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【銀座新聞ニュース=2013年2月22日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル6階、0120-662-444)はこのほど、調査レポート「寒天!食物繊維No.1食品でダイエット効果も」を発表した。
2月16日は「寒天の日」とされているが、この寒天は、あらゆる食品のなかで食物繊維(しょくもつせんい)の含有量が1位という。寒天の81.29パーセントが食物繊維で、食物繊維は5大栄養素と呼ばれるタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルと並び、人体への重要な作用があることから「第6の栄養素」といわれている。
ただし、食物繊維は人の消化酵素によって消化されない、食物に含まれている「難消化性成分」なので、「栄養素」ではないとされ、従来は、消化されず役に立たないものとなっていたが、現在では有用性がわかり、2000年から日本人の食事摂取基準で摂取する目標量が設定されている。
食物繊維は人体に吸収されないが、余分なものを排出する能力に優れており、有害なコレステロールや有害ミネラル、発がん物質やダイオキシン類を吸着して便とともに体外へ排出する。その排出能力は、生活習慣病やがんなどの多くの疾患の予防に役立ち、ダイエット面でも満腹感を得られやすく、脂肪の吸収を抑制するなどの働きがあるという。
また、食物繊維の豊富な食事をとると、食品が消化吸収される速度がゆっくりになり、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる。血糖値は急上昇するほど太りやすくなるため、ゆっくりのほうがダイエット効果があり、糖尿病や高脂血症の改善など健康にもよいとされている。
ウイキペディアなどによると、寒天は中国より伝わってきた「トコロテン」から派生した食べ物で、海藻(かいも)のテングサ(天草)を煮た汁を固めたものが「トコロテン」で、日本では平安時代から食べられていた。江戸時代に京都の旅館「美濃屋(みのや)」の主人美濃屋太郎左衛門(みのや・たろうざえもん、生没年不詳)が1685年に「トコロテン」を冬の屋外に捨て置いたところ、凍結し、数日後には白く乾燥しているのを見つけた。
それを煮て、「トコロテン」を作ると、海藻臭さがなくなり、透明なかたまりができた。美濃屋太郎左衛門はこの乾燥脱水させたものを「たま脂(たまあぶら)の干物」と名付けて、売り出したところ評判を呼んだ。
隠元禅師(いんげんぜんし、1592-1673)に試食してもらうと、精進料理の食材として活用できると奨励され、隠元が「寒空」や「冬の空」を意味する漢語の寒天に「寒ざらし心太(かんざらしところてん)」の意味を込めて、「寒天」と命名したとされている。その後、天寄せや和菓子の材料などとして発展した。
現在、作られる寒天の原料は海藻の紅藻類、特にテングサ、オゴノリが使われており、昔は伊豆産のものが良質とされていたが、現在は世界各地から海藻が輸入されている。
ほとんどカロリーがないことや腸において油や糖分の吸収をさまたげることから、ダイエット食品や健康食品として注目されている。立方体状に裁断してあんみつの中に入れるほか、牛乳に粉末寒天を添加し、固形にした加工食品(食品)は「牛乳かん」と呼ばれ、中華料理の「杏仁豆腐(あんにんどうふ)」に利用されている。