丸善丸の内で「100%ORANGE」が「母の友」の表紙絵原画展

【銀座新聞ニュース=2020年2月18日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は2月16日から3月16日まで3階児童書売り場壁面ギャラリーで「母の友」の表紙を手掛ける「100%ORANGE」による原画展&歴代表紙パネル展を開いている。

丸善・丸の内本店で3月16日まで開かれている「母の友」の通巻800号で、2013年から表紙絵を手掛ける「100%ORANGE」の1月号の表紙。

1953年に創刊された月刊育児雑誌「母の友」(福音館書店)の表紙絵を、2013年4月号から絵本作家でイラストレーターの及川賢治(おいかわ・けんじ)さんと竹内繭子(たけうち・まゆこ)さんの夫婦ユニット「100%オレンジ(ORANGE)」が手がけており、「100%オレンジ」の原画展と歴代の表紙パネル展を開いている。

ウイキペディアによると、「母の友」は1952年に創業した「福音館書店」が1953年に創刊した婦人月刊誌(当時)で、後の1968年に社長に就任する松居直(まつい・ただし、1926年生まれ)さんが編集を担当し、「母の友」は書店委託ではなく買い切り制にし、紙面に他社広告を一切入れないという2大方針を守って読者から信頼を得た。1995年に500号を迎え、2003年に創刊50周年となり、2020年1月号で800号となっている。

「100%オレンジ」は及川賢治さんは1975年千葉県生まれ、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業、竹内繭子さんは1974年千葉県生まれ、文化服装学院を卒業、1996年頃に当時大学生の及川賢治さんが、高校時代の同級生の竹内繭子さんと結成し、当初はプリントゴッコを使ったポストカードの制作・販売を手掛け、作品を見た出版社の関係者やアートディレクターなどから声がかかり、活動を広げ、絵本を描くようになった。

2007年に「よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし」(岩崎書店)で第13回日本絵本賞大賞を受賞した。主な絵本に2005年「ぶぅさんのブー」、2008年「おひっこし」、2012年「ひとりごと絵本」、2014年「パンのミミたろう」などがあり、マンガに「スナオ スナオ(SUNAO SUNAO)」などがある。2013年より福音館書店の「母の友」の表紙を担当している。

開場時間は9時から21時(最終日20時)まで。

ギャルリー志門でエサシトモコ「猫」展、実演も

【銀座新聞ニュース=2020年2月17日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は2月17日から29日までエサシトモコさんによる「家猫画報」展を開いている。

ギャルリー志門で2月17日から29日まで開かれているエサシトモコさんの「家猫画報」展のフライヤー。

彫刻家のエサシトモコさんが「わが家の猫とカオデカクンにまつわる家族写真」と猫写真を中心に作った冊子「家猫画報」、素焼きボディに猫の顔を大きく描いた「カオデカクン」を展示する。

エサシトモコさんは1958年神奈川県鎌倉市生まれ、1984年に東京芸術大学美術学部彫刻科を卒業、1986年同大学大学院保存修復科を修了、1998年から1999年まで文化庁の国内研修、2008年に京都造形芸術大学通信教育部非常勤講師を務めている。

1985年に東京で個展を開き、1990年に韓国・釜山で「プサン・ビエンナーレ」に出品、その後、首都圏を中心にほぼ、毎年のように個展を開いている。

会期中は公開制作やワークショップを行う。エサシトモコさんは水曜日を除いて13時から17時まで来場する。カオデカクン(体長22センチ)、チュウデカクン(体長17センチ)、チビデカクン(体長12センチ)、コネコッチ(極小)などの素焼きボディに描いて、自分の「カオデカクン」が作れるとしている。

また、ワークショップも行い、首輪をつくる。希望者は自宅の愛猫の前、横、後など毛の柄などわかる多角的に撮った写真を持参する。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。日曜日は休み。

日本橋「Red」、夏帆、妻夫木聡ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年2月17日】映画業界売上高13位の日活(文京区本郷3-38-12)は2月22日にTOHOシネマズ日本橋(中央区日本橋室町2-3-1、コレド室町2、050-6868-5060)で「Red」に出演している夏帆さん、妻夫木聡さんらによる舞台あいさつを開く。

