丸善日本橋で版画展、加山又造、中川一政、カシニョールら

【銀座新聞ニュース=2019年12月24日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は12月25日から31日まで3階ギャラリーで「歳末版画バザール」を開く。

丸善・日本橋店で12月25日から31日まで開かれる「歳末版画バザール」に出品される東山魁夷の「木枯らし舞う」(木版画)。

日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999)をはじめとする、特選の版画を歳末特別価格で展示販売する。

今回、出品しているのは、東山魁夷をはじめ、「シルクロードの画家」といわれる平山郁夫(ひらやま・いくお、1930-2009)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(かやま・またぞう、1927-2004)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し、「落選の神様」とまでいわれた片岡球子(かたおか・たまこ、1905-2008)。

女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(おぐら・ゆき、1895-2000)、上村松篁(うえむら・しょうこう、1902-2001)の子息で花鳥画の第一人者として知られる元京都市立美術大学副学長の上村淳之(うえむら・あつし)さん、日本画家で元京都造形芸術大学長の千住博(せんじゅ・ひろし)さん。

舞妓やエキゾティックな女性画、春夏秋冬の花々を描く日本画家で、京都市立芸術大学客員教授の森田りえ子(もりた・りえこ)さん、前衛芸術家で、ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(うめはら・りゅうざぶろう、1888-1986)。

バラの絵で知られる洋画家、中川一政(なかがわ・かずまさ、1893-1991)、孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(くまがい・もりかず、1880-1977)、アンニュイな女性、森にたたずむパリジェンヌ、海に浮かぶヨットなどの絵で知られるフランス人画家のジャン・ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul)さん、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタさんら。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。

ギャルリー志門Xmas展、喜屋武貞男、崎長史、宮下泉ら

【銀座新聞ニュース=2019年12月23日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は12月23日から27日まで「Xmas絵画・立体小品展」を開いている。

ギャルリー志門で12月23日から27日まで開かられる「クリスマス(Xmas)絵画・立体小品展」のフライヤー。

今回は「クリスマス(Xmas)絵画・立体小品展」と題して、喜屋武貞男(きやたけ・さだお)さんら14人の作家が出品している。

作品を出品しているのは喜屋武貞男さん、坂口貴美子(さかぐち・きみこ)さん、坂本京子(さかもと・きょうこ)さん、崎長史(さきなが・ふみ)さん、多田吉民(ただ・よしたみ)さん。

高見沢美穂(たかみさわ・みほ)さん、時野弘和(ときの・ひろかず)さん、堀尾佐和(ほりお・さわ)さん、ひがしあきこさん、東美名子(ひがし・みなこ)さん。

藤岡共子(ふじおか・きょうこ)さん、松永博美(まつなが・ひろみ)さん、宮下泉(みやした・いずみ)さん、和田喜代(わだ・きよ)さん。

23日17時からオープニングパーティを開く。

開場時間は11時から19時、入場は無料。

丸善丸の内で棟方志功、佐伯祐三、アイズピリら特選展

【銀座新聞ニュース=2019年12月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は12月25日から31日まで4階ギャラリーで「歳末丸善絵画特選展」を開く。

丸善・丸の内本店で12月25日から31日まで開かれる「チャリティー丸善絵画特選展」に出品されるミッシェル・アンリ(Michel Henri、1928年生まれ)さんの「ベニスの窓辺」。

20世紀を代表する国内外の画家の油彩画、水彩画、リトグラフ、シルクスクリーン、銅版画など、さまざまな作品を歳末特別価格で展示販売する。

出品される画家は日本を代表する板画(版画)家で、「仏」を題材にした作品で知られる棟方志功(むなかた・しこう、1903-1975)、日本画家で、女神(めがみ)を思わせる人物像をモチーフとした作品で知られる有元利夫(ありもと・としお、1946-1985)、版画家で、1918年にフランスにわたって以来、一度も帰国しなかった長谷川潔(はせがわ・きよし、1891-1980)。

洋画家で、パリの街角、店先などを描き、わずか30歳で亡くなった佐伯祐三(さえき・ゆうぞう、1898-1928)、パリを中心とするヨーロッパの歴史が刻まれた街並みを描き続けた洋画家の荻須高徳(おぎす・たかのり、1901-1986)、風景画や日本の山を描き、中でも阿蘇山を題材にした田崎広助(たさき・ひろすけ、1898-1984)。

19世紀末のフランスを代表する画家・ロートレック(Henri Marie Raymond de Toulouse-Lautrec-Monfa、1864-1901)、ロシア出身のユダヤ系フランス人画家・マルク・シャガール(Marc Chagall、1887-1985)、スペイン出身で、フランスで制作活動をした画家、素描家、彫刻家・パブロ・ピカソ(Pablo Picasso、1881-1973)。

