ヴァニラで欧米の連続殺人鬼展、マンソン、ルーカス、バンディら

【銀座新聞ニュース=2020年10月28日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は10月29日から12月6日まで「シリアルキラー展2020」を開く。

ヴァニラ画廊で10月29日から12月6日まで開かれる「シリアルキラー展2020」に展示される連続殺人犯の作品群。残酷な殺人犯が描く作品は素朴なものもあり、そのコントラストが見どころとなっている。画像上段左からウェイン・ローさん、ジョン・ウェイン・ゲイシー、チャールズ・マンソンさん、ヘンリー・リー・ルーカス。下段左からダニー・ローリング、ロナルド・”ロニー”・クレイ、キース・ジャスパーソンさん、アーサー・ショークロス。

2016年からHNさんの所蔵するコレクションの中から選んで展示している、欧米のシリアルキラー(連続殺人犯)の作品展だ。今回も、個々のバックグラウンドにより焦点を当てた展示構成で、日本ではほとんど目にすることのできない犯罪者たちの痕跡を展示する。

ヴァニラ画廊では「目を背(そむ)けたくなるような凶行を行った殺人者たちの描く世界は、まるで見るものの心の淵を覗きこむような凄み、寂寥感(じゃくりょうかん)、無常感、そして得体の知れないものと対峙した時のような緊張感に溢れて」いるとしている。

「シリアルキラー2020」では、世界中を恐怖に陥れた最凶のピエロことジョン・ウェイン・ゲイシー(John Wayne Gacy、1942-1994)、大きなファミリーと小さなパパ、「カルトキング」のチャールズ・マンソン(Charles Milles Manson、1934年生まれ、終身刑)さんとファミリー、最悪の殺人バディ、ヘンリー・リー・ルーカス(Henry Lee Lucas、1936-2001)、オーティス・トゥール(Otis Toole、1947-1996)。

「月夜の狂人」エドワード・ゲイン(Edward Theodore Gein、1906-1984)、「トラックでやってくる殺人者」、ピーター・サトクリフ(Peter William Sutcliffe、1946年生まれ、終身刑)さん、孤独な無神論者、ウェィン・ロー(Wayne Lo、1974年生まれ、終身刑)さん、「自分は『サムの息子である。』」、デビッド・バーコウィッツ(David Richard Berkowitz、1953年生まれ、終身刑)さん。

「パリの吸血鬼」、ニコラス・クロウ(Nicolas Claux、1972年生まれ、2002年に釈放)さん、1人の少女を描き続けた、ハドン・クラーク(Hadden Clark、1952年生まれ、懲役70年)さん、「人肉ハンバーガーショップ」、ジョー・ロイ・メセニー(Joe Roy Metheny、1955年生まれ、無期懲役)さん、残酷な悪魔、テッド・バンディ(Theodore Robert Bundy、1946-1989、死刑)。

妄想のお告げ、ハーバート・マリン(Herbert Mullin、1947年生まれ、終身刑)さん、「さすらいの絞首魔」、ゲイリー・レイ・ボールズ(Gary Ray Bowles、1962-1999)、牧師のマーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King, Jr.、1929-1968)を暗殺した、陰謀に葬られた暗殺者、ジェームズ・アール・レイ(James Earl Ray、1928-1998、腎不全により刑務所内で死去)。

「奇妙な三角関係」、ダニー・ローリング(Danny Rolling、1954-2006)、ジェラルド・シェイファー(Gerald Schaefer、1946-1995)、「虐待と戦争が生んだ怪物」、アーサー・ショークロス(Arthur Shawcross、1945-2008)、「マーダーマックに乗った殺人コンビ」、ロイ・ノリス(Roy Lewis Norris、1948年生まれ、現在服役中)さん、ローレンス・ビテッカー(Lawrence Sigmund Bittaker、1940年生まれ、死刑だが、現在服役中)さん。

