丸善日本橋でディオール画家のグリュオ広告作品展

【銀座新聞ニュース=2020年6月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月17日から30日まで3階特設会場で「モード界の巨匠Rene Gruauとフランスヴィンテージブランドアート展」を開く。

丸善・日本橋店で6月17日から30日まで開かれる「モード界の巨匠ルネ・グリュオ(Rene Gruau)とフランスヴィンテージブランドアート展」のフライヤー。

フランスのイラストレーターで、「20世紀モード画の歴史はグリュオの歴史」(丸善)ともいわれ、「線の魔術師」と呼ばれたルネ・グリュオ(Rene Gruau、1909-2004)のモード画や広告作品をはじめ、1920年代から1950年代のエルメス(Hermes)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)などフランスのヴィンテージ広告作品を展示販売する。

ルネ・グリュオは1909年イタリア・リミニ生まれ、父親がイタリアの貴族、母親がフランス人で、幼少の頃から絵を描くことが得意で、両親の離婚に伴い、1924年に母親とともにパリに移り、14歳ころから雑誌に作品を発表し、18歳の頃にイタリアの雑誌「リデル(Lidel)」に取り上げられ、イラストレーターとしての地位を確立した。

1947年にフランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ディオール(Christian Dior、1905-1957)の広告(ポスター)を手がけ、クリスチャン・ディオールのブランド画家となり、その後、オートクチュール全盛時代の1950年代、1960年代もクリスチャン・ディオールのポスターを継続的に制作し、さらに「マリークレール」や「ヴォーグ」、「フィガロ」などのモード雑誌の表紙を担当した。

その画風は「グリュオ・スタイル」と呼ばれ、フランスの画家、トゥルーズ=ロートレック=モンファ(Henri Marie Raymond de Toulouse-Lautrec-Monfa、1864-1901)と江戸時代末期の浮世絵師、歌川広重(うたがわ・ひろしげ、1797-1858)の影響を受けて、大胆な線の流麗さ、洗練された構図、見る人をハッとさせるアイデアなどで時代を先駆けた。

自らの作品を効果的に見せるため、イラスト以外の作品のレイアウトなども自分で行い、広告の主流がイラストから写真に移っても、2004年3月3日に亡くなるまでイラストレーターとして描き続けた。「アイビーオンライン」によると、逝去に際して、フランスのメディアは「20世紀のファッションの歴史が逝った」と伝えた。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。

丸善丸の内で岡本明子「ガラス宝飾品」展、フュージング、胎七宝等

【銀座新聞ニュース=2020年6月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は6月17日から30日まで4階文具イベントスペースで岡本明子さんによる「初夏のガラスジュエリー展」を開く。

丸善・丸の内本店で6月17日から30日まで開かれている岡本明子さんの「初夏のガラスジュエリー展」に出品されている作品。

ガラス工芸作家の岡本明子(おかもと・あきこ)さんが「フュージング」や「ガラス胎七宝(がらすたいしっぽう)」などの技法を使って、ガラス素材を利用して制作したアクセサリーやステンドグラスのランプ、パネル、小物など手づくりの1点ものを展示販売する。

「フュージング」とはガラスの表面が溶けた状態になるまで電気炉で熱を加え、ガラスとガラスを合わせる技法で、ガラスの間に銀はくなどをはさむ。

「ガラス胎七宝」とはガラスに金線や銀線を立てて、「七宝うわ薬(ガラス質の粉)」で彩色し、炉の中に入れて焼き付ける技法だ。ステンドグラスはさまざまな色や種類のガラスの板をカットして鉛(ハンダ)でつなぎ合わせている。

岡本明子さんは東京都生まれ、共立女子短期大学国文科を卒業、1995年からガラス胎七宝とフュージングを学び、1998年からステンドグラスを学び、個展を開き、第2回ステンドグラス美術展で入選している。

