ヴァニラで所伸一「死の香りの漂う彼岸の世界」展

【銀座新聞ニュース=2019年1月19日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は1月22日から2月3日まで所伸一さんによる個展「月はそのとき空にいた」を開く。

ヴァニラ画廊で1月22日から2月3日まで開かれる所伸一さんの個展「月はそのとき空にいた」に出品される作品。

幻想絵画家の所伸一(ところ・しんいち)さんは何度も塗り重ねられた油彩の中から、絢爛(けんらん)なほの灯りを纏(まと)い現れる異世界と浮遊する魔を描いており、「幻想的で深い死の香りの漂う彼岸の世界観」を表現した作品を展示する。

所伸一さんは1956年三重県明和町生まれ、長く団体公募展に出品するも、合わなくなり、出品を取りやめ、その後、グループ展、個展を中心に活動している。ヴァニラ画廊では2006年と2007年に個展を開き、2010年からほぼ毎年のようにグループ展に参加している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日17時)。入場料は500円。

ぐんまちゃん家で女子会、群馬の食や名産品をSNSで発信

【銀座新聞ニュース=2019年1月18日】群馬県(群馬県前橋市大手町1-1-1)は2月4日にぐんま総合情報センター(愛称・ぐんまちゃん家、中央区銀座7-10-5、The ORB Luminous、03-3571-7761)で「GINZAでGUNMA女子会」を開く。

2月4日にぐんま総合情報センター(愛称・ぐんまちゃん家)で開かれる「銀座(GINZA)でグンマ(GUNMA)女子会」のイメージ画像。

女性の視点で群馬の魅力を発信するため、首都圏在住の女性を対象とした体験イベントで、「群馬の食」の調理体験や試食、店舗内で販売されている食品、雑貨、工芸品など群馬県の名産品について、秘められたストーリーから群馬の魅力を感じてもらい、ツィッターなどでSNSで発信してもらうのが狙い。

調理体験は「おっきりこみ」と「上州地鶏とやよいひめのブレゼ」、さらに「下仁田(しもにた)ねぎのグラタン」をつくる。「おっきりこみ」は小麦産地・群馬県の郷土料理で、幅広麺を野菜やきのこと煮込んいでる。「やよいひめ」は群馬県のオリジナル品種のいちごで、他の品種が春先には旬を過ぎてしまうのに対し、その名のとおり「3月(弥生)」以降も味わうことができる。

「下仁田ねぎ」は全国的に知られる群馬のねぎで、11月から1月までの間だけ出荷され、加熱により生まれる独特の甘みと香り、とろける食感はグラタンにも合うという。また、野菜スイーツ専門店「パティスリーポタジエ」による県産りんごを使ったケーキ「りんごボール」も試食できる。

講師は「磯切りそばまつもとや」(群馬県桐生市境野町1-1125-4、0277-44-5418)の3代目店主の西須一雅(にしず・かずまさ)さんと手打ちうどんの「しみずや」(群馬県桐生市新宿1-10-9、0277-44-5780)の3代目店主の清水利信(しみず・としのぶ)さんが務める。

時間は11時30分から14時30分まで。会場は原則としてぐんまちゃん家で、調理、試食は東京ガスの「スタジオ プラスジー ギンザ(Studio +G GINZA)」(中央区銀座7-9-15)で実施する。定員は首都圏在住、在勤(学)の女性16人で、希望者はぐんま電子申請受付システム(http://www.pref.gunma.jp/07/b21g_00375.html)から申し込む。22日10時締め切り。応募者多数の場合は選考する。

丸善丸の内で佐々木洋子「アッチ」原画展、角野栄子トークも

【銀座新聞ニュース=2019年1月18日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は1月16日から2月28日まで3階児童書売場壁面ギャラリーで、佐々木洋子さんによる「おばけのアッチ」原画展を開いている。

丸善・丸の内本店で2月28日まで開かれている佐々木洋子さんが絵を手がけた「おばけのアッチ」の原画展に展示されている「おばけのアッチ スパゲッティ・ノックダウン!」の表紙。文書はシリーズ全体で角野栄子さんが担当している。

絵本作家で、2018年に「国際アンデルセン賞」を受賞した角野栄子(かどの・えいこ)さんが1979年2月に文章を手がけ、佐々木洋子(ささき・ようこ)さんがイラスト(絵)を描いた「スパゲッティがたべたいよう」でスタートした「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズが2019年に40周年を迎えた。