「ナイトストーカー」、リチャード・ラミレス(Richard Leyva Ramirez、1960-2013)、「ハッピースマイルキラー」、キース・ジャスパーソン(Keith Hunter Jesperson、1955年生まれ、終身刑)さん、「女殺人鬼たち」として、ドロシア・プエンテ(Dorothea Puente、1929年生まれ、終身刑)、「H・H・ホームズ(H. H. Holmes)」の名前で知られる「殺人ホテル」、ハーマン・ウェブスター・マジェット(Herman Webster Mudgett、1861-1896、死刑)。

ヘンリー・ヒル(Henry Hill、1943-2012)、アイリーン・ウォーノス(Aileen Wuornos、1956-2002)、ローズマリー・ウエスト(Rosemary West、1953年生まれ、終身刑)さん、キャロル・バンディ(Carol M. Bundy、1942-2003)、マーサ・ベック(Martha Beck、1920-1951)、闇社会の住人たち、ロナルド・”ロニー”・クレイ(Ronald “Ronnie”Kray、1933-1995)とレジナルド・”レジー”・クレイ(Reginald “Reggie” Kray、1933-2000)のクレイ兄弟、銃撃によって射殺された、ボニー(Bonnie Parker、1910-1934)&クライド(Clyde Barrow、1909-1934)。

パンフレットの協力は福岡大学人文学部文化学科教授の大上渉(おおうえ・わたる)さん、作品解説はコレクションを所有するHNさん。HNさんについては、日本にいる「中島さん」というだけで、詳細は未公表。

ウイキペディアなどによると、シリアル・キラー(Serial killer)とは殺害行為を主目的に行う犯罪者、あるいは単独の連続殺人犯(連続殺人事件の犯人)に対して使われる言葉で、和名としては「殺人鬼」と称される。「シリアル・キラー」という単語は、アメリカの連続殺人犯テッド・バンディを表現するために考え出されたもので、元FBI捜査官のロバート・K・レスラー(Robert Kenneth Ressler、1937-2013)が1984年9月に提唱した。

特徴や傾向としては、1)ほとんどが男性、2)両親の関係が悪化しており、身内に犯罪者やアルコール、麻薬などの中毒者がいる、3)幼児期に児童虐待や育児放棄など悲惨な体験をしていることが多い。特に何らかの傷害により、脳に傷害を負ったり、性的暴力を受けた者が顕著、4)差別などの社会的排除を長期間かつ過酷なまでに受け続けていた人。

5)成人までの成長過程で周囲から孤立し、友人が少ない。また、夜尿症をなかなか克服できない。動物虐待を好み、窃盗、放火などの犯罪に手を付け、ナイフや銃器に興味を抱くだけでなく、実際に所持する、6)人との交際で、正常な性交ができなかったり、通常の性交では満足できず、次第に性的倒錯が重度になり、被害者への(主に性的な)支配欲が強くなる。特に快楽殺人犯は早期に発覚、逮捕されなかった場合、その性向から連続殺人になりやすい。

7)知能指数は通常より劣り、簡便な仕事を選ぶ者が多い。一方で、少数派ではあるが知能指数が高く、社会的には成功している場合もあり、彼らは容姿や身なりがよく、名士として周囲から慕われるため、被害者も油断しやすい、8)犯罪に対する罪悪感が欠如している(反社会性パーソナリティ障害)ため、殺人以外にも罪を犯していることが多い。暴行や傷害、窃盗、強姦、死体遺棄・損壊が顕著とされる。

9)殺人の手口や被害者の特徴が共通しているため、別々に起きた殺人がほぼ同様の手口で行われている場合や、同じ傾向の人物が狙われている場合には、捜査上で連続殺人事件と判断する重要な根拠になる、などがある。

金銭目的で犯行に及んだ連続殺人犯は「シリアル・キラー」から除外されることもあるが、被害金額が少なかったり、拷問殺人が発覚した場合などは殺害に主眼が置かれているため、シリアル・キラーに含まれる。