開場時間は10時から21時(最終日は17時)まで。入場は無料。

「Ginza Sony Park」2025年に完成延期、対策などに時間

【銀座新聞ニュース=2020年6月16日】国内家電第2位のソニーグループのソニー企業(中央区銀座4-2-11、ヒューリック銀座数寄屋橋ビル、03-5159-2211)は、新しいソニービルの完成時期を当初の2022年から2025年に延期した。

「iFデザインアワード2020」で、「iF ゴールドアワード(金賞)」をソニーが初めて「建築」分野で受賞した「銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)」。

ソニーは1966年に開業したソニービルを2017年から7年がかりで大規模建て替える計画「銀座ソニーパークプロジェクト(Ginza Sony Park Project)」を進めており、「街に対して開かれた施設」をコンセプトに、2017年3月末に閉館して、取り壊しに着手し、2018年8月に「銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)」を開園していた。

当初計画では、東京オリンピック・パラリンピック終了後の2020年秋から新ソニービル「銀座ソニーパーク」の建設に着手し、2022年秋に「公園」のコンセプトは変えずに拡張させる形で新ソニービルを竣工する予定だった。

しかし、立地の特徴となっている「地下鉄や地下駐車場などの都市機能と隣接している点」や、地域特有の「地下水などの周辺環境」に配慮し、「充分な対策をとって安全にプロジェクトを進め、より良い施設をオープンするための工程」に、当初予定よりも時間を要することが顕在化したとしている。

これに伴い、「銀座ソニーパーク」の開園期間を2021年9月末まで1年間延長し、2021年10月に「銀座ソニーパーク」を解体し、2025年半ばに新「銀座ソニーパーク」ビルを完成する。

「銀座ソニーパーク」は「iFデザインアワード2020」の「iF ゴールドアワード(金賞)」を受賞している。ソニーは2010年に液晶テレビ「ブラビア」が金賞、2011年に液晶テレビ「ブラビアNX800シリーズ」、コンパクトデジタル一眼カメラ「αNEX-5」、レンズ交換式デジタルHDビデオカメラレコーダー「ハンディカムNEX-VG10」、データプロジェクター「VPL-FX500L/VPL-FX30」の4点が金賞を受賞している。

ウイキペディアによると、iFデザインアワード(iF design award)は、ドイツ・ハノーファーを拠点とする、デザイン振興のための国際的な組織「インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(iF)」が1953年から主催している、毎年全世界の工業製品などを対象に優れたデザインを選定する賞で、IDEAアワード(アメリカ)、レッドドット・デザインアワード(ドイツ)と並んで「世界3大デザイン賞」といわれている。

ギャルリー志門が東光会の佐藤京子展

【銀座新聞ニュース=2020年6月15日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は6月15日から27日まで佐藤京子さんによる「小品」展を開く。

ギャルリー志門で6月15日から27日まで開かれる佐藤京子さんの「小品」展に出品される作品。

画家で、「東光会(とうこうかい)」(文京区本駒込5-60-16、セボンアダージオ文京、03-5834-8221)理事、同大分県支部長を務める佐藤京子(さとう・きょうこ)さんが新作を中心に個展を開く。佐藤京子さんの個展は当初、4月27日から5月2日までの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で、ギャルリー志門が休廊したことから、6月15日に延期した。

東光会は熊岡美彦(くまおか・よしひこ、1889-1944)らが1932年(昭和7)年に当時の沈滞する画壇に活気を呈するようになればという強いおもいから洋画の任意団体として設立され、1933(昭和8)年2月に東京府美術館(当時)において第1回東光展を開き、以来、2020年まで戦争の影響で1945年、1946年に中止した以外は毎年開いている。

この間、1977年4月に会則が制定され、1979年に社団法人化され、1980年に初代理事長に森田茂(もりた・しげる、1907-2009)が就任し、理念として「自然に学び現代具象絵画を創造する」とし、油彩画、水彩画、版画などの創作を奨励している。

佐藤京子さんは1947年大分県生まれ、1966年に大分県美術展に入選(その後、51年連続出品し、大分県知事賞などを受賞)、1968年に初個展、1969年に第35回東光展に入選(その後、51年連続出品し、2003年に会員賞、2018年に都知事賞などを受賞)、1973年に東光会会員、1985年に水彩連盟会で準会員賞。

