丸善丸の内で小沢摩純「フィボナッチ数列」展

【銀座新聞ニュース=2018年6月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)がが運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は6月20日から26日まで4階ギャラリーで小沢摩純さんによる絵画展「フィボナッチ数列を描く」を開く。

丸善・丸の内本店で6月20日から26日まで開かれる小沢摩純さんの絵画展に出品される「月は歌う」。

伝説、童話、オペラなどをテーマに、大人が忘れかけていた夢を思い出させてくれる小沢摩純(おざわ・ますみ)さんが「フィボナッチ数列」をモチーフにした原画・版画約60点を展示販売する。

ウイキペディアによると、フィボナッチ数列(Fibonacci sequence)とは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ(ピサのレオナルド、Leonardo Fibonacci、1170頃-1250頃)にちなんで名付けられた数で、「0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987,1597,2584,4181,6765,10946,・・・」と続く。最初の2項は「0,1」であり、以後どの項もその直前の2つの項の和となる。

1202年にフィボナッチが発行した「算盤の書」(Liber Abaci)に記載されたことで「フィボナッチ数」と呼ばれているが、それ以前にもインドの学者であるヘーマチャンドラ (Hemachandra、1089-1172)が韻律の研究により発見し、書物に記したことが判明している。

フィボナッチ数は自然界の現象に数多く出現し、花びらの数はフィボナッチ数であることが多い。植物の花や実に現れる螺旋(らせん)の数もフィボナッチ数であることが多い。ヒマワリの螺旋の数はフィボナッチ数とされることもあるが、螺旋の数が多い場合、中心から離れると螺旋の隙間にも種ができてしまうため、途中から枝分かれしてフィボナッチ数にならないこともある。

パイナップルの螺旋の数は時計回りは13、反時計回りは8になっている。葉序(植物の葉の付き方)はフィボナッチ数と関連している。ハチやアリなど、オスに父親がない家系を辿っていくとフィボナッチ数列が現れる(父母2匹、祖父母3匹、曽祖父母5匹、高祖父母8匹・・・)など。

小沢摩純さんは1962年東京都生まれ、1985年に女子美術大学芸術学部版画家を卒業、在学中の1984年に期待の新人版画大賞展にて買い上げ賞、大学版画展にて買い上げ賞、1986年に「クリスマス急行」(ほるぶ出版社)のさし絵を手がけ、1987年に個展を開く。1990年に「けんぶち絵本の村大賞」にて「びばカラス賞」を受賞した。

1991年に日本郵船資本客船「クリスタルハーモニー」のナースリールームの壁画を担当、1994年にひかりのくに絵本「ねむりひめ」を刊行、2000年に絵本「天使への手紙」(ヴォイス出版社)を刊行、2009年から丸の内・丸善本店で個展を開いている。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。

編集注:「小沢摩純」の「沢」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。

外国人人気観光名所2018、1位伏見稲荷、2位広島平和館、3位宮島

【銀座新聞ニュース=2018年6月15日】大手旅行サイトのトリップアドバイザー(渋谷区恵比寿4-20-3、恵比寿ガーデンプレイス、03-4510-3100)はこのほど、「外国人に人気の日本の観光スポット2018」を発表した。

トリップアドバイザーが発表した「外国人に人気の日本の観光スポット2018」で1位に選ばれた伏見稲荷大社。

2018年で10回目となる「外国人に人気の日本の観光スポット」は2017年4月から2018年3月までの過去1年間にトリップアドバイザー上で日本の観光スポットに投稿された外国語の口コミでの評価、投稿数をもとに、独自のアルゴリズムで集計した。

1位には5年連続で「伏見稲荷大社」(京都府京都市)が選ばれた。2018年6月現在、伏見稲荷大社に寄せられた口コミ数は2万件を超え、うち7割近くが外国語の口コミという。それも英語、スペイン語、イタリア語、中国語、フランス語、ポルトガル語など25以上の言語の口コミが寄せられており、世界中の旅行者が訪れる日本を代表する観光名所となっている。

2位に選ばれた広島平和記念資料館。

たとえば「This is undoubtedly a must see. Beautiful place and only short train ride from Kyoto.(ここは必見です!とても美しい場所で、京都市内からも電車で短時間で行けます)」といった口コミが寄せられている。

