「宣言」15日目、高島屋、丸善等大型店休業で日本橋も人が少ない

(写真説明は本文の後にあります)
【銀座新聞ニュース=2020年4月22日】「緊急事態宣言」が出されて15日目となる4月22日は、朝から晴れて、気温も温かく、うららかな日となった。昨夜は夜遅く中央通りを走る車をみてみたが、ほとんど走る車もなく、改めて外出自粛要請が効果をあげていることが感じられた。人の動きはその前からほとんどなくなっている。

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そこで、本日は昨日途中までにした京橋から日本橋方面に目を向けた。日本橋は高島屋が休業しているが、本館にある食品売り場や新館にあるスーパーは運営していた。また、1階の「ピークスピーク カフェ」は時間短縮しながらも営業している。ただ、お客の数は限られていた。

そこから先にある「東京日本橋タワー」内にある飲食店は一部を除いてほとんど休業していたし、さらに「コレド日本橋」もビル全体が休業している。また、高島屋の向かい側にある「丸善日本橋店」もすでに休業している。

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ここの日本橋の銀座寄りは、高島屋と丸善が休業してしまうと、人の流れがほとんどなくなってしまうことがわかる。

むしろ、日本橋では大型ビルよりも、小さな店舗は営業しているところが多い。紳士服の「オンリー(ONLY THINK SUIT)」も21日まで営業していたが、22日から休業した。八重洲仲通りに入ると、小さな店は営業を続けているようだが、カラオケ店が目立つ場所で、いずれも休業していた。しかし、なぜかあるカラオケ店の前の道路工事が行われていた。

そこから昭和通りまで歩くと、途中、大手ゼネコンがビルを建設しているが、歩行者に注意するよう働きかけるスタッフもいる中で、なぜか中ではあんまり工事が行われている気配がなかった。この時期なので、工事時間の短縮を図っているのかもしれない。

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昭和通りに出ると、中華料理店と花屋が軒を並べて営業していた。ただ、中華料理店はランチ中心になっていた。また、京橋にまで行くと、ゴルフショップと喜多方ラーメンが並んでおり、いずれも時間短縮をしている。

面白いのはカフェの「京橋テラス」で平日17時までの営業にしているが、21日夕方にその前を通った時は、17時以降にもかかわらず、客が1組いたので、ガラスをオープンにして営業を続けていた。お客がいるのだから少しぐらいの延長は影響ないということだろう。

京橋には、京橋エドグランと東京スクエアガーデンの大型ビルがあるが、いずれも店舗はコンビニを除いて休業している。だが、東京スクエアガーデンのHPをみると、4月21日から22日までの休業となっている店がなぜか多かったが、実際に行ってみると、いずれも休業を延長し、再開している店はなかった。

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そういえば、依然として、アメリカ産WTI原油の先物価格が安くなっているものの、1バレル=10.92ドルと昨日のマイナス価格からプラス価格に転じた。激しい価格変動は、新型コロナに対する不安心理が影響しているのだろう。日本ではまだメディア段階で、実際にガソリン価格の値下げになるのはこれからだろう。ただ、飛行機、新幹線による移動が大幅に減少している中で、近隣への車の移動が増えることになるかもしれない(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。また宣言は4月7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています)。

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21日夜の銀座の中央通りは歩行者がすでに少ないが、車も少ない。普段ならタクシーが並んでいる時間帯だが、1台も並んでいない。

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日本橋高島屋は全館休業だが、食品売り場は営業しているが、出入りする人はほとんどいない。

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高島屋新館の1階にあるコーヒーショップは営業しているが、人はわずかしかいない。

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全館休業中のコレド日本橋。

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休業中の丸善日本橋。

 

 

 

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22日からの休業を知らせた紳士服店。飲食店はランチだけでも営業している店が多いが、その他の業種では営業している店がどんどん減っている。やはり、高島屋も丸善も休業では、近隣の店も来店客が期待できない。

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京橋テラス。平日17時までの営業だが、撮影の時間帯は17時過ぎだったが、それでも1組の客のために、窓を全開していた。

 

 

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八重洲駅前のみずほ証券の電子掲示板で、一番下にあるWTI原油の価格が10.92ドルを出している。隣にプラス47.64ドルの上昇幅がすごい。

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インド・オディシャ州は州首相の英断が救った(5)

