というテレビドラマも放送されています。

ゲームのプログラマーとして働くマイルズ(演じるのはダニエル・ラドクリフ=Daniel Jacob Radcliffe)は、ネット世界にどっぷりと漬かっていて、仕事もおろそかにしがちでした。最近では恋人のノヴァ(演じるのはナターシャ・リュー・ボルディッソ=Natasha Liu Bordizzo)とも別れ、日常の鬱憤を指先から打ちだす、ネット上での過激な発言で発散していました。

ある夜、マイルズは過激な殺人ゲームを実況配信している“スキズム”を発見し、ゲーム主催者に侮蔑的かつ挑発的な発言を書きこみます。すると、ゲームを仕切るリクター(演じるのはネッド・デネヒー=Ned Dennehy)がマイルズの自宅を襲撃し、かれの両手にピストルをボルトで“結合”し、さらに“スキズム”の最強ファイターであるニックス(演じるのはサマラ・ウィーヴィング=Samara Weaving)との“決闘”がセッティングされてしまいます。

状況の変化に戸惑うマイルズですが、かつての恋人ノヴァもリクターに狙われていることを知り、逆襲に出ることを決意します。主人公のダメ青年マイルズを演じるダニエル・ラドクリフは、人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」(Harry Potter、2001年から2011年)の主人公ハリー・ポッター役として知られていますが、成功の一方で10代からアルコール依存に陥り、また俳優になったのも、学校生活になじめなかったことが理由の一つであったといった、厳しい内面も公表しています。

そんなキャラクターも手伝ってか、ラドクリフは“一風変わった”人物を演じることが多いように思えます。近作「スイス・アーミー・マン」(Swiss Army Man、2016年)の万能の死体“スイス・アーミー・マン”役などは、その典型でしょう。

“両手に銃を固定された男”が本作「ガンズ・アキンボ(二丁拳銃)」(Guns Akimbo、2019年)の根幹ですが、監督・脚本のジェイソン・レイ・ハウデン(Jason Lei Howden)によれば、本作は“ほんの思いつき”だったようです。

「(前略)ある人に、僕は、漠然と持っていた『ガンズ・アキンボ』のコンセプトを話したんだ。すると『面白そうだね。脚本はあるの?』と言われたんだ。僕が、「ありますよ」と嘘の答えをすると「見せてくれる?」と言う。(中略)速攻で執筆に着手した。
2週間、スターバックスに入り浸りで作業したんだよ」(パンフレットより)。

その脚本をもとにスタートしたわけですが、
「ゴーサインが出るのに6カ月もかかってしまった。実際の撮影は40日。ポストプロダクションには1年がかかった」(パンフレットより)

ひとつの映画作品には、これだけ時間がかかるのですから、“思いつき”だけで仕上がるものではないことが理解できます。

ハウデン監督は、当初からマイルズ役にラドクリフを推していたそうですが、キャリア豊富なラドクリフが引き受けてくれるかどうかは不安だったそうです。ネットでの最初のミーティングで、結論は出ていたようです。

「彼は開口一番“すごく良い脚本ですよ!たっぷり笑わせてもらいました!気に入りました”と言ってくれたんだ」(「映画秘宝」2021年4月号)
ということで、ハウデン監督もホッとしたことでしょう。

“両手に拳銃”とは、突拍子もない設定ですが、ところどころにリアルなシーンもあります。たとえば、銃を暴発させたマイルズが銃声のすごさを独白する(本物の銃声は数キロ先まで轟きます)ことや、両手に銃があることで、あらゆる日常生活に苦労するシーンです。

とくに後者の映像表現において、「僕は家にあった水鉄砲を2丁、テープで手にくっつけてみた。その状態でコーヒーを淹れようとしたり、ドアを開けようとしてみたりしたけど、全然できなかった・・・」(パンフレットより)
というハウデン監督の努力は実を結んだといえるでしょう。たしかにバカバカしいネタではありますが、1本の映画として楽しめることは確かだと思います。

次回は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を予定しています。(敬称略。【ケイシーの映画冗報】は映画通のケイシーさんが映画をテーマにして自由に書きます。時には最新作の紹介になることや、過去の作品に言及することもあります。当分の間、隔週木曜日に掲載します。また、画像の説明、編集注は著者と関係ありません)。