2月21日から一般公開される「レッド(Red)」((C)2020「Red」製作委員会)。

22日12時10分の回上映終了後に、監督の三島有紀子(みしま・ゆきこ)さんをはじめ、主人公の主婦「村主塔子」役の夏帆(かほ)さん、塔子の不倫の相手「鞍田明彦」役の妻夫木聡(つまぶき・さとし)さん、村主塔子が勤めるようになる会社の同僚「小鷹淳」役の柄本佑(えもと・ゆう)さん、村主塔子の夫「村主真」役の間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)さんが舞台に登場してあいさつする。

「レッド(Red)」は直木賞作家の島田理生(しまもと・りお)さんが読売新聞のオンラインサイト「読売プレミアム」に2013年5月8日から2014年8月15日まで連載し、中央公論新社より2014年9月25日に刊行された同じ題名の長編の官能小説が原作で、2014年度に第21回島清(しませ)恋愛文学賞を受賞、第6回(2015年度)山田風太郎賞の候補作となった。

物語は誰もがうらやむ夫とかわいい娘を持ち、恵まれた日々を送っているはずなのに、どこか行き場のない思いも抱えていた村主塔子だったが、そんなある日、10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦と再会するところからはじまる。塔子の気持ちを少しずつほどいていく鞍田だったが、彼にはある秘密があった。

ウイキペディアによると、三島有紀子さんは1969年大阪府大阪市生まれ、神戸女学院大学文学部を卒業、在籍中に自主映画を撮り始め、卒業後、NHKに入局、「NHKスペシャル」や「トップランナー」などの企画・監督を務め、劇映画を作るため2003年にNHKを退局した。

東映京都撮影所などで助監督、脚本執筆などを経て2007年にテレビドラマ「京都地検の女」、2009年に「妄想姉妹 文学という名のもとに」などの演出を経て、2009年に映画「刺青 匂ひ月のごとく」で監督デビュー、脚本を担当した「世界がお前を呼ばないなら」で2009年サンダンスNHK国際映像作家賞の優秀作品に選ばれた。

2014年に「ぶどうのなみだ」で第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に招待出品、2015年に「繕い裁つ人」が第16回全州国際映画祭、第18回上海国際映画祭日本映画週間に招待され、2016年に「少女」が香港、台湾で公開され、2017年に「幼な子われらに生まれ」が第41回モントリオール世界映画祭で、最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリを受賞、第42回報知映画賞で監督賞を受賞した。演劇ユニット「カッパドキア夫人」のリーダーを務めている。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、18日11時締め切り。20日10時より一般発売する。料金は全席指定で2100円均一。映画は「R15+」(15歳未満は鑑賞できない)に指定されている。

東宝映像「映画しまじろう」上映会、しまじろう、みみりんら挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年2月17日】阪急阪神東宝グループで、映画の制作配給、演劇の興行などの国内最大手、東宝(千代田区有楽町1-2-2、東宝日比谷ビル、03-3591-1221)内で映像ソフトなどの制作・販売を手掛ける東宝映像事業部(同)は2月25日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で映画しまじろう「しまじろうと そらとぶふね」の完成披露上映会を開く。

2月28日から一般公開される映画しまじろう「しまじろうと そらとぶふね」((C)Benesse Corporation2020 (C)上海合源文化伝媒有限公司)。

「しまじろうと そらとぶふね」はベネッセコーポレーションの通信教育教材「こどもちゃれんじ」のキャラクター「しまじろう」が活躍する劇場版シリーズ第8作で、2月28日の一般公開前の25日10時30分から完成披露上映会を開き、上映前に縞野しまじろう、緑原みみりん、空野とりっぴい、桃山にゃっきいが舞台に登場してあいさつする。また、参加者が「ウンパパたいそう」を一緒に踊ることができる。

今回も子どもたちの初めての映画館での映画鑑賞を支援するため、約60分の上映時間に休憩を設けたり、歌やダンス、応援にも参加できるようにしたりと参加型の工夫がこらされている。

「しまじろうと そらとぶふね」は2019年6月に中国のアニメコンペに参加し、子ども向け部門で受賞、その後、日本向けに再編集し、シリーズ初のフル3DCGアニメとなっている。

ウイキペディアによると、「こどもちゃれんじ」はベネッセコーポレーション(旧福武書店)の進研ゼミの未就学児部門として、1988年4月1日に「幼児講座」(現「ほっぷ・すてっぷ・じゃんぷ」)、1994年に2-3歳児向けの「おやこ講座」(現「ぽけっと」)として開講されたもので、その後、進研ゼミから独立して「こどもちゃれんじ」となり、乳児向けとして「ベビー(baby)」や「ぷち」も開講している。教材に登場するキャラクターが「しまじろう」で、同教材の代名詞となっている。

1993年から2008年までテレビ東京系列で「こどもちゃれんじ」シリーズの原作のテレビアニメ「しましまとらのしまじろう」が放送開始され、1994年にはバンダイとトミーがしまじろうをおもちゃとして商品化し、スタンプ、ジグソーパズル、ぬいぐるみ、入浴セットなどの商品が販売されている。

2008年から2010年までは「はっけん たいけん だいすき! しまじろう」として放送され、2010年から「しまじろう ヘソカ」として放送開始、2012年から現在の「しまじろうのわお!」に改題された。2013年3月からテレビアニメを基にしたアニメ映画第1作が公開され、2019年3月までに7作がアニメ映画化されている。

毎年7月から8月に「しまじろうコンサート」が開かれており、しまじろう、みみりん、にゃっきい、とりっぴいなどのキャラクターと、ぷちまたはぽけっとのお姉さん、コンサートのテーマに沿ったゲストキャラクターが出演する。

物語は海の向こうの国「グリーンウッド」を舞台にした、しまじろうたちの冒険が描かれる。雨が降らずに困っているグリーンウッドの人たちのため、しまじろうたちは、「空飛ぶ船」を作って空から雨を降らす手伝いをする。船づくりの邪魔をするガービーたちやさまざまなトラブルを前に苦戦しながらも、船づくりに奮闘する。

チケットは2月18日0時からネットで販売し、劇場窓口で18日オープン時から販売する。料金は一般1600円、2歳以上のジュニアが1000円。

サニーヘルス、摂取食品の燃焼の運動時間表示でダイエット促進を

【銀座新聞ニュース=2020年2月16日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「PACEラベルがあるだけでカロリー摂取量が大幅ダウン!PACEラベルとは?」を発表した。

栄養成分表示にPACEラベルを加えると、摂取食品のカロリーを燃焼させるのに必要な運動量がわかる。1個230キロカロリーのドーナツを食べると、このカロリーを燃焼させるためには約46分間のウォーキング、あるいは23分間のランニングが必要となり、運動量の多い食品を避けるようになるかもしれない。

食品のラベルには、カロリー、糖質、タンパク質、脂肪などの含有量を示す「栄養成分表示」があるのがほぼ世界共通となっている。ダイエットや健康に関心の高い人なら栄養成分表示をチェックする人が多いだろうが、そうでない人はほとんど見ていないかもしれない。では、その食品の「カロリーを燃焼させるのに必要な運動量」が併記されたらどうなるだろうか。

英国レスターシャーのラフバラー大学(Loughborough University)などの研究チームにより、その食品のカロリーを燃焼させるのにどれだけの運動が必要かをラベルに記載すると、最大で約200キロカロリーを削減できるようになるという研究結果が発表された。

この食品ラベルは「身体活動カロリー等価(Physical Activity Calorie Equivalent=PACE、運動量アドバイス)」と名付けられ、食品や飲料のカロリーを燃焼させるためには、ウォーキングやランニングなどの身体活動(運動)が何分間必要かを示している。

例えば、1本230キロカロリーのチョコレートバーを食べると、このカロリーを燃焼させるためには約46分間のウォーキング、または23分間のランニングが必要となる。

研究チームによると、表示を行うことで1人あたり1日最大200キロカロリーを削減できる可能性があることがあるとしている。食品のカロリーを運動量で換算した表示は消費者にとって理解しやすく、なるべくカロリーの少ないものを選ぶようになる。

英国王立公衆衛生協会は、現在の栄養成分表示ラベルをPACEラベルにすることを求めており、そのためには科学的根拠が前提となる。そこで研究チームは15のランダム化比較試験から、PACEラベルが表示された場合摂取カロリーがどの程度変化するかを調査した。

その結果、調査対象人数により幅はあるものの、平均して約65キロカロリーから80キロカロリー程度少なくなることがわかったという。また、1日3食と2回の間食をしている人の場合は、約200キロカロリーも削減できる可能性があることも示唆されている。

ラフバラー大学行動医学部の研究チームのアマンダ・デイリー(Amanda Daley)教授は、「毎日のカロリー摂取量の比較的小さな減少(100キロカロリー)だったとしても、積み重ねると大きな変化が生まれ、肥満や2型糖尿病の抑制に役立つ可能性がある。PACEラベルは、これを達成するのに役立つ」と述べている。

最近のダイエットトレンドは、糖質制限ダイエット(炭水化物抜きダイエット)や、運動を取り入れ、トレーニングで筋肉を付けることが主流となっている。以前と比較し、カロリーばかりにとらわれない流れになってきており、それはよい傾向だが、どんなに糖質を制限しようとも、筋肉を付けようとも、カロリーオーバーになれば確実に太るのが体の仕組みだ。

厚生労働省による日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、成人女性(30歳から49歳)の1日あたりの推定エネルギー必要量(カロリー)は、身体活動レベル(運動量)別で、低い人なら1750キロカロリー、普通の人で2050キロカロリー、高い人は2350キロカロリーが目安とされている。

基礎代謝+身体活動(運動)=消費カロリーなので、この数値を上回った分、つまりカロリーオーバー分は脂肪として蓄積される。消費エネルギーに対し、摂取エネルギーが足りなくなると、体は体脂肪をエネルギーに変えて使うようになる。とてもシンプルで、これがやせるメカニズムとなる。

体脂肪1キロ(1000グラム)を燃焼させるには、どのぐらいのカロリーが必要なのか?答えは約7200キロカロリーだ。仮に1カ月で1キロの体脂肪を減らすことを目標とした場合、7200÷30日=240キロカロリーということで、1日あたり240キロカロリーをカットすることで達成できる計算になる。

240キロカロリーは、ご飯ならおよそ茶碗1膳(150グラム)ほど、運動で消費するならウォーキング約1時間分(一般的な成人女性)のエネルギー量となる。

体のエネルギー源となるのは、糖質(炭水化物)、タンパク質、脂肪の3つの栄養素なので、それぞれの1グラムあたりのカロリーは、糖質は4キロカロリー、タンパク質は4キロカロリー、脂肪は9キロカロリーだ。

同じ1グラムあたりのカロリーは脂肪がもっとも高く、糖質、タンパク質の倍以上になる。糖質とタンパク質はどちらも4キロカロリーとなっている。糖質制限ダイエットでは、肉や魚などのタンパク質であれば摂取量に制限がないが、食べ過ぎればカロリーオーバーにより脂肪になる。なので、無制限に食べてもいいというわけではない。

1日のカロリー摂取量の割合は、糖質50%から55%、タンパク質15%から20%、脂肪25%から30%が理想と考えられている。食品ラベルに記載されている栄養成分表示ではカロリーのチェックも欠かせないが、糖質、タンパク質、脂肪などの表示も見るようにして、食品を選ぶ際の指標のひとつに加えるようにしたい。

PACEラベルが肥満や糖尿病の抑制につながる可能性があることは、素晴らしい効果といえる。もし、店で手に取ったお菓子に「ランニング1時間分」と書かれていたら、そっと棚に戻してしまいそう。ぜひ記載してもらいたいところだ。

糖尿病ネットワークによると、食品別の燃焼するのにかかるウォーキング時間はシリアル一皿(172キロカロリー)では31分、チョコバー(229キロカロリー)では42分、清涼飲料水1本(138キロカロリー)では26分、ブルーベリーマフィン1個(265キロカロリー)では48分、ポテトチップ1袋(554キロカロリー)では100分、サンドイッチ・チキン&ベーコン(445キロカロリー)では82分だ。