【モハンティ三智江のインド発コロナ観戦記=2020年4月22日】当オディシャ(0DISHA)州は新型コロナ感染者数が現在(4月17日現在)までに60人(うち死亡1人、回復18人、41人のうち重症2人)だが、過去2日間ゼロで、5期連続政権を掌握して、21年目になるナヴィーン・パトナイク(Naveen Patnaik)州首相が改めて、辣腕ぶりを示した感じだ。

パトナイク・オディシャ州首相はニューヨークベースのライターとしての前歴(ケネディ家関連書ほか著書3冊)も持ち、1946年生まれで、「ビジュ・ジャナタ・ダル党」の党首でもある。亡父は自由独立運動闘士家で第3代目の州首相歴のあるビジュ・パトナイク(Biju Patnaik)。蝶のように優雅に舞い、蜂のように刺すと形容される巧みな人心掌握術でトップに君臨、汚職撲滅のクリーンなイメージで州民に絶大な人気を誇っている。ちなみに、亡父の名前はオディシャ州ブバネーシュワルにある国際空港の名称に使われている。

感染者が2人出た時点で迷わずロックダウン(都市封鎖)に踏み切った英断が功を奏して、インド全土の他地域に比べると、大健闘、首相自ら、当州は感染を抑えるのに成功しつつあると表明した。

昨年のスーパーサイクロン時も、死者を最小限に食い止め、州都の復旧を1週間内に果たした手腕が高く評価されたが、今回の危機においても、先見の明をもって臨み、州民の絶大な信頼を勝ち得ている。

「ホットスポット(レッドゾーン)」は、州都ブバネシュワールにおけるクルダ地方とバドラック地方の2地域で、現在、封じ込め政策をとっているが、過去1カ月間で感染疑惑のある5534人のうち、陽性は60人(1.08%)で、全国平均の5%をはるかに下回る最低の陽性率らしい。

非感染地域の「グリーン・ゾーン」は過去28日間陽性者が出ていなければ、4月20日以降若干措置が緩められる可能性も出ている。

ロックダウンも4月17日で27日目、前の道も、以前に比べ、人や車、バイク、自転車の行き来が目立つようになった。静まり返っていた初期に比べ、騒音も若干増え、夕刻になると、路上に繰り出す人の群れも目撃、とはいえ、予断は許さないが、今のところ、当地は平和で安全である。

プリー地方は37キロ離れたピプリ、アップリケ手工芸品で有名な小さな町で1人感染者が出たが、既に回復している。

感染力の強い毒性菌のため、油断すると、巻き返しが怖いが、ウイルスとの闘いに英知を持って、がぷと四つに取り組んでいる州首相は頼もしく、在留邦人の私ですら、誇らしく思う程だ。インド全土で感染者は急増、ロックダウン効果はどこへやら。

★著者の息子はムンバイベースのラッパー、ビッグ・ディール(Big Deal)として活躍し、最近はコロナ差別がテーマのラップもリリースした。

(「インド発コロナ観戦記」は「観戦(感染)記」という意味で、インドに在住する作家でホテルを経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いており、随時、掲載します。モハンティ三智江さんは感染していません。また、息子はラッパーとしては、インドを代表するスターです。13億人と中国に次ぐ世界第2位の人口大国、インド政府は3月24日に全28州と直轄領などを対象に、完全封鎖命令を発令し、25日0時から21日間、完全封鎖し、4月14日に5月3日まで延長しました。4月21日現在、インドの感染者数は1万7656人、死亡543人。州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています)。

丸亀製麺が「うま辛担々うどん」と「あさりバターうどん」

【銀座新聞ニュース=2020年4月22日】讃岐うどん専門店「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングス(東京本部・渋谷区道玄坂1-21-1、渋谷ソラスタ、03-4221-8900)傘下の丸亀製麺(旧トリドールジャパン、4月1日に「株式会社丸亀製麺」に変更、同上)は4月23日から6月初旬まで「丸亀製麺JR有楽町駅」(千代田区丸の内3-6-14、03-3217-0353)など丸亀製麺全店で「うま辛担々うどん」と「あさりバターうどん」を販売する。

「丸亀製麺JR有楽町駅」などで4月23日から6月初旬まで販売される「うま辛担々うどん」。

「うま辛担々うどん」(価格は税込並670円、大780円、得890円)は、担々麺を和風にアレンジしている。店で粉から作る打ち立てうどん、生のもちもち麺によく絡むというスープは、北海道産真昆布や複数の削り節から引く白だしの「豊かな風味と濃厚な」ごまの旨みが感じられるように仕上げている。具材としては肉感を感じられる「そぼろ」、彩りを添えるほうれん草をトッピングしている。スープをひきしめるかつお粉やラー油も特徴という。

