資生堂が祝スカイツリー開業記念香水、634個、6万3400円

【銀座新聞ニュース=2012年2月14日】資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)は5月22日に東京スカイツリー開業を記念して香水「東京スカイツリーパルファム」を発売する。

「東京スカイツリー」が5月22日に開業するのに合わせて、資生堂がその記念として特別に配合した香水を高さに合わせて634個限定で売する。

資生堂では、「過去を大切に未来を創ろう=『温故創新』」をテーマにして、「ノスタルジックとモダンという、相反する要素を融合」させることをコンセプトにし、「フローラルグリーン」をベースにした、「未来への希望を感じさせる清々しさと高揚感がバランスよく調和した」香水という。

香りは杉、緑茶、しょうが、金柑(きんかん)、梅、しょうぶ、サボン、バラ、キャラ、乳香、ピンクペッパーで構成されている。

パッケージは東京スカイツリーの先端部分と、そこに集まる人々やその周辺の街が未来に向けたイメージをクラシカルな香水瓶の形と伝統の切子をほどこしたカットによって表現している。

東京スカイツリーは東武鉄道の子会社「東武タワースカイツリー」(墨田区向島1-32-3、東武すみだビル3階)が2006年度から取り組んでいる地上デジタル放送向けの電波塔だ。隣接地には関連商業施設・オフィスビルを開発しており、ツリーを含めたこれらの開発街区を「東京スカイツリータウン」と称する。

2003年からNHKと在京放送事業者5社が高層ビルの影響を受けない600メートル級の新タワー構想を考え、「在京6社新タワー推進プロジェクト」を発足した。2004年に墨田区と地元関係者が東武鉄道に新タワー誘致への協力を要請し、2005年に東武鉄道が新タワー事業に取り組むことを表明、2006年5月に「新東京タワー」(現東武タワースカイツリー)を設立した。

2008年に高さ634メートルの東京スカイツリーの建設に着手し、2012年2月に完成し、5月22日に開業する予定だ。建設費は約400億円、総事業費は約650億円で、500億円のユーロ債のCB(転換社債型新株予約権付社債)を発行して資金調達している。施工会社は大林組、日建設計が設計を手がけた。オフィス棟は高さ約160メートルで、地上31階、地下3階建てだ。

スカイツリーの展望施設は350メートル展望ロビー(料金は1000円)と450メートル特別展望ロビー(2000円で、合わせると3000円)があり、4階に出発ロビー、5階に到着ロビーが設置され、350メートルの展望台にはレストランやカフェ、ショップなどが併設され、450メートルの特別展望台には空中回廊が設置される。高さでは、アラブ首長国連邦ドバイに2010年1月に開業した828メートルの「ブルジュ・ハリーファ」ビルに次ぐ第2位となる。

資生堂では5月22日に開業する「東武百貨店 東京ソラマチ店」で販売するが、2月23日から東武百貨店の3店舗で順次事前予約を受け付ける。価格は6万3400円(30ミリリットル)。全品にシリアルナンバーが刻印される。

伊東屋でリュージュ・オルゴール展、有田焼自鳴琴も

【銀座新聞ニュース=2012年2月15日】銀座・伊東屋(中央区銀座2-7-15、03-3561-8311)は2月15日から2月27日まで本館9階ギャラリーで「伝統の技が紡ぎだす音と芸術の世界-リュージュ オルゴール展2」を開催する。

オルゴール発祥の地、スイスで創業されたオルゴールメーカーの「リュージュ(Reuge)」のオルゴールをはじめ、「懐中時計」や「シンギングバード」、アメリカ・シカゴのポーター(Porter)社の「ディスクオルゴール」などさまざまなオルゴールを展示販売する。

また、今回は2016年に有田焼(伊万里焼=いまりやき)400年を迎えるのを記念してリュージュと香蘭社( 佐賀県西松浦郡有田町幸平1-3-8、0955-43-2131)が共同で制作した古伊万里調の陶箱に入った「有田焼自鳴琴(ありたやきじめいきん)」も展示される。このほか、日本人作家が作った「ストリートオルガン」も紹介する。