2位には2017年3位から上げた「広島平和記念資料館」(広島県広島市)が選ばれた。「It is definitely a “must see” experience. In fact I think everyone should try to visit at least once in their life.(間違いなく「必見」といえる体験です。 少なくとも人生に一度は訪れるべきだと思います)」という投稿があった。

3位に選ばれた宮島厳島神社。

3位には2017年4位の「宮島厳島神社」(広島県廿日市市)がランクインした。口コミでは「Going to Japan ? Not visiting Miyajima ? Not a good idea. The Tori (gate) at Miyajima is the most iconic structure and a symbol of Shinto shrines.(日本に行く?宮島に行かない?それはもったいない!宮島の鳥居(門)は、神道の象徴であり、最もアイコニックな建物です)」との声があった。

今回、30位までに初登場したのは、27位で10円玉の模様にある「鳳凰堂」が有名な「平等院」(京都府京都市)、28位で多くの国宝や重要文化財などを収蔵している「根津美術館」(東京都港区)、30位で四季折々の美しい庭園が楽しめる「三千院」(京都府京都市)の3カ所だった。

都道府県別にみると、京都府から7カ所、東京都から6カ所、広島県、奈良県、神奈川県からそれぞれ2カ所、石川県、和歌山県、兵庫県、千葉県、鹿児島県、栃木県、香川県、愛知県、岐阜県、富山県、長野県からそれぞれ1カ所ずつ選ばれた。トリップアドバイザーでは「地方都市にも外国人観光客の訪問地が広がっているのが伺え」るとしている。

外国人に人気の観光スポット2018年トップ20(カッコ内の数字は前年順位)
1位(1)  伏見稲荷大社(京都府京都市)
2位(3)  広島平和記念資料館(広島県広島市)
3位(4)  宮島厳島神社(広島県廿日市市)
4位 (5)     東大寺(奈良県奈良市)
5位 (7)     新宿御苑(東京都新宿区)
6位 (14)   兼六園(石川県金沢市)
7位 (10)      高野山奥之院(京都府京都市)
8位 (8)     金閣寺(京都府京都市)
9位(9)    箱根彫刻の森美術館(神奈川県箱根市)
10位(13)     姫路城(兵庫県姫路市)
11位(30)   三十三間堂(京都府京都市)
12位(11)     奈良公園(奈良県奈良市)
13位(26)   成田山新勝寺(千葉県成田市)
14位(ー)   サムライミュージアム(東京都新宿区)
15位(ー)   白谷雲水峡(鹿児島県屋久島町)
16位(ー)   浅草寺(東京都台東区)
17位(ー)   日光東照宮(栃木県日光市)
18位(ー)   栗林公園(香川県高松市)
19位(25)  両国国技館(東京都墨田区)
20位(12)  永観堂禅林寺(京都府京都市)

音楽ビヤライオン、30年記念でオペラカルメン、こうもり等

【銀座新聞ニュース=2018年6月15日】ビール系飲料業界第4位のサッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループで、ビヤホール、レストランなどを運営するサッポロライオン(中央区八丁堀4-3-3、ダイワ京橋ビル)は6月22日から24日の3日間、「音楽ビヤプラザライオン銀座店」(中央区銀座7-9-20、銀座ライオンビル5階、03-3573-5355)の開店30周年を記念して特別公演を開く。

6月22日から24日の3日間、「音楽ビヤプラザライオン銀座店」で開かれる30周年記念特別公演のフライヤー。

1988年3月に開店した「音楽ビヤプラザライオン銀座店」は生ビールや料理を味わいながら、クラシックの生演奏が聴ける店として営業されており、30周年を記念して、22日から24日の3日間限定で、3夜連続で特別公演を開く。

22日はオペラ「カルメン」を独自の演出で演奏し、 出演するのはタバコ工場で働くジプシーの女「カルメン」が杣友恵子(そまとも・けいこ)さん、竜騎兵の伍長「ドン・ホセ」が猪村浩之(いむら・ひろゆき)さん、闘牛士「エスカミーリョ」が河野鉄平(こうの・てっぺい)さん、ホセの許婚「ミカエラ」が山下尚子(やました・なおこ)さん。

竜騎兵の隊長「スニガ」が筒井修平(つつい・しゅうへい)さん、士官「モラレス」が上田誠司(うえだ・せいじ)さん、密輸業者「ダンカイロ」が倉内健人(くらうち・けんと)さん、密輸業者「レメンダート」が中川誠宏(なかがわ・まさひろ)さん、カルメンの仲間「フラスキータ」が佐藤泰子(さとう・やすこ)さん、カルメンの仲間「メルセデス」が栗田真帆(くりた・まほ)さん、居酒屋の主人「リリャス・パスティア」が前山依加(まえやま・よりか)さん、ゲストが渡辺弘美(わたなべ・ひろみ)さん。

23日はオペレッタ(台詞と踊りのあるオーケストラ付きの歌劇)「こうもり」で、出演者は銀行家「アイゼンシュタイン男爵」が渡辺公威(わたなべ・こうい)さん、その妻「ロザリンデ」が菊地美奈(きくち・みな)さん、刑務所長「フランク」が上田誠司さん、ロシアの貴族「オルロフスキー公爵」が海野真理子(うんの・まりこ)さん、声楽教師でロザリンデの昔の恋人「アルフレード」が金山京介(かなやま・きょうすけ)さん。

アイゼンシュタインの友人「ファルケ博士」が江原実(えはら・みのる)さん、アイゼンシュタインの弁護士「ブリント博士」が荒木俊雅(あらき・としまさ)さん、ロザリンデの小間使い「アデーレ」が大野康子(おおの・やすこ)さん、アデーレの姉「イーダ」が福士紗希(ふくし・さき)さん、刑務所の看守「フロッシュ」が納谷善郎(なや・ぜんろう)さん。

24日はオペラやポピュラーから名曲を集めたオペラ「ガラ・コンサート」を演奏する。

ウイキペディアによると、オペラ「カルメン」はフランスの作曲家、ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet、1838-1875)が作曲したオペラで、フランスの作家、プロスペル・メリメ(Prosper Merimee、1803-1870)の小説「カルメン」(1847年)を基にしており、劇作家のアンリ・メイヤック(Henri Meillhac、1831-1897)とリュドヴィク・アレヴィ(Ludovic Halevy、1834-1908)がリブレット(台本)を作った。音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれた全4幕のオペラとなっている。

1875年3月3日にパリのオペラ=コミック座で初演されたが、不評であったが、その後、客入りと評判は決して悪くなく、ビゼーのもとには「カルメン」のウィーン公演と、そのために台詞をレチタティーヴォに改めたグランド・オペラ版への改作が依頼された。

この契約を受けたビゼーだったが、持病の慢性扁桃炎による体調不良から静養中の6月4日、心臓発作を起こして急死した。そこで友人である作曲家エルネスト・ギロー(Ernest Guiraud、1837-1892)が改作を担当してウィーン上演にこぎつけ、それ以降フランス・オペラの代表作となった。リブレットはフランス語で書かれているが、物語の舞台はスペインである。

「こうもり」は、オーストリアの作曲家、ヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss2、1825-1899)が1874年に作曲し、同年4月5日にアン・デア・ウィーン劇場で初演された全3幕のオペレッタで、数あるウィンナ・オペレッタの中でも最高峰とされ、「オペレッタの王様」ともよばれる。

ヨハン・シュトラウス2世特有の優雅で軽快なウィンナ・ワルツの旋律が全編を彩り、その親しみやすいメロディーは全世界で愛されている。台本には日付の設定はないが、ウィーンをはじめドイツ語圏の国々の歌劇場では大晦日恒例の出し物となっている。

原作はロデリヒ・ベンディックス(Julius Roderich Benedix、1811-1873)の喜劇「牢獄」(1851年)に基づいて、アンリ・メイヤックとリュドヴィック・アレヴィが書いた喜劇「夜食」(1872年)で、台本はカール・ハフナー(Karl Haffner、1804-1876)とリヒャルト・ジュネ(Richard Genee、1823-1895)がメイヤックとアレヴィの原作を手直しした。

営業時間は平日17時から22時30分、日曜日、祝日は16時30分から21時30分。特別公演の演奏時間は22日と23日が18時30分から、24日が17時30分から。音楽料金は税込5500円、3夜通しで1万5000円。別途、1ドリンク、1料理の注文が必要となる。