開場時間は12時から19時30分(最終日は17時)で、入場料はパンフレット付で2000円。会期中は無休。高校生未満は入場できない。会期中は無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有の完全チケット制で、定員制で1時間単位の時間指定で完全入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/genk_kizimecca)を通じて予約する。当日券はない。

大丸東京で「SooooS」が「MADE51」アクセサリー、「JUBAN」の下着等

【銀座新聞ニュース=2020年10月28日】国内百貨店業界第2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営する大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は10月28日から11月3日まで9階リビングイベントスペースで「SooooS.カンパニー」によるPOP UPショップを開いている。

大丸東京店で11月3日まで販売している「スース(SooooS).カンパニー」のポップアップショップで販売している「メイド フィフティーワン(MADE51)」のアクセサリー。

「スース(SooooS).カンパニー」(中央区銀座5-12-5、03-3541-4870)は「人や地球にやさしい暮らしのためのオンライン・ショッピングモール」を運営しており、今回は「そのお買いものが世界を変える-私のSDGs(持続可能な開発目標)は、ソーシャルグッドを選ぶこと」をテーマに、難民が故郷で培った技術や才能を生かしてものづくりに取り組んでいる「メイド フィフティーワン(MADE51)」など16ブランドの製品を期間限定で販売している。

「メイド フィフティーワン(MADE51)」はUNHCR(通称・アンカー、国連難民高等弁務官事務所)のイニシアティブにより2016年に立ち上げたブランドで、「MADE」は「Market,Access,Design,Empowerment for Refugee Artisans」の頭文字、「51」は「1951年難民の地位に関する条約」に由来している。現在、世界13カ国、11の団体とパートナーシップを組んでブランドを展開している。

今回はミャンマー、シリア、アフガニスタン、ブルキナファソの難民がつくるアクセサリーなどで、ネックレス(税込1万2000円)、ブレスレット(4250円)、ピアス(4500円)などを販売する。

また、クラリネット奏者の黒川紗恵子(くろかわ・さえこ)さんが2015年に立ち上げたオーガニックコットンインナーブランド「ジュバン ドゥ オニ(JUBAN DO ONI)」からロングパンツ(4290円)、さらに、認証オーガニックコットン糸を2種類のアナログ機械を使い、職人が1枚ずつ微調整しながら編みこんだ「プラスニド」の「あなたになじむあきのはらまき」(3080円)、岩手県奥州市の休耕田を耕して育てた有機JASオーガニック米を使ったコスメと雑貨のブランド「ファーメンステーション」から「お米でできたハンドスプレー」(2530円)。

植物繊維を主成分にした環境にやさしいビアタンブラーを作る「森のタンブラー」の「森のタンブラー」(1188円)、「スース(SooooS)」のスタッフが開発した、北海道産の小麦粉を使い、アルミニウムフリーのベーキングパウダーを用いた、ホットケーキミックス粉「ほっとけーち」(280円)などを販売している。

「スース(SooooS).カンパニー」はマーケティングや広告業を手掛ける「YRK and」(東京事務所・中央区銀座5-12-5、白鶴ビルディング)が2016年12月に設立した子会社で、主にSDGs(持続可能な開発目標)に関連した商品を扱うオンラインショップを運営している。

営業時間は10時から20時。

フード協、外食9月14%減、居酒屋が5割減、FF洋風3%増と好調

【銀座新聞ニュース=2020年10月27日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は10月26日に9月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

平田牧場(山形県酒田市みずほ2-17-8)は11月15日まで「平田牧場COREDO日本橋店」(中央区日本橋1-4-1、COREDO日本橋、03-6214-3129)などで「無限肉祭-平田牧場の『お肉』食べ放題」(60分間、税別2500円)を開いている。三元豚のロースかつ、ヒレかつ、メンチかつとご飯、味噌汁、寒天キャベツ、カレーが食べ放題で、平日は17時から19時30分(週末祝日は19時)。