「伊豆オルゴール館」によると、「オルゴール」は1796年にスイスの時計職人のアントワーヌ・ファーブル(Antoine Favre-Salomon、1734?1820)が小さな懐中時計に演奏装置を組み込むために作ったとされている。それまでは、調律したベルを並べ打っていたが、細長い鉄製の歯を使うことにより、小さくすることができた。

初期は時計、印鑑、タバコ入れなどの付属品として組み込まれたが、1920年ごろに音楽を楽しむための箱に入ったオルゴールができたという。それ以後、改良、工夫が加えられ、アンティークオルゴールの最盛期を迎え、スイスの輸出額の10パーセントを占めるまでになった。

1885年にドイツでディスクオルゴールが発明され、ポール・ロッホマン(Paul Rohoman)が曲目を簡単に取替えられるようにするため、シリンダーの代わりに金属ディスクを使用する方法を考え出し、ディスクの交換も容易で、普及し、ドイツのメーカーがアメリカに工場を設立した。

20世紀に入ると、蓄音機をはじめ、ラジオや映画、自動演奏楽器などが発達し、1920年までにほとんどの会社がオルゴールの生産をやめてしまった。その後、第2次世界大戦(1939年から1945年)が終わると、ヨーロッパや日本に駐留していたアメリカの軍人が帰国する際に宝石箱などのオルゴールを土産として買い求め、需要が増えた。

リュージュはスイスの時計職人、シャルル・リュージュ(Charles Reuge、1839-1887)が1865年にサンクロアで音の出る懐中時計を製作したのがはじまりで、2代目のアルベール・リュージュ(Albert Reuge)が1886年に会社組織にした。

初期は時計ムーブメントや小型オルゴールムーブメントメーカーで、1977年にシンギングバードメーカーの「エシュレ(Eschle)」、1985年にトーレンスのオルゴール部門を買収、1986年に「ラドール(Lador)」、1991年に「ケンデ(Cuendet)」を買収し、現在はオルゴールメーカーとして知られている。

ポーター社は1974年にドワイト・ポーター(Dwight Porter)とメアリー・ポーター(Mary Porter)の夫婦が創業し、ディスク式オルゴールの生産を復活させた。1980年代に高級宝飾店や専門店での販路を開拓し、リュージュと並ぶ高級オルゴールメーカーの地位を確立した。1994年頃に直営のオルゴール博物館とギフトショップを開設した。

会期中、毎日13時と16時からオルゴールコンサートを開く。シリンダータイプからディスクタイプまでさまざまなオルゴールの音を聴き分けることができる。

開場時間は10時から20時(日曜日と祝日は19時、最終日は18時)まで。入場は無料。

プランタンで村井紀子展、猫の色紙プレゼントも

【銀座新聞ニュース=2012年2月13日】プランタン銀座(中央区銀座3-2-1、03-3567-0077)は2月14日から2月20日まで本館6階アートギャラリー「ギャルリィ・ドゥ・プランタン」で村井紀子さんによる油彩展を開催する。

画家の村井紀子(むらい・のりこ)さんは猫や花、人形などを独自のタッチで表現しており、今回は2010年以来2年ぶりのプランタンでの個展で、パリの雰囲気を感じさせる新作を中心に展示販売する。

村井紀子さんは岡山県笠岡市生まれ、1975年から1981年にフランスに留学し、サロン・ドートンヌなどに出展、1982年にプランタン銀座で個展を開いたのをはじめ、2002年までは2年ごとに開いてきた。その後も東京都、岡山県を中心に個展を開いている。

期間中、毎日、村井紀子さんが来場する。

開場時間は11時から20時30分(日曜日は19時30分、最終日は18時30分)で、入場は無料。また、作品を購入すると、村井紀子さんが描いた猫の色紙をもらえる。

東京タワーが大展望台を照明演出、ろうそくグラスで大船渡支援も

【銀座新聞ニュース=2012年2月13日】東京タワーを運営する日本電波塔(港区芝公園4-2-8、03-3433-5111)は2月12日から3月31日まで大展望台1階で「トーキョー ウォーム ライト(Tokyo Warm Light)-あたたかな光と夜景のシンフォニー」を開催している。