「そぼろ」は鶏と豚のひき肉を合わせたもので、しょう油、しょうが、ニンニクにより香りを出している。また、暖かい日には、冷やしたコシのある麺と冷たいスープの「冷やしうま辛担々うどん」も用意している。

もっとごまの風味を感じたい場合は「すりごま」、刺激を求めたい場合は「七味」、まろやかさを出したい場合は「温泉玉子」、サクサクの食感を楽しみたい場合は「天かす」などを加えることもできる。

一方、「あさりうどん」(並620円、大730円、得840円)は、注文ごとに1杯ずつ、殻つきのあさりを特製のだしとあわせている。あさりから出る旨みのだしともちもちの麺で、「舌で春を感じられ」、麺が見えないほどの殻付きあさりとわかめから「目でも春を感じ」られる商品としている。

同じく4月23日から6月1日まで提供される「あさりバターうどん」。

この「あさりうどん」にバターを加えた「あさりバターうどん」(並680円、大790円、得900円)はコクを楽しめるようにしている。丸亀製麺では以前よりもバターを倍増させ、あさりの旨みと濃厚なバターのコクと「心地よい風味を楽し」める1杯としている。

銀座周辺には「JR有楽町駅」店のほかに、「日比谷帝劇ビル」(千代田区丸の内3-1-1、03-3286-6330)、「カレッタ汐留」(港区東新橋1-8-2、03-3573-6550)などがある。「晴海トリトン店」は休業している。

営業時間は「JR有楽町駅」店が当分の間、平日11時から20時、「日比谷帝劇ビル」と「カレッタ汐留」が平日11時から17時で、いずれも土・日曜日、祝日は休業。

「宣言」14日目、歌舞伎座前の弁当屋廃業、注文服店改装工事は時間短縮?

(写真説明は本文の後にあります)
【銀座新聞ニュース=2020年4月21日】「緊急事態宣言」が出されて14日目となる4月21日は、昨日と変わって、朝からが晴れ間が広がり、さわやかな4月の気候となった。朝からアメリカのニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となるアメリカ産WTI原油の先物価格(5月物)が1バレル=マイナス37・63ドルと史上初めてマイナス価格で取引を終えたというニュースが流れた。

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こういう話が出てくると、時間がとられてしまい、銀座を見に行く時間が遅くなり、夕方に街に出た。当初は日本橋界隈を歩いていたが、途中から歌舞伎座あたりを歩くことにした。歌舞伎座の裏の通りは、ほとんど人がいないし、小さな店は営業しているようだが、とにかく客足が少ないので、店に入る人もほとんど見かけない。

歌舞伎座は休業なので、その前は人が誰もいないという珍しい風景を見ていると、車道の向こうに「歌舞伎座前 木挽町 弁松」という歌舞伎座の弁当を手掛けていたお店が152年の歴史を閉じるという話が頭をよぎった。

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なので、交差点をわたって、実際に店の前に立つと、なかなかしゃれたお店が閉ざされ、ガラス扉には4月20日付の「閉店のお知らせ」が貼られていた。歌舞伎座と新橋演舞場のお客がこの店で弁当を買い求めていたようで、その両方とも新型コロナウイルスの影響で休業してしまい、お客がほとんど来なくなっていた。そのため、店を閉ざすことになったわけだ。

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そこから晴海に向かって歩いていると、「ストックプラス」という普段はほとんど前を素通りしていた店があり、本日は足を止めてみた。歌舞伎役者のシールを販売しているかと思うと、千社札シールや千社札ストラップなども売っており、「ただいま半額」が目立っていた。とにかく、小さなシールを大量に並べており、よく見ないと何が売られているのかわからない。ちょっと不思議な店で、歌舞伎座が開いていると、活気もあるかもしれなが、やはり、舞台が休業だと、営業していても、この店に入る客は少ない。

その先に「いわて銀座プラザ」が出てくるが、すでに休業しており、シャッターの下から灯りがもれるのが不思議な感じだった。これ以上先に行っても、築地に入ってしまうので、それは別の日にして、銀座4丁目に戻った。

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交差点の角にはかつては「ぐんまちゃん家(ち)」があったところに、今は「俺のベーカリー&カフェ」が店を構え、カフェは休業しているが、1階のベーカリーは営業している。それに週末も店を開いている。