通常の演奏時間は1回目が18時30分から19時(あいさつとメンバー紹介)、2回目が19時30分から20時(ビヤソングと祝いのステージ)、3回目が20時30分から21時(当日のメインステージ)、4回目が21時30分から22時(余韻を楽しむ最終ステージ)で、日曜日、祝日は1時間ずつ繰り上がる。

万人受けしない主人公が声優まで務める「デップー2」(240)

【ケイシーの映画冗報=2018年6月14日】特殊部隊の元隊員であったウェイドは、違法な人体実験によって、驚異的な治癒能力と身体能力を持った赤い全身スーツ姿の“デッドプール(死亡予告=殺し屋)”として蘇り、自身を改造した組織への復讐を果たします。

現在、公開中の「デッドプール2」((C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation.All Rights Reserved)。制作費が1億1000万ドル(約110億円)、興行収入が5億2961万ドル(約529億6100万円)。

その2年後、本作「デッドプール2」(Deadpool 2、2018年)の主人公“デッドプール”(演じるのはライアン・レイノルズ=Ryan Reynolds)は、世界各地の闇組織と戦いながら、恋人との充実した日々を過ごしていましたが、彼女の死によって、大いなる喪失を課せられます。

そのころ、サイボーグ兵士“ケーブル”(演じるのはジョシュ・ブローリン=Josh Brolin)が、ミュータントとしてスーパー・パワーを持つ少年を抹殺するため未来からあらわれます。善行を決意した“デッドプール”は、“ケーブル”から少年を守ろうと決意し、類まれな強運を持つという美女“ドミノ”(演じるのはザジー・ビーツ=Zazie Beetz)らと“最強鬼ヤバチーム”の「Xフォース」を結成し、“ケーブル”との決戦に挑みますが、事態は思わぬ展開となっていくのでした。

2016年に公開された「デッドプール」(Deadpool)は、世界興収が7億8000万ドル(約780億円)という、視聴者の年齢制限がもうけられたR指定の作品でありながら、異例の大ヒットとなりました。

2本の日本刀と2丁拳銃を使い、敵は斬り刻むか撃ち殺し、マスクの下では皮肉と暴言に加えて他作品へのコメントを放ち、時には観客に向かって話しかけるという(いわゆる“第四の壁”)もアッサリとクリアーしてしまう“デッドプール”は、まさにヒーローにあるまじき“禁じ手”を駆使するキャラクターで、キャッチ・コピーとなっている“無責任ヒーロー”という表現そのままで、品行方正が前提なはずのアメコミヒーローのなかでも異質な存在です。

“デッドプール”を演じるだけでなく、製作(共同)と脚本(共同)と作品全体に関わっているライアン・レイノルズは、「デッドプール観」をこう述べています。

「デッドプールは1人の子どものために命を懸ける人だが、『地球を救わなければならない!』と宣言するような人ではない。(中略)スーパーヒーローの世界のカウンターカルチャーだから面白い。僕はそのせいで彼が大好きなんだ」(「映画秘宝」2018年7月号)

レイノルズをはじめ、スタッフとキャストの多くが前作からそのままシフトしていますが、監督は前作の視覚効果出身のティム・ミラー(Tim Miller)から、スタントマンで、アクション演出に定評のあるデヴィッド・リーチ(David Leitch)となっています。

リーチ監督は、「あれだけヒットしたシリーズのDNAにも忠実にしなければならないと思う」とプレッシャーを感じたようですが、その一方で「監督をするときには(中略)思いっきりかっ飛ばし、挑戦的にならなければならない」(いずれもパンフレットより)と、決意を述べています。

ここしばらく、本稿には、どちらかというとマイナーなジャンルへの映画愛から生まれた作品が増えています。自分自身もそうした嗜好があるのは否めませんが、これらの作品が高い評価を受けたり、観客の反応もよく、また興行的な成功をおさめているのには、やはり時代をとらえていることも重要なポイントです。

とはいえ、「造りたい者が造りたいモノを造る」というのは、表面的には納得させやすいですが、すべてにおいて正しいとはかぎりません。これまでも造り手の暴走や過度の思い込みなどから、作品が破綻(はたん)してしまったり、興行的な失敗作などの例も少なくありません。

「ひとつのアクションシーンにどのぐらいの予算をかければ、全体の予算内に収められるか、といった問題さ。実際、スタジオには許可されていないものを黙って撮影したりもしたけど、予算内に入っているからなんとか隠せたようなものだ」(前掲誌)と、制作サイドでの苦労をレイノルズは語っています。