1月7日に最新の「おばけのアッチ スパゲッティ・ノックダウン!」(ポプラ社、税別900円)が刊行されたことから、「アッチ・コッチ・ソッチのちいさなおばけ書店」を開店し、それを記念して「おばけのアッチ」シリーズの原画展を開いている。

「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズはレストランにすんでいる食いしんぼうのおばけ「アッチ」、あめ屋さんにすんでいる歌の好きなおばけ「ソッチ」、床屋さんにすんでいるおしゃれなおばけ「コッチ」の3人のお化けが主人公で、およそ40冊が刊行されている。

「おばけのアッチ スパゲッティ・ノックダウン!」は外国に行っていたアッチのなかよしのエッちゃんが、アッチのお店にスパゲッティを食べにきた。すると、ドラキュラの孫むすめのドララちゃんもやってきて、エッちゃんのスパゲッティを食べてしまった。

ウイキペディアなどによると、角野栄子さんは1935年東京都生まれ、早稲田大学教育学部英語英文学科を卒業、出版社勤務を経て、1960年に25歳の時、ブラジルに2年間遊学、1970年にその体験をもとに描いたノンフィクション「ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて」で作家としてデビューし、 1982年に「おおどろぼうブラブラ氏」でサンケイ児童出版文化賞、1984年に「ズボン船長さんの話」と「わたしのママはしずかさん」で路傍の石文学賞、「ズボン船長さんの話」で旺文社児童文学賞、「おはいんなさい えりまきに」でサンケイ児童出版文化賞。

1985年から1986年に「魔女の宅急便」で第23回野間児童文芸賞、第34回小学館文学賞、IBBYオーナリスト文学賞などを受賞、1989年に「魔女の宅急便」が宮崎駿(みやざき・はやお)さんによりアニメ映画化され、その後、「魔女の宅急便」をシリーズ化し、2009年までに6冊が刊行されている。2000年に紫綬褒章(しじゅほうしょう)、2014年に旭日小綬章、2018年、国際アンデルセン賞作家賞を受賞した。現在、日本福祉大学客員教授。

佐々木洋子さんは青森県生まれ、角野栄子さんとの共作で、くまくんの赤ちゃん絵本シリーズ「くまくんのおへそ」やおばけのアッチシリーズなどの絵を担当している。

2月2日15時から3階児童書売り場内で、角野栄子さんによる「ちいさなおしゃべり」とサイン会を開く。「おばけのアッチ スパゲッティ・ノックダウン!」とこのほど復刊された「ルイジンニョ少年-ブラジルをたずねて」(ポプラ社、税別1800円)を購入すると参加できるが、すでにちいさなおしゃべりの整理券の配布を終了している。

開場時間は9時から21時(最終日は20時)。

日比谷「がっこうぐらし」、阿部菜々実、長月翠ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年1月18日】中堅の映画配給会社のリージェンツ(REGENTS、新宿区市谷砂土原町1-2)は1月26日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「がっこうぐらし!」の公開を記念して、阿部菜々実さん、長月翠さんらによる舞台あいさつを開く。

1月25日から一般公開される「がっこうぐらし!」((C)2019「がっこうぐらし!」製作委員会)。

26日13時の回上映前に、監督の柴田一成(しばた・いっせい)さんをはじめ、巡ヶ丘学院高校3年生で学園生活部の「恵飛須沢胡桃/くるみ」役の阿部菜々実(あべ・ななみさん、巡ヶ丘学院高校3年生で学園生活部の「丈槍由紀/ゆき」役の長月翠(ながつき・みどり)さん。

巡ヶ丘学院高校3年生で学園生活部の「若狭悠里/りーさん」役の間島和奏(まじま・わかな)さん、巡ヶ丘学院高校2年生で学園生活部の「直樹美紀/みーくん」役の清原梨央(きよはら・りお)さん、エンディングテーマを担当している「ワイファイファイブ(Wi-Fi-5)」が舞台に登場してあいさつする。

「がっこうぐらし!」は海法紀光(かいほう・のりみつ)さんの原作、千葉サドル(ちば・さどる)さんの作画で「まんがタイムきららフォワード」(芳文社)に2012年7月号より連載しているマンガが原作で、2019年1月12日現在、原作コミックスは11巻まで刊行され、累計発行部数は250万部を超えている。2015年7月から9月までテレビアニメが放送され、話題となった異色学園ホラーマンガを実写映画化した。