ヴァニラでカネコアツシトリビュート展、寺田克也、猫将軍ら24人

【銀座新聞ニュース=2021年3月4日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は3月6日から18日まで「カネコアツシトリビュート展『LOCO! LOCO! LOCO!』を開く。

ヴァニラ画廊で3月6日から18日まで開かれる「カネコアツシトリビュート展『LOCO! LOCO! LOCO!(ロコロコロコ)』のフライヤー。

マンガ家で、イラストレーターのカネコアツシさんが画業29年を迎えるのを記念して、、24人(組)のアーティストが描いたカネコアツシトリビュート作品と、カネコアツシさんの原画作品、描き下ろし作品を「LOCO! LOCO! LOCO(ロコロコロコ)」と題して展示する。

また、限定オリジナルグッズの販売や、オンラインイベントも予定している。

カネコアツシさん以外に出品するのは、1993年大阪府生まれの光宗薫さん、1963年岡山県玉野市生まれの寺田克也さん、人形を制作するクロさんと衣装、写真、アートワークを担当するシロさんの2人ユニット「FREAKS CIRCUS(フリィクスサァカス)」、イラストレーターのSRBGENk(ゲンキ)さん。

1975年東京都生まれのマンガ家、森泉岳土さん、1965年東京都生まれのマンガ家、朝倉世界一さん、1993年生まれ、2015年に第3回ヴァニラ画廊大賞でヴァニラ賞を受賞した田村幸久さん、1986年鳥取県生まれ、イラストレーターとして活動している鈴木旬さん、1982年和歌山県生まれ、イラストレーターの猫将軍さん。

東京都生まれ、イラストレーターの髙橋美貴さん、神奈川県生まれ、イラストレーターのタケウチアツシさん、造形作家の足立我さん、岡山県生まれ、イラストレーターの「Bonney&Bills design works(ボニー&ビルズ・デザインワークス、ken kunihiro=ケン・クニヒロ)」さん、イラストレーターのVINNY’S WORKS(ビニーズワークス)さん。

レザークラフトや絵画などを制作しているGeneral design works(ゼネラル・デザイン・ワークス)さん、デザイナーのCHEE B’oi’(チーボヲイ)さん、ピンストライパー、絵描きのLOU peace design (ロウピースデザイン)さん、インストホラーガレージバンド「Bobby’s bar(ボビーズバー)」のギタリストでイラストレーターのNaoya(ナオヤ)さん。

エアブラシ・アーティストのWino(ワイノ)さん、ペイントで表現するLOWHIDE(ローハイド)さん、デザインアートのPSYCHO GRAFIX(サイコグラフィックス)さん、ハンドルミシン職人の荒井特殊刺繍商店、イラストレーター、グラフィックデザイナーのKurono(クロノ)さん。

ウイキペディアによると、カネコアツシさん(兼子篤)さんは1966年山形県酒田市生まれ、専修大学経済学部経済学科を卒業、1988年に「ラティ・ゲッツ・ニュー・ウエイ(Ratty gets new way)」で「ビッグコミックスピリッツ」新人賞で佳作入選、1990年にアフタヌーン四季賞冬で準入選、筆ペンを使った独特のタッチで、マンガを中心としてCDジャケットのデザイン、イラストの仕事など幅広く活躍している。

「B.Q.」シリーズのうちの1作が映像化され、1998年から2001年にかけて「バンビ(BAMBi)」全6巻を刊行し、映画化が発表されている。2005年には、初めて映画監督、脚本を務めた「蟲」(江戸川乱歩=えどがわ・らんぽ、1894-1965=原作)を含むオムニバス映画「乱歩地獄」が上映されている。

最新作は手塚治虫(てづか・おさむ、1928-1989)のマンガ「どろろ」へのトリビュート作品「サーチアンドデストロイ」(マイクロマガジン社「テヅコミ」に連載中)で、2014年に「ウエットムーン(Wet Moon)」がフランスBD批評家協会賞2014アジア部門グランプリ、「ソイル(SOIL)」がサンマロ文学祭グランプリ・ドゥ・リマージナール(GRAND PRIX DE L’IMAGINAIRE)マンガ部門でグランプリ、2015年に「デスコ」が文化庁メディア芸術祭2015審査委員推薦作品に選ばれている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日・最終日17時)で、入場料は予約で800円、当日が1000円。無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/te9i_)を通じて予約する。