カフェの休業のお知らせには、5月7日からの再開予定としているが、東京都の感染者数は連日100人を超える増加数と、まったく減る気配がなく、このままでは国も東京都も「宣言」の延長も視野にはいりつつあるだろう。しかし、この辺りは人通りが少なく、晴海通りの車の交通量はもっとも多いが、それでも歩く人が少ないと、パンを購入する人もあまり多くないだろう。

信号を渡り、中央通りと晴海通りをはさむ4丁目交差点に向かうと、普段は銀座のもっとも賑やかな場所だが、「宣言」前から大幅に減っており、今や信号を渡る人も少ない。もっとも淋しい場所になってしまった。

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注文服の3丁目の「ローロピアナ」は改装中なのだが、17時頃には早めに工事を終えてしまうのは、「宣言」により、時間を短縮しているせいなのだろうか。

いつも前を歩く松屋銀座店前は相変わらず、人が少なく、まるで「閉店(休業)」が普通の光景のように見えてしまう(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。また宣言は4月7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています)。

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東京駅前のみずほ証券の電子掲示板に流れた「WTI-37.63(ドル)-55.90」のショッキングな表示。原油取引史上初めてのマイナス価格がついた。

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晴海通りには車が多いが、劇場前には歩く人もほとんどいない歌舞伎座。舞台再開がいつになるかまったく見通しの立たないのが残念だろう。

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4月20日をもって「廃業」した「弁松」。銀座でここまで弁当だけでしゃれた店を構えられたのはすごいの一言である。場所柄、こんご店をどうするのかが気になる。

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「歌舞伎と共に今に伝える江戸の味」という信念を知らせながら、閉店を知らせる紙。

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1階は営業時間短縮、2階のカフェは休業を知らせる紙を貼った「俺のベーカリー&カフェ」。場所はいいのだが、歌舞伎座の休業により、人通りが少ない中での営業を続けている。ただ、週末も営業するのは珍しい。

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相変わらず、人の少なさが淋しい4丁目交差点。左が和光、右が銀座三越。三越は一部、工事中だが、外から見ると、工事をしているのかどうかがわからない。

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まるで駅中の「キオスク」のような感じがする「ストックプラス」。シールの専売店なのだが、今ひとつ性格がわからない店で、隣には「たばこ屋」があり、このたばこ屋が兼業しているようだ。

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歌舞伎座の近くにある「一口いなり」で知られる「銀座白金や(ぷらちなや)」。「営業中」ののぼりがひと際目立つ。

日本橋・京橋の美術展が中止、佐藤由美子が画廊とコラボの作品

【銀座新聞ニュース=2020年4月21日】「東京アートアンティーク実行委員会」は4月23日から25日の3日間、日本橋、京橋などの画廊などで開く予定だった「東京アートアンティーク2020-日本橋・京橋美術まつり」を中止した。

「好きなものに囲まれてー私にもできるアートのある素敵なコーディネート」を題して佐藤由美子さんが画廊とコラボしてウエブ上で発表した作品。

中央区の京橋・日本橋地区には、戦後から古美術、工芸、日本画、近代絵画、彫刻、版画など約150の専門店が営業しており、東京でも銀座に次ぐ「アート密集地」となっている。これらの画廊、美術店が集まって1998年から「日本橋・京橋美術骨董(こっとう)まつり」を毎年1回から2回ほど開いてきた。

2010年からは「東京アートアンティーク-日本橋・京橋美術骨董まつり」とし、過去最大の74店の美術店、画廊などが参加し、2020年も中央区日本橋、京橋地区の美術店、画廊97店(2019年96店、2018年88店、2017年は86店)が参加して、開く予定だった。

しかし、政府が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために4月7日に「緊急事態宣言」を発令したため中止を決めた。そこで、東京アートアンティーク実行委員会は空間コーディネーターで「住空間アトリエ ウイング・アス」を主宰する佐藤由美子(さとう・ゆみこ)さんが、参加店に会場と作品を提供してもらい、アートのある空間をコーディネートした作品をウエブ上で発表している。

佐藤由美子さんはインテリアショップ勤務、住設機器メーカー勤務を経て、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターの資格を取得して、整理収納アドバイザーなどとして活動している。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、整理収納アドバイザーBAV認定講師、インテリアコーディネーター、2級カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター。