フード協、外食1月、21%減と悪化、「宣言」響く、飲酒75%減に

【銀座新聞ニュース=2021年2月26日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は2月25日に1月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

ドトールコーヒー(渋谷区神南1-10-1)は2月26日から「ドトールコーヒーショップ銀座4丁目店」(中央区銀座4-11-6、銀座島倉ビル、03-5565-0913)など全国のドトールコーヒーショップで「春フェア」を開く。桜花ペーストが入った、ほんのり塩味のある桜ソースとミルクを合わせ、ホイップクリーム、桜ソース、抹茶パウダーをトッピングした「桜オレ」と、宇治抹茶ベースにホイップクリーム、桜ソース、抹茶パウダーをトッピングした 「桜抹茶オレ」 (いずれもホットのみ、店内税込450円、持ち帰り442円)などを販売する。

それによると、1月は、新型コロナ感染拡大に伴う2度目の「緊急事態宣言」が発令され、東京、大阪など11都府県では、店内飲食の営業時間が短縮されたことから、宣言直後から店内飲食の客足が激減、一部では休業する店舗も見られ、外食全体の売り上げは前年同月比21.0%減と12月(15.5%減)からさらに落ち込んだ。

しかも業態間の格差は広がり、特に宣言対象地域では、酒類提供が19時までに制限されたことで、飲酒業態は営業にならず、「パブ・居酒屋」は同74.9%減と激減した。

ファーストフード(FF)業態は洋風など巣ごもり需要で堅調な業態もあったものの、店内飲食は客足が減少し、全体の売り上げは1.4%減だった。「洋風」は、ドライブスルー、テイクアウト、デリバリーが宣言下で伸び、まとめ買いによる客単価上昇も相まって、売り上げは大幅増加し、12.2%増と唯一前年を上回った。

「和風」は高単価の季節メニューがテイクアウトでも好調も、店内飲食の客数減により、売り上げは7.5%減だった。「麺類」は、夜の時間帯のウエイトが大きい繁華街立地のラーメン業態などの影響が大きく、売り上げは24.0%減だった。

「持ち帰り米飯・回転寿司」は、「持ち帰り米飯」で夜の時間帯を中心に堅調なところもあったが、「回転寿司」などで店内飲食の客数が減少し、売り上げは4.6%減だった。

ファミリーレストラン(FR)業態は継続して取り組んでいるテイクアウト、デリバリーが伸びたところもあったが、宣言後の全体客数が36.7%減で、全体の売り上げは34.6%減となった。

「洋風」はデリバリーやテイクアウトの増加で客単価が伸びたものの、売り上げは38.3%減、「和風」は新年会の需要もなく38.7%減、「中華」もテイクアウト、デリバリーに支えられたものの前月には及ばず15.3%減、夕方からの営業が多い「焼き肉」は休業した店舗もあり、32.0%減と大きく落ち込んだ

パブ・居酒屋業態といった飲酒業態は、「宣言」の直撃を受け、営業時間・酒類販売時間などが制限される中、やむなく休業する店舗も多く、業態全体の売り上げは74.9%減だった。「パブ・ビアホール」が79.0%減、「居酒屋」が73.5%減と激減した。

ディナーレストラン業態も、主体となる夜の営業時間制限により、「宣言」後の売り上げは急減し、54.5%減となった。元来1回の食事時間が長い業態であり、「宣言」で時短営業の始まった直後は、店によっては夜の集客が全くない日もあったという。

喫茶業態は「宣言」後、繁華街、ビジネス街の客数減が加速し、酒類を提供する店舗を含めて一部では休業するところもあり、売り上げは37.4%減だった。

日本フードサービス協会の統計は会員(事業者数)が222社(2020年12月214社、11月215、10月221、9月219、8月225、7月214、6月203、5月208、4月191、3月203、2月205、1月188、2019年12月191、11月186、10月187、9月189、8月188、7月192、6月193、5月192、4月197、3月196、2月199、1月199)。