地上150メートルの高さにある大展望台1階に、2万6000個のLED電球を配置し、「あたたかな光」をイメージした空間を演出する。室内には高さ2メートルの大きなハート型のオブジェ「トーキョー ウォーム ハート(Tokyo Warm Heart)」も置いて、ハート部分にオレンジ色の明かりを点灯させる。

東京タワーは従来、外部をオレンジ色のイルミネーションでライトアップしているが、今回は初めて大展望台の室内を灯りで演出する。

東京タワーは1958年10月14日に総工費約30億円、1年6カ月かけて延べ21万9335人の人員をかけて竣工し、12月23日に完工式が開かれた。高さは333メートルで、地上125メートル(海抜約150メートル)と223.55メートル(海抜約250メートル)に展望台がある、トラス構造の電波塔だ。

地上アナログ、デジタルテレビジョン放送(VHFとUHF)、FM放送のアンテナとして放送電波を送り出しており、JR東日本の防護無線用アンテナとして緊急信号などを発信している。

運営会社の日本電波塔は1957年に「大阪の新聞王」と呼ばれ、産業経済新聞社、関西テレビ放送、大阪放送(ラジオ大阪)の社長を務めていた前田久吉(まえだ・ひさきち、1893-1986)により設立され、1959年に産経新聞の経営から撤退したのちも日本電波塔の経営にあたった。

その後、前田久吉の子息の前田富夫(まえだ・とみお、1927-2005)が社長に就任し、2005年に前田富夫の弟で、マザー牧場社長だった前田伸(まえだ・しん)さんが社長に就任している。

東京タワーは2003年12月から地上デジタル放送の送信をはじめ、2011年3月31日で地上デジタル音声放送の実用化試験放送の終了に伴い送信を終了し、7月24日12時にアナログテレビジョン放送が終了し、24時でアナログテレビジョン放送の送信が停止された。

2012年にNHK東京FM放送とJ-WAVEのFMラジオ放送送信所が東京スカイツリーに移転され、2013年1月頃に放送大学学園を除く地上デジタルテレビジョン放送7局の送信所が東京スカイツリーに移転する予定で、その後はNHKと民放キー局5社の予備電波塔として使用される予定になっている。また、FMラジオ波などの送信施設として使われる予定だ。

期間中、毎日16時から30分ごとに7分間ずつハートと大展望台の灯りが変化する。

また、大展望台1階でオリジナルのLEDキャンドルグラス「東京タワーの光のかけら」(2000円)を333個限定で販売する。売り上げは全額を岩手県大船渡市に寄付する。

丸善日本橋で平山郁夫版画展

【銀座新聞ニュース=2012年2月14日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は2月15日から2月21日まで3階ギャラリーで「平山郁夫版画展」を開催する。

シルクロードの画家、平山郁夫(ひらやま・いくお、1930-2009)の初期から晩年までの版画作品を展示販売する。

ウイキペディアなどによると、平山郁夫は1930年広島県豊田郡瀬戸田町(現尾道市瀬戸田町)生まれ、1945年に原子爆弾に被災し、1952年に東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業、同校助手となり、1973年に教授、1989年に東京芸術大学第6代学長に就任した。

1992年から2005年まで「世界平和アピール七人委員会」の委員、1992年から2008年まで日中友好協会会長を務め、1996年から2001年まで日本育英会会長、1998年に文化勲章を受章した。2001年から2005年まで再び東京芸術大学学長を務め、2004年に韓国の「修交勲章興仁章」を受章した。

また、高松塚古墳壁画の模写、カンボジアのアンコール遺跡救済活動、「文化財赤十字」の名のもとに中東など紛争地域の文化財保護に奔走するなど、幅広く活動した。広島県尾道市瀬戸田町には「平山郁夫美術館」があり、滋賀県守山市の佐川美術館にも多くの作品が収蔵されている。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。