9月は、新型コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、特に9月後半の4連休(シルバーウイーク)には一部で売り上げが前年並みまで回復し、外食全体の売り上げは前年同月比14.0%減と前月(16.0%減)より2ポイント増えたが、3月から7カ月続けてマイナスだった。

しかし、感染者数は“下げ止まり”が続いており、企業の在宅勤務が続く中、「特に繁華街・ビジネス街、ディナー時間帯、飲酒業態の営業は苦戦」としている。また、前年より休日数が1日少なく、西日本が台風の影響を受けたことも回復に水を差したという。

全業態で9月の店舗数は同2.7%減、客数が同17.0%減、客単価が同3.7%増だった。

9月の業態別の売上高では、ファーストフード(FF)業態は、引き続き業種間で回復に差があるものの、テイクアウトとデリバリーの需要が堅調な洋風が牽引し、全体売り上げは4.5%減、3月から7カ月続けてマイナスだった。「洋風」は、ドライブスルーのテイクアウトやデリバリーの浸透などもあり好調で、3.3%増となった。「和風」は、高単価品やセットメニューなどを投入するも、繁華街・ビジネス街での客足が戻らず、売り上げは7.2%減だった。

「麺類」は回復が緩やかで、売り上げは15.4%減、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回復基調にあるが、雨天の外出自粛もあり、売り上げは6.0%減だった。

ファミリーレストラン(FR)業態は、月後半にかけて客足が緩やかに回復し、全体売り上げは19.7%減と3月から7カ月続けてマイナスだった。また、4連休に前年並みまで回復するところもあり、「洋風」が24.3%減、「和風」が22.3%減、「焼肉」が8.3%減だった。「中華」は、引き続きテイクアウト・デリバリー需要の支えもあり、売り上げが8.7%減と8月並みだった。

パブ・居酒屋業態といった飲酒業態は、東京都による飲酒業態の営業時間短縮要請(9月15日まで)や、夜の時間帯の客足の停滞、ほぼ皆無の法人の大規模宴会などから、業態全体の売り上げは48.9%減と2月から8カ月続けてマイナスだった、「パブ・ビアホール」が55.6%減、「居酒屋」は47.2%減と、大幅な回復への道のりは未だ遠いとしている。

ディナーレストラン業態も、「ゴー・トゥ(Go To)トラベル」の旅行客など、立地によって集客の差がみられるものの、宴会需要ではなく小規模の会食を中心に少しずつ回復し、売り上げは28.7%減と2月から8カ月続けてマイナスだった。

喫茶は27.5%減と2月から8カ月続けてマイナスだった。依然としてビジネス街立地での客足の戻りが弱いという。

日本フードサービス協会の統計は会員が事業者数が219(2020年8月225、7月214、6月203、5月208、4月191、3月203、2月205、1月188、2019年12月191、11月186、10月187、9月189、8月188、7月192、6月193、5月192、4月197、3月196、2月199、1月199)。

店舗数が3万8669店(2020年8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店、2019年12月3万5583店、11月3万5342店、10月3万5005店、9月3万5237店、8月3万5544店、7月3万5390店、6月3万5617店、5月3万5646店、4月3万5763店、3月3万5798店、2月3万6467店、1月3万6659店)が対象。

内訳はファーストフードの事業者数が57社(2020年8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万2093店(2020年8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店、2019年12月1万9369店、11月1万9273店、10月1万9217店、9月1万9118店、8月1万9275店、7月1万9131店、6月1万9326店、5月1万9370店、4月1万9461店、3月1万9444店、2月1万9913店、1月2万0219店)。

ファミリーレストランの事業者数が60社(2020年8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社、2019年12月50社、11月50社、10月51社、9月49社、8月49社、7月49社、6月52社、5月50社、4月52社、3月50社、2月57社、1月52社)。

店舗数が1万0692店(2020年8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店、2019年12月9601店、11月9667店、10月9338店、9月9569店、8月9646店、7月9578店、6月9749店、5月9667店、4月9629店、3月9622店、2月9838店、1月9770店)。

パブ・居酒屋の事業者数が38社(2020年8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社、2019年12月33社、11月32社、10月31社、9月34社、8月31社、7月34社、6月35社、5月31社、4月33社、3月33社、2月33社、1月32社)。

店舗数が2539店(2020年8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店、2019年12月2254店、11月2253店、10月2198店、9月2401店、8月2312店、7月2366店、6月2335店、5月2317店、4月2366店、3月2395店、2月2378店、1月2296店)。

ディナーレストランの事業者数が30社(2020年8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社、2019年12月27社、11月26社、10月25社、9月26社、8月25社、7月26社、6月23社、5月25社、4月26社、3月25社、2月25社、1月26社)。

店舗数が1126店(2020年8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店、2019年12月1046店、11月1032店、10月991店、9月988店、8月1006店、7月911店、6月991店、5月997店、4月1003店、3月999店、2月1010店、1月1007店)。

喫茶の事業者数が20社(2020年8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社、2019年12月13社、11月12社、10月12社、9月13社、8月15社、7月14社、6月13社、5月13社、4月13社、3月15社、2月14社、1月14社)、

店舗数が2055店(2020年8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店、2019年12月2048店、11月1856店、10月2020店、9月2040店、8月2041店、7月2037店、6月2038店、5月2040店、4月2033店、3月2062店、2月2057店、1月2063店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の9月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1943店)が同1.6%減と2カ月続けてのマイナス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3217店)が同21.7%減と10カ月続けてマイナス、3位の日本マクドナルド(国内店舗数2909店)が同6.3%増と3カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、国内外2665店)が同21.6%減と7カ月続けてマイナスだった。

インド、700万超も鈍化に、コロナ下に息子がアルバム、ミリオン願う(44)

【モハンティ三智江のインド発コロナ観戦記=2020年10月27日】10月11日現在、インド全土の感染者数は700万人を突破し、世界ワーストのアメリカとの差が70万人に縮まった。依然ワースト州のマハラシュトラ(Maharashtra)は150万人を突破、回復率が低めでまだ35万人もの患者を抱えている。

9月27日に自宅で亡くなっているのが発見された竹内結子(画像はウイキペディアから)。

だだし、全土の1日当たりの感染者数は7万人台と鈍化傾向にあり、全体を通して見ると回復率が高いことから、実質患者数はミリオンを切った。先月末まで連日9万人超を記録し、この分では、10万人台に乗ってしまうのではと危惧されたが、どうやらその事態は避けられたようでほっとしている。

とはいえ、予断は許さず、下旬に大きなお祭り(22日からドゥルガー女神祭(Durga)を控えているし、来月は光のお祭り、旧正月祭ディワリー (Diwali) が催される。爆竹を派手に鳴らして祝う過激なお祭りで、毎年市街戦の様相と化して、ドンパチ耳をつんざくような爆音連発で、私には苦手なお祭りだ。所構わず街路でかんしゃく玉を連弾させるので、耳はツーンとなるし、心臓にもよくない。犬猫はじめの生き物も怖がって怯える激祭だから、今年はコロナ下少しでも静かになってくれれば願ってもない。

ほかに、10月はサイクロンシーズンでもあるため憂慮される。日本も先月は台風シーズンだったが、とにかく、地球の温暖化現象で年々災害規模が大掛かりになっているので、懸念される。今現在、当地は低気圧下にあり、サイクロン警報は出ていないが、こまめに天気予報チェックを強いられる昨今だ。

大雨予報が出ているにもかかわらず、息子は(職業はラップミュージシャン、芸名はRapper Big Deal)、11月にリリースするアルバムの撮影で、州都に出かけていった。

コロナ下でも、音楽活動を継続している我が子には、インスパイアされることしきりだ。動画リリースされるアルバムがミリオンヒットして、コロナ不況を吹っ飛ばして欲しいと願うばかりだ。

●コロナ余話/国境で印中軍の小競り合い長引く

コロナ下、インドの経済成長率は過去最悪のマイナス9.5%と言われており、感染爆発して国力が弱まっている機に乗じてか、5月来、国境(1962年の中印紛争後の停戦・管理ライン=後年の実効支配線、戦闘場所は東北辺境地区のアクサイチン=Aksai Chin=で、圧勝した中国はそこを併合)付近で小競り合いが続いている。

インド空軍の最高司令官は先頃、中国とパキスタンの共謀を警戒、相手の出方次第によっては、軍事行使も辞さないことを明言したばかりだ。

ロックダウン(都市封鎖)さなかの5月9日には北部シッキム州(Sikkim)の国境付近で印中軍が衝突、150人の兵士による殴り合いで双方の負傷者が11人出た。以来、4カ月半に及ぶ小競り合いは収まる兆しかなく、7月には、モディ首相(Narendra Damodardas Modi)をして、中国とは戦争をしたくないと発言せしめ、その後の習近平主席との電話会談に繋がった。

何やらきな臭い感じで、ボヤのうちに消し止められればいいのだが。コロナとの闘いが先決で、戦争している場合じゃないと思うのだが、軍は度重なる挑発行為に強硬に抗議、来年辺り、インドもアメリカや英仏などの欧米諸国の支援を得られれば、賭けに打って出るかもしれない。

何せ、コロナを世界規模で広めた張本人として、中国は総スカンを食らっているから、中国に次ぐ巨大市場のインドとしても、中国に代われとばかり、商売面で色気を出し、それも中国をカチンとさせていることは間違いない。

コロナ制御に成功した中国は、コントロール不能で感染爆発しているインドの弱みにつけ込んで、一気に国境問題を優位に進めたいとの思惑もあるのかもしれない。

世界のコロナ拡大に乗じて軍事大国化の道を歩みだし、勢力拡大を狙っていると言われる中国だけに、新興経済大国として国力が拮抗していたインドを、一気に叩く絶好の機会と思っているのかもしれない。後、インドが国境付近で道路や滑走路の建設など、軍備増強を進めていることも、刺激の一因のようだ。

チベット問題を巡る両国の対立もあるし(1959年ダライ・ラマ14世=14th Dalai Lama=がインドに亡命、チベット亡命政府の国家元首に就任、2011年引退)、ほかに、中国はインド領のアルナーチャル・プラデーシュ州(Arunachal Pradesh)が自国領と主張し、地図にも記入し既成事実化、インドの反感を煽っている。

1度戦争をしているから、対中感情は最悪で、日頃中国人は、「チン」という蔑称で侮られている。6月20日にインド兵士が20人殺戮されたときは(45年ぶりの死亡事件)、反中感情が高まり、中国製品を壊したり、燃したりのボイコット運動も発生、政府も100以上の中国アプリを禁止するなどの制裁措置に出た。

国境紛争時の両軍による銃器未使用の取り決めも、9月には初の威嚇射撃に発展し、危ぶまれる雲行きになった。これ以上、エスカレートしないことを祈るばかりだ。

●身辺こぼれ話/故竹内結子主演の映画鑑賞1

最近、自殺した女優、竹内結子(たけうち・ゆうこ、1980-2020年9月27日)主演の映画、「ストロベリーナイト」(2013年)を観た。誉田哲也(ほんだ・てつや)原作の刑事物シリーズの1冊、「インビジブルレイン」が原作らしいが、刑事物はどちらかといえば苦手の私にも、ややヘビーな内容ながら、楽しめた。

実は1987年にインドに移住した私には、竹内結子は馴染みのない女優なのだが、少し前に、彼女主演の「ランチの女王」(2002年7月から9月、フジテレビ)を見て、コメディタッチのラブストーリーを楽しませてもらった経緯があった。この見慣れない可愛い女優は誰だろうと思ったら、竹内結子とあって、このたびの自殺の当事者だと知って、大変驚いたわけだ。

コロナ下で芸能活動が制限される今、インドても、若手の人気映画スターの自殺が世間を賑わせことは既に述べたが、平生通りだったら、助かった命だったかしれない。直接の原因でなくとも、個人的な要因が大きいとしても、間接的には、心理面に影響を及ぼしていると思う。

話が逸れたが、くだんの映画は、美人女刑事と、イケメンヤクザの絡みが見もので、主人公の心の闇をかいま覗かせ、超人的強腕の女刑事の人間的弱さが、興をそそる。

シンプルな紺のパンツスーツ、刑事の制服で全編通しつつ、生身の女を感じさせるのは、ルックスのみならず、演技力にもあるのだろう。惜しい女優を亡くした。

(「インド発コロナ観戦記」は「観戦(感染)記」という意味で、インドに在住する作家で「ホテル・ラブ&ライフ」を経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いており、随時、掲載します。モハンティ三智江さんは福井県福井市生まれ、1987年にインドに移住し、翌1988年に現地男性(2019年秋に病死)と結婚、その後ホテルをオープン、文筆業との二足のわらじで、著書に「お気をつけてよい旅を!」(双葉社)、「インド人には、ご用心!」(三五館)などを刊行しており、感染していません。

また、息子はラッパーとしては、インドを代表するスターです。13億人超と中国に次ぐ世界第2位の人口大国、インド政府は3月24日に全28州と直轄領などを対象に、完全封鎖命令を発令し、25日0時から21日間、完全封鎖し、4月14日に5月3日まで延長し、5月1日に17日まで再延長、17日に5月31日まで延長し、31日をもって解除しました。これにより延べ67日間となりました。ただし、5月4日から段階的に制限を緩和しています。

10月23日現在、インドの感染者数は776万1312人、死亡者数が11万7306人、回復者が694万8497人、アメリカに次いで2位になっています。アメリカの感染者数は840万7702人、死亡者数が22万3032人、回復者が335万3056人です。州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています。また、インドでは3月25日から4月14日まで「ロックダウン1.0」とし、4月14日から5月3日まで「ロックダウン2.0」、5月1日から17日まで「ロックダウン3.0」。

18日から31日を「ロックダウン4.0」、6月1日から6月末まで「アンロックダウン(Unlockdown)1.0」、7月1日から「アンロックダウン2.0」と分類していますが、原稿では日本向けなので、すべてを「ロックダウン/アンロックダウン」と総称しています。

ただし、インド政府は5月30日に感染状況が深刻な封じ込めゾーンについては、6月30日までのロックダウンの延長を決め、著者が住むオディシャ州は独自に6月末までの延長を決め、その後も期限を決めずに延長しています。この政府の延長を「ロックダウン5.0」と分類し、現在も「5.0」が続いています)

編集注:ウイキペディアによると、インドと中国の紛争「中印国境紛争」は、1914年7月3日に英帝国とチベットの間で調印され、チベットを形式的に中華民国(当時)の主権の下で実質的に独立した統治体として認めた「シムラ条約」(当時の中華民国は署名を拒否)以降、中印紛争はなかったが、1949年に建国された中華人民共和国が1950年にチベット侵攻を行った(最終的に中華人民共和国がチベットを編入)。

1954年に「ヒンディ・チニ・バイ・バイ」(中国とインドは兄弟)を掲げたネルー(Jawaharlal Nehru、1889-1964)と周恩来首相(しゅう・おんらい、1898-1976)は、ともに領土主権の尊重、相互不可侵、内政不干渉、平等互恵、平和共存の5つからなる「平和五原則」を掲げた。

1956年にチベット動乱が起き、1959年にダライ・ラマ14世のチベット亡命政府がインドに亡命すると、中国とインドは、両国の国境の解釈をめぐって対立するようになった。1962年には主にカシミールとその東部地域のアクサイチンおよびラダック・ザンスカール・バルティスターン、ブータンの東側東北辺境地区(後のアルナーチャル・プラデーシュ州)で激しい戦闘となったが、中国人民解放軍の圧勝で終わった。

中印国境紛争後、アクサイチンに中国人民解放軍が侵攻、中華人民共和国が実効支配をするようになると、パキスタンもそれに影響を受け、1965年8月には武装集団をインド支配地域へ送り込んだ。これにインド軍が反応し、1965年8月に第2次印パ戦争が勃発した(9月に停戦、1966年1月4日に和平協議がはじまり、1月10日に両軍の撤退が合意)。

2003年にインドの首相が中国を訪問し、中国はシッキムをインドの領土と承認する代わりに、インドはチベットを中国領と承認することで、国家主席と合意した。2017年6月に中国軍がドグラム高原道路建設を始め、ブータンの防衛を担当するインド軍が出撃、インド軍と中国軍はもみ合いになったが、工事が停止し、2カ月にわたりにらみ合いを続け、8月に両部隊を撤退させることで合意した。

2020年5月、シッキム州の国境付近で中印両軍の殴り合いによる衝突が発生、中印軍の総勢150人が関与、中国側7人とインド側4人の計11人が負傷した。7月にインド、レディフ・オンラインサイトにおいて、モディ首相は中華人民共和国と「戦争はしたくない」との報道があり、その後、中国の習近平(しゅう・きんぺい)主席とモディ首相の会談が行われている。

日比谷「鬼滅の刃」、花江夏樹、日野聡、石田彰が舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年10月26日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)と国内家電業界第2位のソニーグループのソニー・ミュージックエンタテインメント(千代田区六番町4-5)の子会社、アニプレックス(同)は10月31日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の声優による公開御礼の舞台あいさつを開く。

10月16日から一般公開し、25日までの10日間で興行収入が107億円と日本の映画史上最速で100億円を突破した「劇場版『鬼滅の刃】』無限列車編」((C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)。

31日16時40分の回上映終了後に、声優で主人公の「竈門炭治郎」役の花江夏樹(はなえ・なつき)さん、「煉獄杏寿郎」役の日野聡(ひの・さとし)さん、「猗窩座」役の石田彰(いしだ・あきら)さんが舞台に登場して公開御礼のあいさつをする。

ウイキペディアによると、「鬼滅の刃(きめつのやいば)」はマンガ家の吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)に2016年11号から2020年24号まで連載されたマンガで、単行本は22巻まで刊行され、累計で1億部を突破している。2019年4月から9月までTOKYO MXなどでテレビアニメが放送された。2020年10月10日と10月17日には、フジテレビ系「土曜プレミアム」枠で総集編が放送されている。

今回の劇場版では、2019年4月から9月に放送され、炭治郎らが無限列車に乗り込む場面で終了したテレビアニメ版「竈門炭治郎 立志編」最終話のその後の物語が描かれている。大正時代の日本が舞台で、鬼に家族を皆殺しにされ、生き残った妹も鬼に変貌してしまった炭治郎は、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、鬼狩りの道を進む決意をする。

蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、短期間のうちに40人以上もの人が行方不明になっているという無限列車に到着する。炭治郎らは、鬼殺隊最強の剣士の1人、煉獄杏寿郎と合流し、無限列車の中で鬼と立ち向かう。

チケットはチケットぴあを通じて、先行抽選を発売中で、27日11時締め切り。料金は一般2100円、大学生・専門学校1700円、高校生、3歳以上1200円、障がい者1200円、シニア1400円。作品は「PG12」(12歳未満は保護者の助言・指導が必要)に指定されている。