19世紀から20世紀期のフォーヴィスム(野獣派)を代表するフランス人画家・ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault、1871-1958)、19世紀から20世紀期のフォーヴィスム(野獣派)を代表するフランス人画家で、「色彩の魔術師」と呼ばれたラウル・デュフィ(Raoul Dufy、1877-1953)、、近代のフランス人画家・モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo、1883-1955)、第2次世界大戦後の具象絵画の代表的な画家・ベルナール・ビュッフェ(Bernard Buffet、1928-1999)、

フランスの現代画家、版画家・ジャン・ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul、1936年生まれ)さん、、第2次世界大戦後の具象絵画の画家・ポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)ら。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)。

串カツ田中、Xマスに手羽から揚げ等3品食べ放題

【銀座新聞ニュース=2019年12月21日】串カツ店を運営する串カツ田中ホールディングス傘下の串カツ田中(品川区東五反田1-7-6、藤和東五反田ビル、03-5449-6410)は12月23日から25日の3日間、「串カツ田中銀座店」(中央区銀座7-3-13、03-6264-5094)など全店(一部除く)で「鶏手羽チューリップから揚げ・鶏手羽串・ポテトフライ2時間食べ放題777円キャンペーン」を開く。


12月23日から25日の3日間、「串カツ田中銀座店」など全店(一部除く)で開く「鶏手羽チューリップから揚げ・鶏手羽串・ポテトフライ2時間食べ放題777円キャンペーン」のフライヤー。

クリスマスまでの3日間、鶏手羽をチューリップのような形にして揚げた骨付きから揚げ「鶏手羽チューリップから揚げ」、鶏手羽を骨付きのまま串カツにした「鶏手羽串」、揚げ物が得意な田中の「ポテトフライ」の3品に限定して、2時間777円(税別)で食べ放題となる。ただし、1回に注文できるのは「鶏手羽チューリップから揚げ」と「鶏手羽串」合わせて20本までとしている。

串カツ田中は中央区では「銀座店」以外に、「東銀座店」(中央区銀座4-11-2、03-6264-2774)、「八丁堀店」(中央区八丁堀3-25-8、03-6280-5567)、「小伝馬町研修センター店」(中央区日本橋堀留町1-10-10、03-6231-1819)、「築地店」(中央区築地6-9-5、03-6264-2794)、「東日本橋店」(中央区東日本橋3-12-3、03-6810-7977)がある。

周辺では「有楽町店」(千代田区丸の内3-7-12、03-3215-1594)、「新橋駅前店」(港区新橋3-26-3、03-6264-5430)もある。ただし、「〔立ち呑み〕新橋店」は対象外としている。

営業時間は原則として16時から23時。

永谷商事、神田紅佳と忠臣蔵47士参り、泉岳寺と志士切腹の大名家跡等

【銀座新聞ニュース=2019年12月20日】不動産会社で、都心で寄席を経営する永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル1階、03-3245-1278)は12月26日に神田紅佳さんによる「講談師と歩く歴史と文化の散歩ラリー」を開く。

永谷商事が12月26日に開く「講談師と歩く歴史と文化の散歩ラリー」で、「赤穂浪士-四十七士墓参りコース」を案内する神田紅佳さん。

「講談師と歩く歴史と文化の散歩ラリー」は永谷商事が毎月2、3回程度定期的に開いている、講談師が名所旧跡などを解説しながら一緒に歩いて回り、その後、寄席で講談や落語などを鑑賞する企画だ。

今回は二ツ目の講談師、神田紅佳(かんだ・べにか)さんと一緒に、「赤穂浪士-四十七士墓参りコース」と題して、「泉岳寺(せんがくじ)」(港区高輪2-11-1)、「高輪皇族邸」、「大石内蔵助(良雄、おおいし・くらのすけ・よしお、1659-1703)他十六人忠烈の跡」(都営高輪アパート内)。

「大石主税(おおいし・ちから、1688-1703)切腹の跡」(現イタリア大使館、港区三田2-5-4)、「水野監物(忠之、みずの・けんぶつ・ただゆき、1669-1731)邸跡」(港区芝5-20-20)を歩き、その後、「お江戸日本橋亭」で神田紅佳さんらによる寄席を鑑賞する。。

ウイキペディアによると、「忠臣蔵」とは1701年4月21日(旧暦3月14日)に江戸城殿中において発生した刃傷沙汰と、それにより切腹させられた藩主の仇討ちを行った一連の事件を題材にした人形浄瑠璃、歌舞伎の作品を指している。史実としての赤穂事件とは異なる部分もある。

1701年に播州赤穂(現兵庫県赤穂市)藩主の浅野内匠頭長矩(あさの・たくみのかみ・ながのり、1667-1701)が、高家旗本(江戸幕府における儀式や典礼を司る役職に就くことのできる家格の旗本。旗本とは江戸時代に徳川将軍家直属の家臣団のうち、石高が1万石未満で儀式などで将軍が出席する席に参列する御目見以上の家格をもつ者を指す)の吉良上野介義央(きら・こうずのすけ・よしひさ、1641-1703)に対して江戸城内の松の廊下において刃傷(にんじょう)に及んだ。