製作費1億1000万ドル(約110億円)という、日本では考えられない超大作でありながら、コストとの戦いはかの地でも同様らしく、主演のレイノルズが、予算の関係から「声の出演」として、役の掛け持ちをするなど、“大作らしくないネタ”もありますが、そうした部分も含めて、“デッドプール”は多くの観客に受け入れられ、次回作への期待も高まっています。

「真のファンは、その対照の欠点も含めてファンである」ということを、日本のある小説家が述べていました。万人受けするキャラクターではない“デップー”ですが、次回は「主役ではない」というコメントも出ていますが、“楽しく激しい”存在であることは間違いないでしょう。次回は「オンリー・ザ・ブレイブ」を予定しています(敬称略。【ケイシーの映画冗報】は映画通のケイシーさんが映画をテーマにして自由に書きます。時には最新作の紹介になることや、過去の作品に言及することもあります。当分の間、隔週木曜日に掲載します。また、画像の説明、編集注は著者と関係ありません)。

お台場にロシアワールド杯パーク、トルシエ、中田浩二も

【銀座新聞ニュース=2018年6月13日】「ODAIBA FOOTBALLFANZONE2018実行委員会」は6月14日から28日まで「お台場ウェストプロムナード」(港区台場1-8-1)に「ODAIBA FOOTBALLFANZONE 2018」を開設する。

6月14日から28日まで期間限定で「お台場ウェストプロムナード」に開設される「お台場フットボールファンゾーン(ODAIBA FOOTBALLFANZONE)2018」のイメージ。

6月14日からはじまるFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップロシア大会を盛り上げるため、スポーツコミュニティパークとして28日までの予選リーグ(決勝戦は7月15日)の期間中に、スポーツ用品業界世界第2位のドイツ・アディダスの日本法人、アディダス ジャパン(港区六本木1-9-10、アークヒルズ仙石山森タワー、03-6872-3000)と不動産業界国内2位の三菱地所(千代田区大手町1-1-1、大手町パークビル、03-3287-5100)グループで、ショッピングセンターなどを手がける三菱地所リテールマネジメント(港区台場1-7-1、アクアシティお台場内、 03-5579-6671)が運営する「アクアシティお台場」(港区台場1-7-1)で構成される「お台場フットボールファンゾーン(ODAIBA FOOTBALLFANZONE)2018実行委員会」が「お台場フットボールファンゾーン(ODAIBA FOOTBALLFANZONE)2018」を開く。

6月14日からはじまるFIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップロシア大会を盛り上げるため、スポーツコミュニティパークとして28日の予選リーグ(決勝戦は7月15日)まで「お台場フットボールファンゾーン(ODAIBA FOOTBALLFANZONE)2018」を開設する。

14日のオープニングセレモニーに参加するフィリップ・トルシエさん。

会場では、4年に1度のワールドカップに関連したFIFAパートナー(アディダス ジャパンとハイセンスジャパン)によるロシア大会に関するブースを展開する「FIFA エリア(AREA)」、サッカー日本代表を応援するサポーティング企業(赤城乳業、大東建託、日本航空)によるブース展開や公式ライセンスグッズを販売する「フットボールファンエリア(FOOTBALL FAN AREA)」、出場国に関連した食べ物や飲み物を用意する「ワールドフード&ビールガーデン(WORLD FOOD&BEER GARDEN)」の3つのエリアに分けて実施する。

ウイキペディアによると、ワールドカップは1904年のFIFA創立時の要綱に世界選手権(World Championship)を行う旨が記載されており、1928年のFIFAのアムステルダム総会において大会名称を「ワールドカップ」とすることが定められた。1921年から1954年までFIFA会長を務めたジュール・リメ(Jules Rimet、1873-1956)が寄贈したカップも「ワールドカップ」と呼ばれたが、まもなくカップは「ジュール・リメカップ」と呼ばれるようになった。

