立川銀座で大森祥吾油彩画展、画業50年を辿る

【銀座新聞ニュース=2017年11月21日】ブラインドの最大手メーカー、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)は11月21日から26日まで銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース Atte」で大森祥吾さんによる油彩画展「牛歩の眼」を開いている。

立川ブラインドの銀座ショールームで11月26日まで開かれている大森祥吾さんの油彩画展「牛歩の眼」に出品されている「朝のサントリーニ」。

柔らかいタッチの風景画で知られる大森祥吾(おおもり・しょうご)さんは油絵をはじめておよそ50年になる。自らの作品を「変わらぬ作風で、まさに牛歩のように描き続けてきた」と振り返り、「牛歩の眼」と題して個展を開く。今回は風景画に加え、1972年に東京芸術大学卒業時に大橋賞(現O氏記念賞)を受賞した人物画など約25点を展示し、大森祥吾さんの画業50年をたどることのできるとしている。

大森祥吾さんは1947年長野県生まれ、1972年に東京芸術大学油画科を卒業、卒業時に大橋賞(現O氏記念賞)を受賞、1974年に同大学大学院を修了、1976年に個展を開き、1981年以降、ヨーロッパにたびたび取材旅行に出かけ、1983年に油絵大賞展に招待出品、1985年に日本洋画商協同組合展に出品、同年に東京都秋川市にアトリエを構えた。

1988年に中国へ取材旅行、1991年に「秋川美術家連盟(現あきる野美術家連盟)」の結成に参加し、1994年に金山平三(かなやま・へいぞう)記念展に出品、1996年に「新しい世代の信州風景展」に出品している。

開場時間は10時から18時(最終日は15時)で、入場は無料。

丸善日本橋で草間弥生展、岡本太郎、村上隆らも

【銀座新聞ニュース=2017年11月21日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は11月22日から28日まで3階ギャラリーで「草間弥生と現代美術作家展」を開く。

丸善・日本橋店で11月22日から28日まで開かれる「草間弥生と現代美術作家展」に出品される作品。

今回は、世界でもっとも注目されている作家、草間弥生(くさま・やよい)さんを中心に、巨匠から若手まで幅広く作家の作品を集めて展示販売する。

出品するのは、アメリカの画家、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol、1928-1987)、日本の画家、岡本太郎(おかもと・たろう、1911-1996)、今回は現代美術家で、彫刻家、多摩美術大学客員教授の関根伸夫(せきね・のぶお)さん、韓国出身の作家、季禹煥(り・うーふぁん、1936年生まれ)さん、日本の現代美術家、ポップアーティストの村上隆(むらかみ・たかし、1962年生まれ)さんら。

ウイキペディアなどによると、草間弥生さんは1929年長野県松本市生まれ、1945年に大戦下に疎開してきた画家たちが立ち上げた「第1回全信州美術展覧会」に16歳で入選、松本高等女学校(現長野県松本蟻ヶ崎高校)を卒業、京都市立美術工芸学校(現京都市立銅駝美術工芸高校)の4年生最終課程に編入して日本画を学び、翌年卒業、絵画技法を身につけるも、旧弊な日本画壇に失望し、松本の実家で毎日数十枚以上を描いた。

1957年にアメリカにわたり、ニューヨークを中心に活動、ハプニングと称される過激なパフォーマンスを実施し、ベネチア・ビエンナーレにも参加し、1960年代には「前衛の女王」の異名をとり、平和・反戦運動にも携わった。1968年に自作自演の映画「草間の自己消滅」で第4回ベルギー国際短編映画祭に入賞、第2回アン・アーバー映画祭で銀賞、第2回メリーランド映画祭でも受賞した。

1973年に体調を崩し日本へ帰国、入院し、1978年に処女小説「マンハッタン自殺未遂常習犯」を発表、1983年に小説「クリストファー男娼窟」で第10回野性時代新人文学賞を受賞、1993年にベネチア・ビエンナーレに日本代表として参加、2000年に第50回芸術選奨文部大臣賞、2001年に朝日賞、2002年に紺綬褒章、2006年に旭日小綬章、ライフタイムアチーブメント賞、高松宮殿下記念世界文化賞、2009年に文化功労者、2013年に東京都新宿区に個人美術館を建て、2014年に安吾賞、2016年に文化勲章を受章している。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)。入場は無料。

注:「草間弥生」の「弥」は正しくは旧漢字です。原則として名詞は現代漢字(常用漢字)を使用しています。

ヴァニラで鳥居椿「内的な少女」展

【銀座新聞ニュース=2017年11月20日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は11月21日から26日まで鳥居椿さんによる個展「妄執」を開く。

ヴァニラ画廊で11月21日から26日まで開かれる鳥居椿さんの個展「妄執」のフライヤー。

イラストレーターで創作人形作家の鳥居椿(とりい・つばき)さんが「妄執(もうしゅう)」と題してヴァニラ画廊で2012年以来の個展を開く。鳥居椿さんは一貫して内的な少女性と、女性の業(ごう)を巧みに描いており、2012年以降の作品を新旧合わせて「少女期に執拗に拘(こだわ)った」作品を展示販売する。