店舗数が3万7475店(2020年12月3万7648店、11月3万7684店、10月3万7939店、9月3万8669店、8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店、2019年12月3万5583店、11月3万5342店、10月3万5005店、9月3万5237店、8月3万5544店、7月3万5390店、6月3万5617店、5月3万5646店、4月3万5763店、3月3万5798店、2月3万6467店、1月3万6659店)が対象。

内訳はファーストフードの事業者数が56社(2020年12月54社、11月56社、10月61社、9月57社、8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万1693店(2020年12月2万1774店、11月2万1807店、10月2万2003店、9月2万2093店、8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店、2019年12月1万9369店、11月1万9273店、10月1万9217店、9月1万9118店、8月1万9275店、7月1万9131店、6月1万9326店、5月1万9370店、4月1万9461店、3月1万9444店、2月1万9913店、1月2万0219店)。

ファミリーレストランの事業者数が63社(2020年12月が61社、11月56社、10月57社、9月60社、8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社、2019年12月50社、11月50社、10月51社、9月49社、8月49社、7月49社、6月52社、5月50社、4月52社、3月50社、2月57社、1月52社)。

店舗数が1万0096店(2020年12月1万0437店、11月1万0280店、10月1万0153店、9月1万0692店、8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店、2019年12月9601店、11月9667店、10月9338店、9月9569店、8月9646店、7月9578店、6月9749店、5月9667店、4月9629店、3月9622店、2月9838店、1月9770店)。

パブ・居酒屋の事業者数が38社(2020年12月35社、11月38社、10月38社、9月38社、8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社、2019年12月33社、11月32社、10月31社、9月34社、8月31社、7月34社、6月35社、5月31社、4月33社、3月33社、2月33社、1月32社)。

店舗数が2484店(2020年12月2163店、11月2420店、10月2419店、9月2539店、8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店、2019年12月2254店、11月2253店、10月2198店、9月2401店、8月2312店、7月2366店、6月2335店、5月2317店、4月2366店、3月2395店、2月2378店、1月2296店)。

ディナーレストランの事業者数が30社(2020年12月28社、11月32社、10月31社、9月30社、8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社、2019年12月27社、11月26社、10月25社、9月26社、8月25社、7月26社、6月23社、5月25社、4月26社、3月25社、2月25社、1月26社)。

店舗数が998店(2020年12月1057店、20年11月1162店、10月1159店、9月1126店、8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店、2019年12月1046店、11月1032店、10月991店、9月988店、8月1006店、7月911店、6月991店、5月997店、4月1003店、3月999店、2月1010店、1月1007店)。

喫茶の事業者数が17社(2020年12月19社、11月17社、10月18社、9月20社、8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社、2019年12月13社、11月12社、10月12社、9月13社、8月15社、7月14社、6月13社、5月13社、4月13社、3月15社、2月14社、1月14社)。

店舗数が1962店(2020年12月1992店、11月1830店、10月2014店、9月2055店、8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店、2019年12月2048店、11月1856店、10月2020店、9月2040店、8月2041店、7月2037店、6月2038店、5月2040店、4月2033店、3月2062店、2月2057店、1月2063店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の1月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1945店)が同0.2%減と4カ月ぶりにマイナス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3107店)が同33.5%減と14カ月続けてマイナス、3位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2924店)が同18.7%増と7カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、国内外2665店)が同33.9%減と11カ月続けてマイナスだった。

「2020年」(10.消えた姉の出現<真鍋浩二(印刷会社営業、翔子の弟)>)

【モハンティ三智江のフィクションワールド=2021年2月26日】真鍋浩二は、北陸の小さな町で、父母亡き後の生家を守りながら、地元の印刷会社で営業社員として働いていた。10年前までは別の印刷会社で課長として活躍していたが、倒産の憂き目を見て失職、1年程ぶらぶらしていたが、再就職が決まって8年が過ぎていた。

定年まで4年余すのみとなった今は、もっぱら若い社員の育成に力を注ぐ日々で、長年培った知識や経験を請われるままに提供していた。

口下手で不器用な浩二は、見合いも何度かしたが、決まらず、58歳のこの歳まで独身を通してしまったが、3歳上の姉の翔子が5年前離婚して出戻り、以来、同居生活が始まっていた。

自分と違って、積極的で行動派の姉は、大学から東京に出て出版社でやり手の女性編集者として活躍していたが、38歳のとき、7歳下の美男と電撃結婚した。以後、フリーランスとなり、家庭と仕事を両立させてきたが、子に恵まれす、夫が若い女を作って妊娠させたことで、離婚を余儀なくされたのだ。

気の強い姉は、ほかの女に走った古亭主など、こちらから願い下げと、さも自ら三行半を突きつけてやったようなせいせいした面持ちで負け惜しみを言ったが、4半世紀に及ぶ結婚生活に終止符を打ったことは、大きな痛手だったようだ。

56歳という年齢で、年々仕事も減ってこれからどうしようかと行き暮れているようなので、実家に戻ることを勧めた。親が遺した金もいくらかあるし、姉1人の食い扶持くらいは何とかなったからだ。案外、素直に聞き入れて、出戻ったあとは、もっぱら校正の仕事を生計の手段としていた。

浩二の口利きて、印刷会社の出版物の校正を請け負うこともあったが、大半は東京時代に培ったコネで仕事を取ってのリモートワークだった。亡母に似て旅好きの姉は年に一度海外旅行に出るのを楽しみにしており、特に遺跡には目がなく、こつこつと貯めた金は旅費に消えるのが常だった。

そんな姉の恒例の行事の一環で、今年の2月下旬にインドに旅立ったのである。亡き母も行きたがっていた世界遺産に登録されたアジャンタ・エローラ遺跡を見に行くと言って、意気揚々と実家を後にしたのだ。が、ひと月後、折悪しく、コロナ下の都市封鎖に遭遇し、以後、5カ月余りも西インドの商都ムンバイにとどまる羽目を余儀なくされた。

メールでしょっちゅう連絡は取っていたが、8月半ば臨時便で帰国するとの通知が届いたときは、心底ほっとした。

ところが、待てど暮らせど帰ることはなく、以後、連絡すら途絶えてしまったのだ。姉は一体、どこに消えたのか。現地の日本領事館にも連絡を取ったが、行方はようとして掴めなかった。

少しでも何かの手がかりになればと、占い好きの姉にあやかって、関連動画を探るうちに、インド在住の女性が発信しているタロット占いを見つけた。

わらにも縋るような思いで相談すると、怪しげな回答が返ってきて、短気性の自分は切れた。が、最後に彼女が投げた、クマリとかいうタロット占い師のことがなぜか妙に鼓膜に引っかかり、ある日思いついてサーチしてみた。

個人セッションで、クマリは姉がまもなく、戻ってくると予知したが、それが当たったように、3日と経たないうちに待ち焦がれた身内からの電話連絡が突然、入ったのだ。

「浩ちゃん、私。長いこと、連絡しなくてごめんね。今羽田、抗原検査は陰性だったから、ホテルで2週間の隔離を終えたら、戻るわ」
「無事だったのかー。心配したぞう。一体、今までどこに雲隠れしとったんや。俺がどんなに心配したことか、ほんとどこ行っとったんや」
「ごめん。詳しくはまた帰ってから、話すから」
姉はこちらの矢継ぎ早の質問には一切答えず、がちゃんと電話を切った。行方を絶ってから、3カ月が経っていた。

姉が戻った夜は、寿司を取ってビールで乾杯したが、日本は、第3波が忍び寄っており、姉弟間でも距離を保ち、飲食後はマスク越しの会話だった。

「3カ月も、どこに雲隠れしとったんや」
「空港の検疫でちょっと咳をしたら、引っかかってパスさせてもらえなかったの。しょうがなしに都心に戻って、お金もあんまりなかったから、安宿を探して落ち着いたんだけど、薄汚い木賃宿でWiFiの設備がなくて以後、連絡が取れなくなってしまったのよ」

何とも歯切れの悪い、要領を得ない応答だった。
「それにしたって、ネットカフェとかあるだろう、連絡のひとつくらい」
「感染爆発都市で厳格なロックダウン中だったから、外出もままならなかったのよ」

納得いかなかったが、本人がそれ以上話そうとしないので、諦めた。こうして、無事帰ってきてくれただけでも充分だった。
「それにしても、クマリの予言は当たったなぁ」
とぽつんと呟くと、姉がぎょっとした面相になって、大きな声で問い返した。
「クマリ?!」
「ああ、姉ちゃんの居所を占ってもらったんだよ。有名なタロット占い師だよ」
「なんて言ったの」
「まもなく帰るって。そしたら、3日とたたないうちにほんとに」
「あんたがそんな占い信じるなんて」
「姉ちゃん、タロット好きだったろう。わらにも縋る思いだよ」
「どこでクマリを知ったの」
「インドのリシケシ在住のやはりタロット占い師からの紹介だよ」
姉は奇妙に黙り込んでしまった。それから、ふらりと立ち上がって、
「疲れたから、もう寝るわ。お寿司ご馳走さま。いろいろ心配かけてごめんね」
2階の寝室に上がりかけた。

「部屋はきれいに掃除してあるから、今夜はゆっくり住み慣れた家の清潔なシーツと布団にくるまって安心して眠りな。あ、そうそう、机の上に姉ちゃんの行ったインドの世界遺産を特集したタウン誌載せといたから、明日にでも読んでみや。なかなかよく書けとるから。思えば、死んだ母ちゃんも行きたがっとったなあ」
「タウン誌って、ひょっとしてフェニックス?」
「ほや。特派員記者が現地取材しただけに、壮大な遺跡の迫力が伝わってくるわ」
「わかった、後でね。じゃあ、おやすみ。あのね、私、うちに無事帰ってこれてほんとほっとしてる。あんたにも、ひどく心配かけたけど。いろいろありがとね」
階段の中途で振り向きざま、にっこり笑った顔の目が少し潤んでいるような気がした。

姉のやや猫背気味の後ろ姿は、年相応の老いと濃い疲弊が滲んでいたが、脱力に凪いでいた。浩二は、たった1人の身内の存在を心底愛おしく思い、生死もわからず、安否不明で死ぬほど心配させられた3カ月間の心労がすーっと溶けていくようであった。寿司桶に余ったかっぱ巻を口中に放り込むと、コップのビールの残りを一気に空けた。(「2020年」はモハンティ三智江さんがインドで隔離生活を送る中、創作活動にも広げており、「インド発コロナ観戦記」とは別に、短編など小説に限定してひとつのタイトルで掲載します。本人の希望で画像は使いません)。

資生堂「FARO」で銀座資生堂ビル20周年コース、毛蟹、黒トリュフ等

【銀座新聞ニュース=2021年2月25日】国内最大の化粧品メーカーの資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する「資生堂パーラー」(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル、03-5537-6241、0120-471-004)は3月2日から31日までイタリアンレストラン「FARO」(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル、0120-862-150、03-3572-3911)で「東京銀座資生堂ビル20周年記念コース」を提供する。

イタリアレストラン「FARO(ファロ)」で提供される「東京銀座資生堂ビル20周年記念コース」。左から時計回りにアミューズ、毛ガニのパスタ、魚料理、イカ墨のリゾット、
前菜、肉料理の和牛サーロイン。

2001年3月にオープンした東京銀座資生堂ビルが20周年を迎えることから、日本全国から取り寄せた旬の季節食材や毛ガニ、黒トリュフ、キャビアなども盛り込んだ特別コースを販売する。

記念コースはアミューズが「ニョッコフリットと30カ月熟成カーサ生ハム」、前菜が「鮮魚のカルパッチョ 発酵青トマトとキャビア」、パスタが「ぜいたくにのせた毛ガニのタリオリーニ」と「イカ墨のリゾット 自家製カラスミと共に」、魚料理が「旬の鮮魚 桜の花びらと笹の葉包み焼き」、肉料理が「和牛サーロインのタリアータ フレッシュトマトと黒トリュフを添えて」。

プレデザートが「放牧牛の中洞ミルクを使ったパンナコッタ」、デザートが「デリッツァ アル リモーネ-アマルフィ風レモンケーキ」、プティフールが「ティラミス風チョコレート」となっている。

ほかに、食前酒シャンパーニュ含む6種のワインペアリング(1万5000円、税込、サービス料別)はメインの白と赤は東京銀座資生堂ビルオープン20周年を記念した2001ヴィンテージで用意し、メインの白はイタリア最高峰の「シャルドネ」(100%)といわれる「ガヤ・エ・レイ(Gaja&Rey)」を含んでいる。

また、メインの赤についてイタリアを代表するメルロ「マッセート(Masseto)」も含まれるペアリング(2万円、税込、サービス料別)もある。

ウイキペディアによると、東京銀座資生堂ビルの地は1872(明治5)年に資生堂の創業者、福原有信(1848-1924)がこの地で調剤薬局を開業し、1902(明治35)年には資生堂パーラーの前身となる「ソーダファウンテン」を開設した。

1923(大正12)年の関東大震災後、建築家の前田健二郎(1892-1975)の設計により資生堂パーラーとして再開、1962年に建築家の谷口吉郎(1904-1979)の設計による地下1階、地上9階建の資生堂会館が竣工、1973年に「資生堂パーラービル」に改称するとともに全面リニューアルされたが、1997年には建替えのため解体された。現在の東京銀座資生堂ビルは2000年12月に竣工、2001年3月にオープンした。

一方で、1919(大正8)年に制定された市街地建築物法により、建築物の高さは31メートルに制限され、1963年の建築基準法改正により、容積率による規制に変更されたが、この規制より大きな容積率をもつ多くの建物が既存不適格となり、老朽化しても従前より容積率の低い建物にしか建替えることができなくなった。

1998年に中央区と銀座通連合会との協議により、中央通りをはじめとする主要道路沿いの建築物高さを56メートルとすることを決定し、2000年12月に完成した東京銀座資生堂ビルは、この「地区計画銀座ルール」の適用第1号となった。

設計はスペイン出身の建築家リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill Levi、1939年生まれ)さんが担当し、1階と11階の天井が高く、4階から5階にかけては吹き抜けとなっている。工期短縮などを目的とし、地下部分には旧ビルの躯体が再利用され、2種類の制震システムが導入され、第28回東京建築賞優秀賞を受賞した。外壁の赤レンガ色は、当初のリカルドさんのプレゼンテーションとは異なる色彩案が採用され、2002年度のグッドデザイン賞を受賞している。

2日から6日までは、「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ、女性の日)」とも呼ばれる「ミモザの日(3月8日)」ウィークとして、来店した女性客にはイタリアのチョコレート(フェレロロシェ)とドルチェ&ガッバーナのフレグランスミニサンプルをプレゼントする。また、6日には女性客にミモザの花を贈る。

営業時間は昼が11時30分から13時30分、夜が17時から18時30分。閉店時間については店に確認を。料金は2万円(税込、サービス料別)、ワインペアリングが1万5000円(同)と2万円(同)。

大丸東京で「SPアワード」受賞品即売、コルク再利用など73種

【銀座新聞ニュース=2021年2月24日】国内百貨店業界第2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営する大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は2月24日から3月2日まで9階イベントスペースで「ソーシャルプロダクツ・アワード2021受賞作品展示即売会」を開いている。

大丸東京店で2月24日から3月2日まで1週間限定で開かれる「ソーシャルプロダクツ・アワード2021受賞作品展示即売会」に出品されるコルクのストッパースツール。

「ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)」は「人や地球にやさしい商品・サービス(ソーシャルプロダクツ)の普及・推進を通して、持続可能な社会を実現することを目的に、優れたソーシャルプロダクツを表彰する制度」で、2012年に誕生し、受賞商品には「SPAマーク」を付けることができる。新型コロナの影響で、2020年は表彰式を中止し、大賞、優秀賞などを発表した。

2021年は年度テーマが「障害者の生きがいや働きがいにつながる商品・サービス」とし、自由テーマが「生活者が『持続可能な社会』づくりに参加できる商品・サービス」とし、2020年7月1日から10月23日まで募集した。今回も表彰式は中止、2月12日に大賞、優秀賞など73商品を発表し、販売する。

大丸東京店で1週間限定にて受賞商品を展示販売する。年度テーマの「大賞は渋谷でくらし、働く障害のある人が書いた文字や絵を、渋谷でデザインを学ぶ学生がフォント制作やパターン化し、企業が商品化した「シブヤフォント」で、エコバッグや折りたたみ傘などがあり、ドリップバッグコーヒーセット(583円)などを展示する。商品は200円から7万円まである。

自由テーマの大賞は、「もったいない」というきっかけで始まった飲食店からの回収コルクを再資源化し、家具や生活雑貨を作るプロジェクト「TOKYO CORK PROJECT(トウキョウ・コルク・プロジェクト)」で、コルクの煉瓦(1万6775円)やコルクのスツール(4万1800円)などがある。

自由テーマの優秀賞(年度テーマはワインで今回は未販売)は、初心者でも簡単に生ごみから堆肥をつくることができる「LFCコンポスト」ット(4048円)。生活者審査員賞は年度テーマが無脂肪乳という未利用資源に注目して開発されたゴーフル生地の菓子「バターのいとこ」(3枚で864円)、自由テーマが植物の光合成に欠かせないマグネシウム、有機農業の3栄養素である窒素、リン、カリウムが含まれた「洗たくマグちゃん」(1980円)。

特別賞は自由テーマで、健康増進型保険の住友生命「Vitality(バイタリティ」)」とカフェ、焙煎店から出るコーヒーごみを活用して作った有機質の鶏糞肥料「KURAMAE+Coffee(クラマエ・コーヒー)プロジェクト」(300グラム1100円)。

ほかに、ソーシャルプロダクツ賞として米の代わりに食べる「有機カリフラワーライス」(200グラムで498円)など約60種類の商品がある。

営業時間は10時から20時。

インド、新規感染が急減、集団免疫のせい?結婚行進で大音響も(59)

【モハンティ三智江のインド発コロナ観戦記=2021年2月23日】インド全土の新型コロナ感染者数は依然減退、今のところ第2波の兆しもなく、生活はほぼノーマルに戻っている。

ベンガル海の波は思いのほか、荒い。日本海を重ね合わせることも。母郷が恋しくなったとき、この海にどれだけ慰められたろう。

2月15日現在の統計では、累計感染者数は1090万人だが、97%以上が回復し、実質30万人、新規数は1万人前後で推移しており(本日は1万1649人だが、9000人台になることも)、新規の死者数は70人(累計15万6000人)と100人を割り、世界ワースト5カ国(米、ブラジル、インド、英、ロシア)の中では、ダントツの微小さだ。

ワーストトップの西部マハラシュトラ州((Maharashtra、累計206万人)は一昨日、新規感染者数が600人台と、目を疑うような激減ぶりだったが、日曜の統計ということもあったのか、本日4000人台(4092人)に戻り、何日か前の2000人台から倍増した。

既に予想したように、第3波が猛威を振るっている南部ケララ州(Kerala)は、これまで2位だったカルナータカ州(Karnataka、累計94万5000人、死者数1万2265人)を抜いて、累計100万人と、インド第2のミリオン突破州に踊り出た。

新規数も4612人と、マハラシュトラを抜く勢いだが、救いは回復数が新規を上回ることて、死者数は3985人と、マハラシュトラの最悪死者数5万1529人に比べ、極めて少ない。しかし、マハラシュトラが致死率は高いものの、ようやく減少傾向にあるのに比べ、依然懸念される状況だ。インド全土、188の地方では、1週間連続で新規ゼロをマークし、感染抑制はさらに加速化している。

日が落ちて西端の街の灯に彩られた、プリーのベンガル海。郷愁をそそる灯火と、暮れた海の対照の、シルエットが美しい。

世界的に見ても、感染者数は減少しており(ワーストのアメリカの新規数は6万人台てピーク時の4分の1)、ようやくコロナの猛威も、矛先を収めつつあるかと、少しほっとさせられるが、変異種があるので、予断は許さない。

累計感染者数は1000万人突破で、アメリカ(累計2770万人、死者数48万5000人)に次ぐワースト2位のインドのコロナ抑制における成功に、諸外国から謎の目がむけられているが、主な一因として、集団免疫ができている可能性が示唆されている。

首都デリー(Delhi、人口約2000万人)で先月行われた抗体検査では、2万8000人の56%もの被験者に陽性反応が出たことから、全人口のおよそ4分の1の3億人が既に免疫を獲得していると推測されている。南部カルナータカ州の調査でも、6400万人の人口の60%近くが免疫を得たとの可能性が報告されている。

もうひとつは、日頃から赤痢、チフス、マラリアなど各種伝染病の脅威に晒さられている環境下、感染症に強い体質ができているということだ。致死率が世界ワースト5カ国中、低率なのも、同じ理由からだろう。若い世代が大半を占めるインドの人口構成(30歳以下が64%)も有利に働いたと思われる。

インドがかろうじて医療崩壊を免れたことも、医療機関が感染症対策に慣れていて、無菌環境の先進国に比べ、比較的予防体制がしっかりしていたことも挙げられよう。

というわけで、現在はほぼノーマル化、賑わいが戻っている。ただし、国際線は依然停止したままで、外国人観光客が見込めない今、観光産業の打撃は大きく、外国人に人気のビーチリゾート地、西部ゴア(Goa)や、南部ケララは苦戦を強いられている。

当地プリー(Puri)は高名なヒンドゥ聖地で、ローカル巡礼旅行者に人気のため、外国人観光客に頼っているわけでないが、やはり、コロナ前に比べると、激減している。昨年12月から、結婚式需要が高まり、コロナ下抑制されていた挙式欲がどっと堰を切ったように殺到しており、東浜のメインロードは結婚行進のバンドが大音響で行き交い、コロナ下の静けさは失われた。

大気汚染と騒音回帰の当オディシャ州(Odisha)の累計感染者数は33万人を突破しながらも、実質数は800人を切り、死者数も1900人超と少なく、大半の州民の顔からマスクが消えている。なお、インド全土のワクチン接種回数は開始後ひと月で、850万回に達した。

〇コロナ余話/プリントメディアの不振

コロナ禍の悪影響を被って、新聞はじめ紙メディアが業績不振、現に当州では、昨年3月22日から始まったロックダウンが長引いたせいで、長期間新聞配布が中断、解除されても、再購読する読者が減っているらしい。

ひとつには、デジタルメディアの普及で、感染リスクのある紙メディアを有料で取らなくても、スマホで無料のニュースが読めるということがある。

若者の新聞離れは顕著で、現にわが息子も、英字紙は読まない。アマゾン(Amazon)で、洋書はオーダーしても、親が取っている新聞は見向きもしない。古い世代の私は、新聞くらい読めよと毒づきたくもなるが、時代が違うのだから、致し方ない。

インドでは、日本以上にデジタルが普及しているので、若い人は新聞雑誌購読には、ほとんど興味がないようだ。いまや、スマホでただで情報はキャッチできるし、コロナがさらにその傾向を加速させたようだ。プリントメディアに愛着の強い母国と違って、旧世代の私は寂しいばかりだ。

〇極私的動画レビュー/ドラマ「過ぎし日のセレナーデ」

YouTube(ユーチューブ)にアディクト気味の昨今、サーチしていたら、ずっと前から全編見たかったドラマがアップされていた。過去にサーチしたときは、細切れアップで、続きが見たいのに叶わず、断念していたが、奇特な人が3カ月前にアップしてくれていたのだ。

画像はあまりよくなく、著作権に触れないようにテーマ曲(ヤン・スギョンの「愛されてセレナーデ」、情感たっぷりの名曲)を変えたり、画面全体に雪を降らせたり、やや見づらいのだが、全21回の大長編をたった3日で見尽くした。

その名も、「過ぎし日のセレナーデ」は1989年から1990年、フジテレビ(木曜劇場)で放映された、鎌田敏夫脚本の見応えのある重厚なラブストーリー。

主演は田村正和、メインのサブを、高橋恵子と古谷一行が演じ、半世紀に及ぶ女1人を挟んでの異母兄弟の確執を描いたもの。豪華キャスト陣で、見終わったあとには、ずしりと胃もたれがするような手応えある余韻に浸れる。

兄弟の間で繰り広げられる、企業戦争も見ものだが、メインは恋愛で、1人の女を手に入れるために、事業すらもひとつの手段でしかなく、賭けに打って出る男のロマンが胸を打つ。

田村正和はハマり役で、2人の男の間を揺れ動く清楚で美しい、が、限りなく罪な女はまさに、高橋恵子の面目躍如たるところ、古谷一行も熱演だ。

それにしても、1人の女のために、一生を棒に振って落ちぶれて死んでいく男は哀しくロマンチックだ。純粋な男のロマンを、冷酷に踏みにじるのはいつも女だ。女の打算、しかし、それは生殖本能に裏打ちされた、家庭の安寧を選ぶがゆえ、烈しい恋よりも、子のいる家庭で長年培われた情愛を選び取った気持ちは、女だからこそよくわかる。

しかし、美しく、表向きは清楚で罪がないだけに、意識しないところで、すこぶる冷酷だ。やはり最後は、誰にも看取られず、ひっそりと死んでいきたいという主人公に同情が募ってしまう。。

枕際に集う親族の中に、昔烈しく恋し、裏切られた異母兄の妻、初老にしてなお美しい女の顔が。酷薄と、思ってしまうのは私だけだろうか。

男の窮極の恋愛ロマンと、女の打算・裏切り(意図しないだけに罪作りな)の対比を、これほど鮮やかに描いたドラマは希少だ。超お薦め、特選秀逸ドラマ、消されないうちに、鑑賞されることを強くお勧めする。蛇足ながら、震災前の神戸ロケシーンも、一見の価値がある。

(「インド発コロナ観戦記」は「観戦(感染)記」という意味で、インドに在住する作家で「ホテル・ラブ&ライフ」を経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いており、随時、掲載します。モハンティ三智江さんは福井県福井市生まれ、1987年にインドに移住し、翌1988年に現地男性(2019年秋に病死)と結婚、その後ホテルをオープン、文筆業との二足のわらじで、著書に「お気をつけてよい旅を!」(双葉社)、「インド人には、ご用心!」(三五館)などを刊行しており、コロナウイルスには感染していません。

また、息子はラッパーとしては、インドを代表するスターです。13億人超と中国に次ぐ世界第2位の人口大国、インド政府は2020年3月24日に全28州と直轄領などを対象に、完全封鎖命令を発令し、25日0時から21日間、完全封鎖し、4月14日に5月3日まで延長し、5月1日に17日まで再延長、17日に5月31日まで延長し、31日をもって解除しました。これにより延べ67日間となりました。ただし、5月4日から段階的に制限を緩和しています。

2021年2月16日現在、世界の感染者数は1億0922万7418人、死亡者数が241万0034人、回復者が6142万4060人です。インドは感染者数が1092万5710人、死亡者数が15万5813人、回復者が1063万3025人、アメリカに次いで2位になっています。ちなみにアメリカの感染者数は2769万5000人、死亡者数が48万6332人(回復者は未公表)です。日本は感染者数が41万9762人、死亡者数が7157人、回復者が38万8399人(ダイヤモンド・プリンセス号を含む)。インドの州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています。

また、インドでは2020年3月25日から4月14日までを「ロックダウン1.0」とし、4月14日から5月3日までを「ロックダウン2.0」、5月1日から17日までを「ロックダウン3.0」、18日から31日を「ロックダウン4.0」、6月1日から6月末まで「アンロックダウン(Unlockdown)1.0」、7月1日から「アンロックダウン2.0」と分類していますが、原稿では日本向けなので、すべてを「ロックダウン/アンロックダウン」と総称しています。

ただし、インド政府は5月30日に感染状況が深刻な封じ込めゾーンについては、6月30日までのロックダウンの延長を決め、著者が住むオディシャ州は独自に6月末までの延長を決め、その後も期限を決めずに延長しています。この政府の延長を「ロックダウン5.0」と分類しています)。