これは1945年の第2次世界大戦の終了まで続いたが、1946年7月25日のFIFA第25回ルクセンブルク総会で「ジュール・リメ杯世界選手権大会」(World Championship-Jules Rimet Cup)を正式名称とし、1970年のメキシコ大会でブラジルが3回目の優勝を遂げ、FIFAの規定で「ジュール・リメ・トロフィー」がブラジルの永久保持とされた。
そのため、それに代わる新しい優勝トロフィーカップが作られたのに伴い、1974年の西ドイツ大会以降「FIFAワールドカップ」が正式名称となった。第1回は1930年にウルグアイで開かれ、以降、4年ごとに開かれ、1942年と1946年が戦争のために中止された。1950年のブラジル大会で再開後はヨーロッパと中南米で開かれてきたが、1994年にアメリカ、2002年に日韓、2010年に南アフリカで初めて開かれた。2018年のロシアが第21回で、2022年(実際には2021年11月)にカタールまで開催国が決まっている。

本大会への出場国(チーム)数は2010年までに76カ国(東ドイツ含む)に上り、大会別では1978年のアルゼンチン大会まで16カ国以下で、1982年のスペイン大会から24カ国、1998年のフランス大会から32カ国に増え、2026年から48チームに増えることが決まっている。ただ、FIFAでは2022年のカタール大会から前倒しして48チームにする方向で検討しているが、ロシア大会前までには決まっていない。

予選は世界をアジア(出場枠4.5)、アフリカ(出場枠5)、北中アメリカ・カリブ海(出場枠3.5)、南アメリカ(出場枠4.5)、オセアニア(出場枠0.5)、ヨーロッパ(出場枠13)の6地域に分け、FIFAに加盟している208の国・地域(2011年時点)が参加して争われる。2010年南アフリカ大会から原則的に開催地は6大陸の持ち回りと決まり、2014年の第20回記念大会はこの原則に基づきブラジル(南アメリカ大陸)で開催された。しかし、2014年大会(南アメリカ)の立候補国が2カ国しかなかったことから、直近の2大会の開催地のある大陸以外から立候補国を募る形に改正されている。

ただ、2018年のロシア大会出場をめざした予選には、ジンバブエを追放、インドネシアを除外、他方でブータン、南スーダン、ジブラルタル、コソボが初参加し、全部で開催国枠で予選免除のロシアを除いて208の国・地域(開催国ロシアを除く)がエントリーし、後にモーリシャスが棄権し、203カ国が参加し、初めて200を上回った。シリアはアジア2次予選を勝ち抜いていたが、その後のアジア3次予選開始前に、出場資格のない選手を出場させていたとして失格になった。

賞金はロシア大会から前回のブラジル大会から300万ドル増額の優勝が3800万ドル(約38億円)、準優勝には2800万ドル(約28億円)、3位に2400万ドル(約24億円)、4位には2200万ドル(約22億円)、ベスト8 (準々決勝進出)に1600万ドル(約16億円)、ベスト16 (決勝トーナメント進出)に1200万ドル(約12億円)となり、グループリーグ敗退国 (17位から32位)も、800万ドル(約8億円)を受け取れる。

また、出場チームには経費として150万ドル(約1億5000万円)ずつが支払われる。賞金総額は6億9100万ドル(691億円)となり、前回大会の総額5億7600万ドル(約576億円)から40%増となった。さらに、FIFAは欧州クラブ協会 (ECA)との合意に基づき、ロシア大会に出場する全選手の各所属クラブに、総額約2億900万ドル(約209億円)の補償金 (負傷の保険金)を各国サッカー協会を通じて支払う。

第21回ロシア大会に出場するのは、ヨーロッパがロシア、フランス、スウェーデン、ポルトガル、スイス、ドイツ、セルビア、ポーランド、デンマーク、イングランド、スペイン、ベルギー、アイスランド、クロアチア。

南アメリカがブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、コロンビア、ペルー。北中アメリカ・カリブ海がコスタリカ、メキシコ、パナマ。アフリカがチュニジア、ナイジェリア、モロッコ、セネガル、エジプト。アジアがイラン、韓国、日本、サウジアラビア、オーストラリアの32カ国。

また、サッカーのルールなどを決める国際サッカー評議会(IFAB)は2018年3月3日、スイスのチューリヒで年次総会(AGM)を開き、ビデオ副審(VAR=ビデオ・アシスタントレフェリー)制度を正式に導入することを決定し、3月16日にはFIFA評議会(旧FIFA理事会)で、ロシア大会全64試合にVARの採用を決めた。ワールドカップでのVAR採用は、今大会が初となる。VARの対象は得点、PK、一発退場、(退場、警告などの)人定(退場や警告などを受ける選手の確認)の4項目に限定される。