ヴァニラ画廊では、鳥居椿さんの作品は「観る者の想像力を掻き立て」、「時に軽やかに世界を暴き、時に奇妙で皮肉なリズムを持って私たちの心に迫」るとしている。
鳥居椿さんは1982年生まれ、2002年から作品の制作をはじめ、「ガラスの小鳥社」を結成、2003年からグループ展に参加し、2010年からヴァニラ画廊のグループ展に出品している。

開場時間は12時から19時(土曜日、祝日、最終日は17時)まで、入場料は500円。休みはなし。

ギャルリー志門30周年記念第14弾、井坂健一郎「あわい」展

【銀座新聞ニュース=2017年11月19日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は11月20日から25日まで「ギャルリー志門30周年記念特別企画」の第14弾として井坂健一郎さんによる個展「間にたゆたう」を開く。

ギャルリー志門で11月20日から25日まで「ギャルリー志門30周年記念特別企画」の第14弾として開かれる井坂健一郎さんの個展「間(あわい)にたゆたう」に出品される作品。

山梨大学大学院教授で作家の井坂健一郎(いさか・けんいちろう)さんが「間(あわい)にたゆたう」との題名で、写真作品の新作を中心に、ドローイングも併せて展示する。

井坂健一郎さんによると、「間」という漢字は「物理的な『間(ま)』、時間と時間の『間(あいだ)』、空想と空想の『間(はざま)』」などと使われる中、「私は、誰もが気づかない『間(あわい)』、誰もがたどり着けない『間(あわい)』を意識化し、その『間(あわい)』をたゆたうように身をゆだねられる空間として作品化したい」としている。

井坂健一郎さんは1966年愛知県生まれ、1991年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、1995年に筑波大学大学院修士課程芸術研究科美術専攻を修了、1999年に筑波大学大学院博士課程芸術学研究科芸術学専攻を単位修得満期退学した。

1991年に学校法人河合塾美術研究所名古屋校非常勤講師、1995年11月に名古屋芸術大学非常勤講師、1999年4月に山梨大学講師、2001年12月に同大学助教授、2007年に同大学准教授、2012年に同大学大学院准教授、2014年11月に同大学大学院教授、2016年4月に同大学大学院教授(総合研究部教育学域人間科学系)。

2007年に秋山画廊で個展、2009年にギャルリー志門で個展、2010年に銀座三越で個展を開き、同年に公益信託大木記念美術作家助成基金を授与された。現在、山梨大学大学院教授(絵画・インスタレーション)。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

ヴァニラでたま新画集記念展、中野クニヒコも、東学と対談

【銀座新聞ニュース=2017年11月19日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は11月21日から12月3日までたまさんによる個展「Rosette-」を開く。

ヴァニラ画廊で11月21日から12月3日まで開かれるたまさんの個展「ロゼット(Rosette、バラ飾り)」のフライヤー。

少女主義的水彩画家で、透明水彩絵具のみを使い、ダーク&キュートな乙女世界を描き続けるたまさんが11月21日に最新画集「ロゼット(Rosette、バラ飾り)」(ヴァニラ画廊、税別6000円)を刊行するのを記念して、2016年から2017年に描いた作品と過去作品をあわせた水彩原画約30点を展示販売する。また、造形作家の中野クニヒコ(なかの・くにひこ)さんの立体再現作品も公開する。

たまさんは1977年福井県鯖江市生まれ、2000年に大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業、2001年に福井市のグループ展に参加、2003年に「ゲイサイ(GEISAI)-3」のイラスト部門に参加、2004年に大阪で個展、2007年に第4回ものづくりビッグギャラリーイン(in)東京ビッグサイト「第3回ポストカードコンテスト(POSTCARD CONTEST)」で優秀賞、2008年にヴァニラ画廊で個展を開き、2009年、2011年、2012年、2014年、2016年などにヴァニラ画廊で個展を開いている。現在、京都嵯峨芸術大学客員教授。

21日17時からオープニングパーティを開く。一般も入場できる。

26日17時から19時までたまさんと墨絵師の東学(あずま・がく)さんによる展覧会記念特別トークイベントを開く。定員は40人で、ヴァニラ画廊のHPから申し込み、入場料は2000円(ワンドリンク付)。予約後のキャンセルは不可。

東学さんは京都府生まれ、14歳から3年間、アメリカに留学、当時描いた「フランス人形」はニューヨークのメトロポリタン美術館に保存されている。その後、ポスターデザインを手がけるアートディレクターとして活動し、「平成の浮世絵師」と呼ばれ、テーマは一貫して「女」で、自ら編み出した「墨画(bokuga)」は、伝統的な水墨画などに見られる「ぼかし」などの墨の濃淡がないのが特徴となっている。2007年に初の墨画集「天妖」を刊行し、現在、大阪を拠点に活動し、展覧会を開いている。

21日、25日、26日、12月1日、2日、3日はたまさんが来場する。

開場時間は12時から19時(土曜日、祝日17時)で、入場料は500円。休みなし。