浅野内匠頭長矩は殿中抜刀の罪で切腹となり、赤穂藩は改易となった。遺臣である赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助良雄以下赤穂浪士47人(四十七士)が1703年1月30日(旧暦12月14日)に吉良屋敷に討ち入り、主君の浅野内匠頭が殺害しようとして失敗した吉良上野介を家人や警護の者もろとも殺害した。

この事件を基に、1706年に近松門左衛門(ちかまつ・もんざえもん、1653-1725)作の人形浄瑠璃「碁盤太平記」が竹本座で上演され、以降、浄瑠璃と歌舞伎の人気題材となり、類似の作品が相次ぎ、その集大成が1748年に上演された2代目竹田出雲(たけだ・いづも、?-1747)、並木千柳(なみき・せんりゅう、1695-1751)らの合作による人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」とされ、同年に歌舞伎の演目として取り入れられ、大当たりしたという。

赤穂浪士47人は仇討ち後、浅野内匠頭の菩提である高輪泉岳寺に行き、墓前に吉良上野介の首級を供え、仇討ちを報告した。また、この際に足軽の1人(寺坂吉右衛門=てらさか・きちえもん、信行=のぶゆき=、1665-1747)が立ち退いており、赤穂浪士は46人となっており、報告を受けた幕府は細川越中守、松平隠岐守、毛利甲斐守、水野監物の4大名家に分けて預けさせた。1703年3月20日(旧暦2月4日)に預かりの大名屋敷で切腹を命じられ、その遺骸は泉岳寺に埋葬された。

赤穂浪士終焉の地として赤穂浪士17人が預けられた「大石良雄外十六人忠烈の跡」、9人が預けられた「水野監物邸跡」、10人が預けられた「大石主税良金ら十士切腹の地」、10人が預けられた「長門長府城主毛利甲斐守網元麻布上屋敷跡」(港区六本木6丁目)の4カ所があり、いずれもその屋敷で切腹させられた。今回はそのうち3カ所の跡を見て回る。

「泉岳寺」は1612年に徳川家康(とくがわ・いえやす、1543-1616)が外桜田に門庵宗関(もんあん・そうかん)を招いて創建した。1641年に「寛永の大火」で焼失したが、徳川家光(とくがわ・いえみつ、1623-1651)の命で現在の高輪の地で再建された。毎年、12月13日と14日は義士祭が催される。また境内に、赤穂浪士ゆかりの品を所蔵している「赤穂義士記念館」がある。

「大石主税切腹の跡」では毎年、イタリア大使が命日に供養を行っている。

「高輪皇族邸」は宮内庁管轄の施設で、大正時代に東宮御所が置かれ、戦前は「高輪御殿」と通称された。1931年から2004年まで、昭和天皇の弟にあたる高松宮宣仁親王(たかまつのみや・のぶひとしんのう、19905-1987)と高松宮妃喜久子(きくこ、1911-2004)の住まいだった。2004年以降は宮邸敷地と邸宅は「高輪皇族邸」として無人のまま宮内庁が管理している。

職員住宅が建てられていた敷地南東部の約1800平方メートルは2004年以降に払い下げられ、住友不動産が2007年、高級分譲賃貸マンション「クラッシィハウス高輪」を竣工した。一室に高松宮妃癌研究基金の本部事務所が入居し、事務所内には宮邸の居室が再現され、高松宮夫妻が愛用した調度品が展示されている(非公開)。

2019年4月30日に明仁(あきひと)天皇が退位し上皇となったのに伴い、仙洞御所(従来の赤坂御用地「東宮御所」を改称)が整備されるまでの間、仙洞御所の假寓「仙洞仮御所」として、高輪皇族邸が使用されている。仙洞御所の整備が終わると、これまで赤坂東邸が担ってきた皇族共用の邸宅として使用される。

神田紅佳さんは福岡県生まれ、2013年5月に神田紅(かんだ・くれない)さんに入門、2017年10月に二ツ目に昇進している。

時間は都営浅草線泉岳寺駅に10時に集合し、寄席を含めて16時まで。昼ころまでにお江戸日本橋亭に戻り、13時30分からお江戸日本橋亭で神田紅佳さんらの寄席となる。料金は弁当、飲み物、寄席代を含めて3500円で、交通費などがかかる場合は自己負担となる。申し込みは永谷商事まで。

13時30分から日本橋お江戸寄席は前座の立川幸太(たてかわ・こうた)さん、二ツ目の立川だん子(たてかわ・だんこ)さん、神田紅佳さん、真打の昔昔亭桃太郎(せきせきてい・ももたろう)さん、マジックの伊藤夢葉(いとう・むよう)さん、真打の三遊亭鳳楽(さんゆうてい・ほうらく)さんが出演する予定。