サニーヘルス、避けたい朝食抜き、過食、寝る前スマホ等

【銀座新聞ニュース=2019年4月21日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「スリムな人はやらない!太ってしまうNGな行動例」を発表した。

スマホ等から出るブルーライトは目を刺激してメラトニン分泌が抑制され、睡眠の質を落とすだけでなく、食欲ホルモンにも影響が出る。夜のスマホ、テレビは避けてブルーライトのカットを。また、寝る前の入浴で疲労回復を図りたい。

自分の体型を作っているのは、日々の積み重ねによるもので、食べたもの、生活習慣や行動パターンが大きく影響している。何気なくついやってしまっていることが、実はNG習慣だったり、反対に、よい習慣を一度身に付けてしまえば、特別にがんばらなくても自然とやせ生活を送れるようになる。

まずは、以下のような行動をしていないか、朝起きてから夜眠るまで、1日の流れに沿って、自分の行動をチェックしてみよう。

1)朝食抜き
朝食を摂ることは、体を温め代謝を上げる作用があるほか、体内時計をリセットしリズムを整え、体を目覚めさせ、臓器の働きやホルモン分泌などが適切に行われるようになる作用がある。

朝食を食べなかった場合、前日の夕食から当日の昼食までエネルギーが入ってこない時間がかなり空くことになる。食事と食事との時間が長く空いてしまうと人間の体は危機を感じ、次の食事の際に摂取したエネルギーを体に蓄積しようとする性質があるため、体脂肪になりやすい。

朝食の習慣がない人、時間がなくて食べない人は、調理不要で食べる時間のかからないフルーツやヨーグルトだけでも食べることをお勧めとしている。

2)なるべく動かなくて済むようにする
普段運動をする習慣がない上に、あまり歩かない人、エスカレーターを使いがちな人は、脚の筋肉が使われることが少なくなっている。脚には大きな筋肉があるため、日常生活の中でできるだけ動かすことを心掛ければやせ体質に近づくことができる。例えば、エスカレーターではなく階段を使うなど、これだけでも立派なエクササイズになる。

また、歩くときはゆっくりではなく、背筋を伸ばし大股で早歩きをすることで、ダイエット効率がアップする。脚を動かすことで血行も代謝も良くなり、むくみ、冷え性、便秘が解消されるのはもちろん、基礎代謝量も上がって、消費カロリーのアップにもつながる。

3)早食い、ながら食べ
「満腹になった」という信号が脳に届くのは、食べ始めて15分から20分後といわれている。これにより、早食いするとつい量を食べ過ぎて太ってしまうだけでなく、短時間で一気に食べてしまうと、血糖値が急激に上昇してしまう。

これにより、血糖値の上昇を抑えるためにすい臓からインスリンが分泌される。インスリンには脂肪を作り、脂肪細胞の分解を抑制する働きがあるので、過剰に分泌されすぎると体脂肪蓄積の原因ともなってしまう。早食いを防ぐには、とにかく「よく噛むこと」としている。

また、「ながらスマホ」が社会問題化しているが、「ながら食べ」も太る元という。集中がテレビやPC、スマホなど食べ物以外に向いていると、「食べている」という実感が少なく、しかも意識が他に向いているため、食欲の抑制が利きにくく、食べ過ぎになりやすい。食べるときは食べ物に意識を向けるように心がける。

4)空腹ではないのに食べてしまう
おやつを食べることが習慣化していないだろうか。3食きちんと食べているのであれば、おやつは不要という。なんとなく口寂しいというだけの理由でおやつに手を出してしまう人は要注意だ。

食べる前に、なぜ食べたいのか、本当に必要なのかどうかを自問自答するように心がけたい。どうしてもお腹が空いて次の食事までがまんできないのであれば、ナッツ(ノンオイルローストタイプ)、ドライフルーツ、ヨーグルト、チーズ、ゆで卵など、ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質などが含まれ栄養価が高くダイエットに役立つものを取り入れるようにする。

5)すぐにコンビニやカフェに寄る
通勤、通学、昼休みや帰宅途中などに、コンビニやカフェに寄ってしまう習慣のある人は多い。買う予定ではなかったのに、つい買いたくなってしまうのがコンビニの恐ろしいところだし、カフェなら高カロリーな甘い飲み物やスイーツをオーダーするなど、体に必要のない余分なカロリーを摂取することになってしまう。

このため、絶対に必要な用事がない限り、こうした店に寄らないことが第一で、どうしてもコンビニに寄りたい時は、お菓子を買うならパッケージの表示をチェックし、食べるのは100キロカロリーまでにするなど、制限を設けるようにする。さまざまな種類のドリンクもあるが、迷わずノンカロリーのお茶や水、炭酸水を選ぶことを習慣づけるようにする。

カフェの場合は、砂糖の入っていない温かい飲み物を選び、胃を落ち着かせたい。カフェではスイーツも頼みたくなるかもしれないが、飲み物で胃が落ち着けば、食べずにやり過ごすことも案外簡単になる。

6)食べ物を残せない
出されたものは残さずきれいに食べるという文化のある日本では、残す=悪のような風潮すらあるが、腹八分目を心掛けるほうが健康的なのは明らかという。腹八分目の時点で思い切って残すように心がけたい。腹十分目まで食べないと気が済まないことこそ、健康面における悪しき生活習慣といえる。

もし、残せない、残したくないのであれば、作る量や取り分ける量、お店ならオーダーする量を調整し、ご飯の量を先に減らしてもらうなど、あらかじめできる対策を取りたい。

7)遅い時間まで食べている
同じものを食べても朝より夜の方が太りやすく、その状態を作っているのが、体内の「BMAL1(ビーマルワン)」と呼ばれるタンパク質だ。夜22時頃を過ぎると体内はエネルギーを脂肪分として蓄えるため、BMAL1が急増して「太りやすい状態」になることがわかっている。

また、食べてすぐに寝ると睡眠中に血糖値が高い状態になり、エネルギーが大きく消費されることなく体に脂肪として蓄積される。夕食は就寝2時間から3時間前までには済ませるようにしたい。

8)入浴はシャワーだけで済ませている
お湯を張るのが面倒だったり、ユニットバスだったりなどの理由で、簡単にシャワーで済ませてしまう方も多いかもしれないが、お湯に浸かればリラックス、リフレッシュができるだけでなく、代謝アップで美肌効果やダイエット効果も期待できる。

入浴によって体が湯の水圧(静水圧)を受けると、血管、特に皮膚に近い静脈が圧迫される。むくんだ脚に溜まっていた血液やリンパ液が水圧によって心臓のほうへ押し戻され、心臓の働きも活発になる。静水圧作用によって血液やリンパの流れがよくなるので、むくみや疲労回復の効果もある。

9)寝る直前までテレビやスマホ
人の体内時計を司るホルモンの一つに「メラトニン」というものがあり、夜になると分泌され、眠気を引き起こす働きがある。しかし、夜遅くまでテレビやPC、スマホなどの画面を眺めていると、画面から発せられるブルーライトが目を刺激してしまい、脳は昼間だと誤認し、メラトニンの分泌が抑制されてしまう。

すると入眠を妨げ、寝つきが悪くなったり、深い眠りを得られにくくなったりなど、睡眠の質を落とす要因となってしまう。睡眠の質は食欲を司るホルモンの分泌に影響を及ぼすことがわかっている。

食欲ホルモンを適切にコントロールするには、質のよい睡眠が必要で、就寝の1時間ほど前からは部屋の照明を落とし、電子機器類の画面を見るのはやめ、睡眠準備に入るようにしたい。

要するに、太る行動を改められれば、ダイエットはもう成功したようなもので、やせる生活習慣が身に付けば、それは一生モノのダイエットになる。無理な食事制限やハードな運動をしなくても、小さなことを積み重ねて自分の習慣にしていきたい。

ブルーライト研究会によると、一般に「光」と呼んでいるものは、電磁波のうち、ヒトの目で見ることのできる可視光線のことをいう。可視光線の波長は、およそ400ナノメートルから800ナノメートル(nm)で、そのうちブルーライトは380nmから500nmで、400nmより短くなると紫外線、700nmより波長が長くなると赤外線と呼ばれる。

ヒトの目の角膜や水晶体は、およそ350nmから800nmの波長を透過させるが、それより外側の光(電磁波)は透過できない。つまり、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光が、ブルーライトとなる。

パソコンの画面、スマホ、携帯ゲーム機の画面などから発せられるブルーライトは、眼や身体に大きな負担をかけるといわれており、厚労省のガイドラインでは「1時間のVDT(デジタルディスプレイ機器)作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されている。

約20年前と比較し、省エネ化で青色と黄色の2色の光だけを混ぜて白色をつくっているLEDが普及したことにより、日常生活におけるブルーライトの暴露量が増えており、ブルーライトの放出量は各デバイスによっても異なり、パソコンのみならず、スマートフォンから発せられるブルーライトにも注意が必要とされている。

ヒトの目の網膜には、光の色を感知する「錐体(いたい)」と、暗い所でも明暗を感知する「桿体(かんたい)」という2つの視細胞が存在し、この2種類の他にも「第3の視細胞」が発見され、「サーカディアンリズム(いわゆる体内時計)」をコントロールする役割を果たしていることがわかってきた。

この「第3の光受容体」は、460nmという強いエネルギーを持つ光のみに反応するので、ブルーライトこそ、体内リズムを整え、健康を維持する上で重要な役割を果たしている光ということになる。

武田薬品ウエブ(web)によると、朝、昼にはしっかりとブルーライトを含む光を浴びることが大切で、その刺激が眼から脳に伝わり、体が目覚めて活動的になる。一方、夜はブルーライトを避けることが必要で、夜にブルーライトを浴びると、脳がまだ昼間だと勘違いして睡眠を促す「メラトニン」という物質が分泌されなくなる。

通常は就寝の3時間から6時間前からメラトニンの分泌が増え始め、次第に眠気を覚えて眠り、脳や身体を休めるというのが、人間にとって自然なリズムという。メラトニンの分泌は、夜24時に寝る場合、2時くらいにピークに達し、その後は次第に減って、すっきりとした朝を迎える。

ところが、寝る直前までスマホを使用しているとメラトニンの分泌が遅れ、ピークが後ろにずれてしまう。朝の起床時にまだメラトニンがだらだらと分泌され、寝足りない気になる。

現代では、夜でも照明で明々とさせているコンビニなどが多くあり、深夜までパソコンやスマホなどを使うと、メラトニンの分泌には加齢の影響や個人差があるが、寝つけない、よく眠れない、途中で目が覚める、ぐっすり眠れないなど睡眠の質が低下した人が増えてしまう。

眼精疲労に対処する方法としては、パソコンやスマホ使用時に、メガネやフィルター、アプリなどでブルーライトをカットする。あるいはビタミン剤など眼精疲労の効果がある医薬品を使用する。

丸善日本橋で長野深雪、神川敦子、石川覚子ら手工芸品展

【銀座新聞ニュース=2019年4月20日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月24日から30日まで3階特設会場で「手工芸のある暮らし-春展」を開く。

丸善・日本橋店で4月24日から30日まで開かれる「手工芸のある暮らし-春展」のフライヤー。

ステンドグラスの「雪ガラス」(神奈川県相模原市緑区青山3442)を主宰する長野深雪(ながの・みゆき)さん、ハンカチやファッション小物などのテキスタイルの「マメゴト(mamegoto)」(世田谷区代沢4-30)を主宰する神川敦子(かみかわ・あつこ)さん、陶芸、木工の「ヒロロ工房」(川越市宮下町2-11、氷川会館、049-226-1260)を主宰する陶芸家の石川覚子(いしかわ・さとこ)さんらが、日々の暮らしに役立つ、そこにあることで心豊かになる手工芸の品々を展示販売する。

「雪ガラス」は身の回りの自然をモチーフにしてステンドグラスの手法で照明や鏡などのインテリアを制作している、長野深雪さんは武蔵野美術大学短期学部グラフィックデザイン専攻科を卒業、グラフィックデザイン、広告制作会社を経て独立し、2007年からステンドグラス作家として活動し、2011年までは毎年秋にアトリエ展を開いており、その後は百貨店などで展示会を開き、2012年にアトリエ兼住居をつくり、手づくりの暮らしを実践している。

神川敦子さんは服飾学校を卒業後、レコード会社にデザイナーとして勤務し、CDジャケットやアーティストグッズなどを手がけ、2007年に独立し、「アンバーデザイン(UNBAR design)」を立ち上げ、企業の広告デザイン、パッケージ、雑誌などのイラストを制作、2015年に独自ブランドの「マメゴト」をスタートし、テキスタイルや洋服など布プロダクトを中心としたもの作りに取り組んでいる。

石川覚子さんは1971年愛媛県生まれ、1994年に武蔵野美術大学デザイン専攻を卒業、1995年にやまわ陶芸教室で講師、2003年に埼玉県川越市に移り、2005年に静岡県浜松市にヒロロ窯を築窯し、「ヒロロ工房」を開設、2007年に埼玉県川越市に2基目を築窯した。

期間中は原則として10時から20時(最終日は17時)まで出品者が在廊する。ただし、在廊時間は作家によって異なる。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。

日本橋・京橋96画廊が美術展、長谷宝満堂、青古堂等

【銀座新聞ニュース=2019年4月20日】「東京アートアンティーク実行委員会」は4月25日から27日の3日間、日本橋、京橋などの画廊などで「東京アートアンティーク2019-日本橋・京橋美術まつり」を開く。

「東京アートアンティーク2019」のチャリティ入札に出品される作品。

中央区の京橋・日本橋地区には、戦後から古美術、工芸、日本画、近代絵画、彫刻、版画など約150の専門店が営業しており、東京でも銀座に次ぐ「アート密集地」となっている。これらの画廊、美術店が集まって1998年から「日本橋・京橋美術骨董(こっとう)まつり」を毎年1回から2回ほど開いてきた。

2010年からは「東京アートアンティーク-日本橋・京橋美術骨董まつり」とし、過去最大の74店の美術店、画廊などが参加し、2019年も中央区日本橋、京橋地区の美術店、画廊96店(2018年88店、2017年は86店)が参加して、画廊の中には4月中旬から月末まで日本の美術や骨董の展示会を開いたり、イベントも予定している。

参加するのは、銀座1丁目が藤(ふじ)美術、長谷宝満堂(はせほうまんどう)、河井汲古堂(かわいきゅうこどう)、古美術川崎、ルカスカンジナビア、森田画廊、中長小西(なかちょうこにし)、古美術ささき、古美術祥雲(しょううん)、鈴木美術画廊、柴田悦子画廊の11店。

銀座2丁目が渡辺三方堂(わたなべさんぽうどう)。

京橋1丁目が古美術木瓜(ぼけ)、古美術藤島(ふじしま)、風招(ふうしょう)、白銅てい画廊(はくどうてい)、飯田好日堂(いいだこうじつどう)、去来、メゾンドネコ、ギャラリーマリ(Gallery MARI)。

木けい、古美術大谷、青古堂(せいこどう)、古美術清水、下井美術、古美術草友舎、つつみ美術、古美術佗助(わびすけ)の16店。

京橋2丁目が千代春(ちよはる)画廊、エトワール画廊、五月堂(ごがつどう)、林田画廊、池内美術、古美術いづみ、かどまつ誠心堂、古美術花径(かけい)、嘉盛堂(かせいどう)、吉平(きっぺい)美術店。

骨董の店甲斐、孔雀画廊、薫匠堂(くんしょうどう)、古美術京橋、松森美術、繭山龍泉堂(まゆやまりゅうせんどう)、古美術明成、古美術無門、古美術凛(りん)、ギャラリー(GALLERY)麟(りん)。

酒井京清堂、斎藤紫紅洞(さいとうしこうどう)、しぶや黒田陶苑(とうえん)/魯卿(ろけい)あん、四季彩舎、マツダ・アート&アンティーク(MATSUDA Art&Antiques)、金井画廊、シルバーシェル、ギャラリー戸村、オリエント考古美術・太陽、井上オリエンタルアート京橋店の30店。

京橋3丁目がアートスペース繭(まゆ)、アートスペース羅針盤(らしんばん)、ギャラリーセラー、古美術大聖寺屋(だいしょうじや)、加島(かしま)美術、古美術奈々八(ななや)、小川商店、翠波(すいは)画廊、宇野商店、彩鳳堂(さいほうどう)画廊、古美術黒川、銀座かわうそ画廊の12店。

日本橋2丁目が丸善・日本橋店(3階ギャラリー)。

日本橋3丁目が花筥-HANABAKO、古美術花からくさ、壺中居(こちゅうきょ)、ギャラリーこちゅうきょ、前坂晴天堂、松本松栄堂東京店、水戸忠、作家もの陶器三和堂。

不忍画廊、春風洞画廊、古美術東湖堂、浦上蒼穹堂(うらがみそうきゅうどう)、サンシアオ・ギャラリー(Sansiao Gallery)、ガレリー・ユーヘイ・サカモト(GALERIE YUHEI SAKAMOTO)、上原永山堂(えいざんどう)の15店。

日本橋本町3丁目が江戸仕覆 起秀(えどしふくきしゅう)。

日本橋本町4丁目が井上オリエンタルアート日本橋、カミヤアート(KAMIYA ART)の2店。

日本橋室町3丁目が海老屋美術店、秀山堂画廊の2店。

日本橋室町4丁目が三渓洞(さんけいどう)。

日本橋本石町4丁目が大熊美術。

日本橋小伝馬町7丁目が日本橋小伝馬町ギャラリー。

八丁堀2丁目が書肆逆光(しょしぎゃっこう)。

八重洲2丁目が木之庄企画(きのしょうきかく)。

新富2丁目がギャラリーぐんじ。

期間中、特別企画としてチャリティ入札会を開く。参加するのは古美術祥雲、古美術川崎、翠波画廊、古美術奈々八、孔雀画廊、去来、古美術花径、つつみ美術、古美術草友舎、サンシアオ・ギャラリー、前坂晴天堂、不忍画廊の12店で、希望者は参加画廊で対象作品の希望金額や氏名などを記載して、箱に入れる。各画廊から落札者に直接、連絡が入る。

25日から27日に江戸仕覆 起秀(03-6225-2939)で「ふく紗の仕立て」についてワークショップを開く。約3時間かけて仕覆の入り口として、小ふく紗を仕立てるという体験をする。参加費は1000円(別に生地代として5000円から)。事前に申し込む。

26日と27日の14時から丸善・日本橋店3階ギャラリーで渡辺木版美術画舗の3代目・渡辺章一郎(わたなべ・しょういちろう)さんによるギャラリートークを開く。

26日と27日の15時から繭山龍泉堂で、東洋古美術を専門とする店主の川島公之(かわしま・ただし)さんが「美術のなかの『馬』」と題して、ギャラリート-クを開く。

期間中、柴田悦子画廊で「お茶会風味-若草物語編」として、お茶を提供する。

27日11時から17時まで東京スクエアガーデンで「アート&クラフト市」を開く。パンフレットや案内の配布、小作品の販売、ギャラリーへの道案内などを行う。

開場時間は画廊によって異なるが、画廊、美術展が11時から18時ぐらいまで。丸善・日本橋が9時30分から20時30分。

注:「木けい」の「けい」は「難」の右のつくりを「渓」のさんずいを外し、あわせた漢字です。

「白銅てい画廊」の「てい」は左に「革」、右に「是」を合わせた漢字です。

「古美術川崎」の「崎」は正しくは右の「大」は「立」です。

「古美術花径」の「径」と「斎藤紫紅洞」の「斎」と「木之庄企画」の「画」は正しくは旧漢字です。名詞については原則として常用漢字を使用しています。

加島美術が「美祭」、甲斐庄楠音や蹄斎北馬ら

【銀座新聞ニュース=2019年4月19日】加島美術(中央区京橋3-3-2、03-3276-0700)は4月20日から5月6日まで「美祭選」を開く。

加島美術で4月20日から5月6日まで開かれる「美祭選」のフライヤー。

2007年から開いてきた美術品展示販売の「美祭-BISAI」を、今回から「美祭選」として、年2回、厳選した作品を紹介する、ワンランク上の美術品展示販売イベントにリニューアルしたとしている。

とくに、従来から実施している、ガラス越しではなく、直接、本物を見ることで、紙や墨が持つ独特の質感と佇まいを味わえるようにしている。また、オリジナルの販売カタログも、識者との対談やコラムなど、アートブックのように楽しめる1冊にしている。

「美祭選」に出品される横山大観「林間遅日」。

今回の注目作品は甲斐庄楠音(かいのしょう・ただおと、1894-1978)の「春」、菱田春草(ひしだ・しゅんそう、1874-1911)の「海上ぐ風図(習作)」、長沢芦雪(ながさわ・ろせつ、1754-1799)の「関羽図」、横山大観(よこやま・たいかん、1868-1958)の」という。

他にも、蹄斎北馬(ていさい・ほくば、1770-1844)、富岡鉄斎(とみおか・てっさい、1837-1924)らの近世絵画、大愚良寛(たいぐ・りょうかん、1757-1831)や棟方志功(むなかた・しこう、1903-1975)らによる墨跡、加山又造(かやま・またぞう、1927-2004)や片岡球子(かたおか・たまこ、1905-2008)らによる近代絵画などの作品約90点を展示販売する。

開場時間は10時から18時。入場は無料。トークイベントは事前にHPなどで申し込む。定員が30人で、多数の場合は抽選。22日締め切り。

注:「美祭選」の「選」は正しくは「てへん」を使った旧漢字です。

注:「長沢蘆雪」の「沢」は正しくは旧漢字です。

注:「海上台風図」の「台」は正しくは「風」と合わせた旧漢字です。

今も影響力を持つ元副大統領を描いて過去を問う「バイス」(261)

【ケイシーの映画冗報=2019年4月18日】4年に1度のアメリカ大統領選挙では、最終的に民主党と共和党の候補者による一騎討ちとなるのですが、どちらが大統領になるかで、アメリカ中(世界中?)が、予測を立てます。ちなみに、日本でも「アメリカ大統領選挙」というテレビゲームのソフトも販売されたことがあります。

現在、一般公開中の「バイス」((C)2018 ANNAPURNA PICTURES,LLC.All rights reserved.)。

アメリカ大統領の権限は大きく、銃規制の意欲的な民主党候補が有利となると、銃器や弾薬のメーカーが大増産にはげみます。民主党の大統領によって銃規制が強化される前の「駆け込み需要」に対応するためで、共和党のトランプ大統領の誕生で「予想を外した」組織や個人が相当数、生まれたとのこと。

また、大統領はかなりフリーハンドで人事を差配できるので、候補者周辺の人々も、恩恵を受けるための努力と献身を惜しまないのだそうです。アメリカ大統領をとりあげた作品はハリウッドにも多く存在しますが、副大統領(Vice President)を主人公にすえたメジャー映画は本作「バイス」(Vice、2018年)が最初ではないでしょうか。

1963年。ワイオミング州で電気工として働くディック・チェイニー(Dick Cheney、1941年生まれ。演じるのはクリスチャン・ベール=Christian Bale)は、恋人のリン(Lynne Vincent Cheney、1941年生まれ。演じるのはエイミー・アダムス=Amy Adams)に最後通告を受けます。飲酒運転で留置所に放りこまれるような日々を脱却しなければ見捨てる、というものでした。

心を入れ替えたチェイニーは勉学にはげみ、共和党所属の下院議員ドナルド・ラムズフェルド(Donald H.Rumsfeld、1932年生まれ。演じるのはスティーヴ・カレル=Steve Carell)のもとで働くことになります。

「寡黙で指示通りに働き、忠実」だったチェイニーは、師匠のラムズフェルドの立場が上がるごとに自身もキャリアをアップさせていきます。結婚したリンとの間にはふたりの娘に恵まれ、ついには史上最年少の34歳で「アメリカ大統領にもっとも近い存在」である首席補佐官に就任することになります。

心臓に持病があり、口下手(だから寡黙だった)なチェイニーを支えてきたのは妻のリンでした。良妻賢母で筆も立ち、スピーチも達者なリンにとって、女性ということで活躍の場が限られていることが不満で、それを夫のチェイニーに託したのです。チェイニーは、妻の願いにこたえ、アメリカ副大統領にまでのぼり詰めます。

大統領は父と同様に大統領となったジョージ・W・ブッシュ(George W.Bush、1946年生まれ。演じるのはサム・ロックウェル=Sam Rockwell)で、かつて酒びたりでああったブッシュは、大統領としては疑問符のつく人物でしたが、それをチェイニーが補佐するという体裁でした。

そして、就任後の2001年9月11日、アメリカ同時多発テロに直面します。チェイニーはそこで真価を発揮しました。黒子でありながら絶大な指導力を見せます。それは、大統領を越える強大な権力の行使でした。

監督・脚本のアダム・マッケイ(Adam McKay)はコメディ番組の台本からキャリアをスタートさせ、コメディ映画でヒットを連発しましたが、アメリカの金融問題を正面から描いた「マネー・ショート華麗なる大逆転」(The Big Short、2016年)でアカデミー賞脚色賞を受け、コメディだけではないことを実証しています。

マッケイ監督が「特別な分野における天才。官僚の天才だ」(パンフレットより)と評する主人公の依頼を受けたチェイニー役のベールは最初「まったく似ていないし、共通しているものもない」と否定的でしたが、「家庭では良き父でも、真実ではないことを語ったり、不当な戦争に導いたりすることもある」(2019年4月12日付読売新聞夕刊)と魅力を感じ、出演を決めたそうです。

「まったく似ていない」とベールが語った容姿ですが、約20キロの増量と毎日5時間を要したという特殊メイク(アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞)によって、20代の新進気鋭から老獪な70代までをひとりで演じており、これは妻のリン役であるエイミー・アダムスやラムズフェルド役のスティーヴ・カレルも同様です。もちろん、演者の力量があってのメイクですが。

本年に入ってから、実際のできごとに題材を求めた作品を多く取り上げています。時代も1960年代から2000年以降までと多岐にわたっていますが、これらに共通するのは、「過去は本当に過去なのか?」という問いかけではないでしょうか。

チェイニー役のベールはこう語ります。
「(前略)過去30年間、米国の政府内、特に共和党内で影響力を持ち続けた。チェイニー氏の存在はまだ現在進行中で、彼なしに今の状況はない」(読売新聞夕刊)。

現代アメリカを知る、現状でベストの作品だと思います。次回は「シャザム!」の予定です(敬称略。【ケイシーの映画冗報】は映画通のケイシーさんが映画をテーマにして自由に書きます。時には最新作の紹介になることや、過去の作品に言及することもあります。当分の間、隔週木曜日に掲載します。また、画像の説明、編集注は著者と関係ありません)。

編集注:ウイキペディアによると、”ディック”リチャード・ブルース・チェイニー(Richard Bruce “Dick” Cheney)は1941年ネブラスカ州リンカーン生まれのウェールズ系アメリカ人で、メソジスト。ワイオミング州のキャスパーで育ち、父母は農務省に勤務していた。イェール大学を中退し、ワイオミング大学に編入学し、ワイオミング大学政治学専攻を卒業、1966年に同大学大学院政治学専攻修士課程を修了、さらに、ウィスコンシン大学大学院博士課程に移り、同大学大学院博士課程政治学専攻時代に、当時のウィスコンシン州知事、ウォーレン・ノールスのスタッフをつとめる。

リチャード・ニクソン(Richard Milhous Nixon、1913-1994、1969年から1974年まで大統領)政権では、大統領次席法律顧問を務め、ニクソンがウォーターゲート事件により辞任した後は、ジェラルド・フォード(Gerald Rudolph “Jerry” Ford.Jr.、1913-2006)政権で史上最年少、34歳でアメリカ大統領首席補佐官となる。その後、ワイオミング州から下院選に出馬、1978年に選挙では難しいとされながら当選を果たし、1989年まで6期つとめた。

1981年に当選2回ながら、首席補佐官時代の調整・政策立案能力を買われNo.4の下院・政策委員長に就任、イラン・コントラ事件の事態収拾に尽力した。人種隔離政策を推進していた南アフリカのピーター・ウィレム・ボータ(Pieter Willem Botha、1916–2006)政権に融和的で、1986年の同国に対する制裁法案には反対票を投じている。1989年に共和党下院院内幹事をつとめていたトレント・ロット(Chester Trent Lott,Sr.,1941年生まれ)の上院鞍替えに伴い、院内幹事に就任した。

ジョージ・H・W・ブッシュ(George Herbert Walker Bush、1924-2018、1989年から1993年まで大統領)政権の国防長官に1989年3月に就任、1990年8月にイラクのクウェート侵攻(クウェートをイラクの19番目の県として併合)が行われると、イラク軍のクウェートからの撃退のため、隣国・サウジアラビアとの関係強化を図り、中央軍・第3軍の駐留に合意。1991年1月の湾岸戦争を、ノーマン・シュワルツコフ(H Norman Schwarzkopf Jr. 1934-2012)、コーリン・パウエル(Colin Luther Powell、1937年生まれ)らと主導した。

アメリカのハリバートン社の経営にも1995年から2000年までCEOとして参加、ハリバートンは世界最大の石油掘削機の販売会社であり、イラク戦争後のイラクの復興支援事業や、アメリカ軍関連の各種サービスも提供し、湾岸戦争とイラク戦争で巨額な利益を得た。チェイニーは、この会社の最大の個人株主でもある。2000年の大統領選挙前にジョージ・ウォーカー・ブッシュ(当時テキサス州知事、 George Walker Bush、1946年生まれ)から副大統領候補を検討する委員長に任じられるも自らを推薦して次期副大統領となり、政権移行チームでも責任者となって閣僚人事を掌握した。

2001年1月20日にブッシュ政権の成立により第46代アメリカ合衆国副大統領となり、同年9月のアメリカ同時多発テロ事件直後は政府存続計画を実行して大統領危機管理センターなどの政府施設に避難し、アメリカ史上初とされる「影の政府」を組織した。小泉純一郎(こいずみ・じゅんいちろう、1942年生まれ、2001年から2006年まで首相)首相との会談をこなしたり、フロリダ州立大学の卒業式に参加した。フォード、子ブッシュ両政権で、国防長官であったドナルド・ラムズフェルドと30年以上もの師弟関係にある。

在任中は、「史上最強の副大統領」と呼ばれ、あるいはブッシュ政権において次席補佐官、大統領政策・戦略担当上級顧問を務めたカール・ローヴ(Karl Christian Rove、1950年生まれ)とともに「影の大統領」ともあだ名された。チェイニーは就任当初から自らの大統領への野心を否定し続けてきたが、そのことによりブッシュの篤い信頼を勝ち得、政権内で絶対的なNo.2の地位を維持し続けた。また、万が一の時に備えて自らのペースメーカーにもテロ対策を施していた。

一方で民主党への政権交代が決定した後の2008年12月、CNNが行った世論調査によればチェイニーが副大統領としての能力に劣っているとの回答が41%を占めた他、「史上最悪の副大統領」だとする意見が23%にのぼった。