2016年から2年間、FIFA主催大会や各国リーグなどで試験的に導入され、結果として、公式戦804試合のうち、ビデオ判定された事案の約57%が得点とPKの有無の確認だった。VARは短時間の映像確認である「チェック」によって明確な誤審の疑いが無い対象シーンをあらかじめ除外するため、多くの試合では時間を掛けての映像確認である「レビュー」を行わずに済むというのが利点の制度であり、この場合の「判定確認」は「レビュー」を意味している。

試合自体は主審1人、副審2人、第4の審判1人の計4人で進められ、今大会ではVARは、4項目について主審の判定が間違っていた可能性がある時、主審にビデオ副審(VAR)が光ファイバーリンク型無線で伝える。VARチームは4人1組のチームで、1試合につき、VARチームが1チームつく。

全員、国際審判員の中のトップクラスが任命され、VARチームは、ビデオ副審1人(VARリーダー)、ビデオ副審を補佐するアシスタント・ビデオ副審(AVAR)3人の計4人で、モスクワの国際放送センター(IBC) にあるビデオ集中運用室((VOR)全12会場の判定用全カメラと光ファイバーネットワークで結ばれているため、試合中、常に映像を確認できる。

VARリーダーは、VARチームを率い、主審と交信し、対象についての誤審の可能性があれば、ピッチ脇に設置されたレビュー・エリアのスクリーンでの映像での検証の提案を行う。また、AVAR1は、他がリプレー(プレー見直し作業)中でも、常に試合をライブで見続ける。AVAR2は、オフサイド判定のみを注視する。AVAR3は、VARリーダーの補佐やVARチーム全体の円滑なコミュニケーションを図るなどの役割分担がある。

VARチーム1チームにつき、スクリーンやカメラアングルの技術者4人、会場の巨大スクリーンで、観客に向かって決定を伝えるFIFAの代表1人もつく。VARチームは、スーパースローモーション(1秒960コマ)専用2台、ウルトラスローモーション(1秒1000コマ)専用6台を含む計33台のテレビ中継用カメラの他、VARチームのみアクセス可能なオフサイド判定専用2台のカメラ映像を使用できる。

主審は、一発退場や得点場面での攻撃側の反則、オフサイド(判定を受けた選手がプレーに干渉していたかの確認)などの「主観に拠る判定」については、ピッチ脇に設置されたレビュー・エリアのスクリーンで自ら確認することもできる。

FIFAは、会場の観客やテレビを含むすべての一般人向けにVARの審査の理由とレビュー(確認作業)の結果を含む審査プロセスなどをタッチタブレットのネットワークを介して、通知する。タブレットを操作すれば、VARが見ているアングルのカメラの場面を見たり、主審とVARとの審判通信システムの音声を聞いたりできる。

ほかに、FIFA評議会(旧FIFA理事会)では、今大会では「決勝トーナメント以降、公式戦交代枠3人に加え、延長戦に入った場合に限り4人目の交代を認める」と「テクニカルエリアに、コーチング(選手への指示)目的の情報を外部から送信することの許可」も決定した。

14日10時からオープニングセレモニーを開く。ワールドカップで日本と同じグループHに属する国の在日コロンビア大使のガブリエル・ドゥケ(Gabriel Duque)さん、在日セネガル大使のシェール・ニャング(Cheikh Niang)さんとアディダス ジャパンの代表取締役のポール・ハーディスティ(Paul Hardisty)さん、アディダス ジャパン副社長のトーマス・サイラー(Thomas Sailer)さんとスペシャルゲストとして1998年から2002年までサッカー日本代表監督だったフィリップ・トルシエ(Philippe Troussier)さんが参加する。

19日21時(日本時間)からのコロンビア対日本戦については、20時から屋上特設会場でパブリックビューイング(PV)を開き、主にJリーグの鹿島アントラーズのMFとして活躍し、2014年に引退した元日本代表の中田浩二(なかだ・こうじ)さんがスペシャルゲストとして解説する。

開場時間は11時から21時。入場は定員2000人のPVも含めて無料。問い合わせは080-3150-4144またはメール(odaiba-fanzone@rights-apartment.com)。