秋元康(あきもと・やすし)さんがプロデュースしたオーディション番組から誕生したアイドル「ラストアイドル」の阿部菜々実さん、長月翠さん、間島和奏さん、清原梨央さんの4人がメインキャストを演じている。

物語は私立巡ヶ丘学院高等学校・学園生活部に所属する、シャベルを愛する胡桃、ムードメーカーの由紀、リーダー的存在の悠里、この部活に所属している彼女たちは学校で寝泊まりし、24時間共同生活を送る「がっこうぐらし」を満喫していた。

屋上の菜園で野菜をつくり、みんなと一緒にご飯を食べて、おしゃべりをする。そんな楽しい彼女たちの学園生活が、校舎にはびこる「かれら」の存在によって一変する。大量の「かれら」の襲撃に、彼女たちだけで立ち向かうこととなる。

柴田一成さんは1967年東京都生まれ、東京都生まれ。1992年にパイオニアLDCに入社、営業職、宣伝職を経て制作職に移り、自らの企画をキングレコードに持ち込み、2002年に「もうひとりいる」で映画監督としてデビューし、2008年に「リアル鬼ごっこ」と2010年に「リアル鬼ごっこ2」シリーズを監督している。現在、ジェネオンエンタテインメントに所属している。

チケットはチケットぴあを通じて販売中で、19日10時から一般発売する。料金は2000円均一。

東宝18年映画、600億円台で2年連続減、12月も3カ月連続減

【銀座新聞ニュース=2019年1月18日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、2018年の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比2.4%減の605億3664万円と、2017年に続けて2年連続で前年を下回ったと発表した。

現在、一般公開中の「ニセコイ」((C)2018映画「ニセコイ」製作委員会(C) 古味直志/集英社)。

過去の映画営業部門興行成績をみると、2008年が同12.8%増の739億1460万円、2009年が同11.4%減の654億9331万円、2010年が同14.3%増の748億6961万円、2011年が同21.0%減の591億1111万円、2012年が同25.4%増の741億3577万円、2013年が同9.2%減の673億2289万円。

2014年が同8.4%増の729億6541万円、2015年が同0.3%増の731億5117万円、2016年が同16.8%増の854億2671万円と2014年から2016年まで3年連続で700億円を超え、とくに2016年は「君の名は。」の大ヒットもあって歴代1位で、初めて800億円超をあげた。しかし、2017年にその反動で同21.4%減の620億2311万円に落ち込み、2018年も配給作品数が少ないこともあって、2年連続で600億円台にとどまった。

一方、12月の映画営業部門興行成績(速報ベース)は前年同月比43.7%減の22億3737万円で、3カ月続けて前年同月を下回った。

12月は例年、3月や8月と並んで観客動員数がもっとも多い需要期で、過去をみると、月別の映画営業部門興行成績を発表している2009年が39億円、2010年が62億円、2011年が49億円、2012年が42億円だったが、2013年に99億円、2014年に102億円、2015年に67億円、2016年に72億円、2017年に40億円と2013年から2016年まで60億円超で推移してきた。しかし、2018年は月別数字を公表した2009年以来、初めて20億円台にとどまった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の12月の入場料収入(売店収入は除く)は同24.5%増の69億6381万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

12月の新作は1日に公開された「スマホを落としただけなのに」、7日公開の「来る」、14日公開の「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ(FOREVER FRIENDS)」、21日公開の「ニセコイ」の4本だった。しかし、「映画 妖怪ウォッチ」が初週4位、「ニセコイ」が初週9位と苦戦している。

興行通信社の映画興行ランキングによると、12月1日、2日の週は「スマホを落としただけなのに」が5週目で5位とトップ10入りは前の週と同じ1作品だった。

8日、9日の週は「来る」が初週3位、「スマホを落としただけなのに」が6週目で6位とトップ10入りは前の週より1点増えて2作品だった。

15日、16日の週は「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」が初週4位、「来る」が2週目で6位、「スマホを落としただけなのに」が7週目で10位とトップ10入りは前の週より1点増えて3作品だった。

22日、23日の週は「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」が2週目で8位、「ニセコイ」が初週で9位、「来る」が3週目で10位とトップ10入りは前の週と同じく3作品だった。

29日、30日の週は「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」が3週目で6位に再度上昇し、「ニセコイ」が2週目で10位とトップ10入りは前の週より1点減って2作品だった。

配給作品は「来る」、「ニセコイ」、「スマホを落としただけなのに」、「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」の4本だった。