1986年に水彩連盟会員、2000年に第32回日展に入選(その後、2019年まで日展に出品、入選を重ねる)、2002年に関西水彩画展で大阪府知事賞、その後、関西水彩画展の審査委員、2005年に英展に招待出品、2012年に第30回記念個展、2019年に上野の森美術館大賞展賞候補、現在、東光会理事、東光会大分県支部長、大分県美術協会委員。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。日曜日は休み。

ゼネラルオイスターが「生ガキ」半額フェア、岩手、宮城産

【銀座新聞ニュース=2020年6月15日】オイスターバーをチェーン展開するゼネラル・オイスター(旧ヒューマンウェブ、中央区日本橋茅場町2-13-13、共同ビル、03-6667-6606)は6月15日から24日まで、「エミットフィッシュバー GINZASIX」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-1540)など24店で「POWER OYSTERフェア」を開いている。

ゼネラル・オイスターが6月24日まで、「エミットフィッシュバー 銀座シックス」などで提供している「パワー・オイスター(POWER OYSTER)フェア」の生ガキ。

岩手県の一本松産と米崎産、釜石産、大槌産、赤崎産、大船渡産、宮城県の志津川産、女川産などの生ガキ(真ガキ)を6ピースで1490円(税別、通常2980円)、8ピースで1940円(同3880円)、素焼き4ピースを980円で提供している。

一般に「カキ」は英語で「r」の付く9月(September)から4月(April)までが旬とされ、「r」のつかない5月(May)から8月(August)までは食べられないといわれている。これに対して、ゼネラル・オイスターでは三陸産の「真ガキ」については、宮城県や岩手県などの三陸ではこの時期の水温が低いため、産卵のタイミングが後ろへずれ込み、6月でもおいしく食べられるとしている。

ウイキペディアによると、カキはウグイスガイ目イタボガキ科に属する2枚貝の総称で、カキ目もしくはカキ上科に属する種の総称でもある。海の岩から「かきおとす」ことから「カキ」という名がついたといわれる。古くから、世界各地の沿岸地域で食用、薬品や化粧品、建材(貝殻)として利用されてきた。

どの種類も岩や他の貝の殻など硬質の基盤に着生し、船にとって船底に着生して抵抗となる固着動物の代表がカキである。着生してからはほとんど動かないため、筋肉が退化し内臓がほとんどを占める。基盤に従って成長するため殻の形が一定せず、波の当たり具合など環境によって形が変化するため、外見による分類が難しく、野外では属さえも判別できないこともある。

養殖する方法は、カキの幼生が浮遊しはじめる夏の初めにホタテの貝殻を海中に吊るすと幼生が貝殻に付着するので、後は餌が豊富な場所に放っておくだけで養生できる。野生のものは餌が少ない磯などに付着するため、総じて養殖物の方が身が大きくて味もいい。

欧米では種カキを原盤(フランス語ではクペール)という網状の円盤で採取するが、ある程度大きくなるとそれから外して網籠に入れて干満の差が大きい場所の棚に置くか、干潟にばら撒いて育成する。この方式はホタテガイで種カキを海中につけっぱなしにしておく日本の方式よりも身が大きくなりやすい。

干潮時には水がない場所に住む場合が多く、グリコーゲンを多く蓄えている。これにより、他の貝と違って水がない所でも1週間は生きられる。英語の「オイスター(oyster)」は「カキ」よりも広義に使われ、岩に着生する2枚貝のうち、形がやや不定形で表面が滑らかでないもの一般を指し、アコヤガイ類やウミギク科、かなり縁遠いキクザルガイ科などもオイスターと呼ばれる。

また、カキはあらゆる食品の中でも亜鉛含有量がもっとも多く含まれている。亜鉛は魚介類全般に多く含まれているが、カキはとくに多く、他の二枚貝と比べ、10倍以上の含有量がある(100グラム中カキは13.2ミリグラム、あさり1.0ミリグラム、しじみ2.1ミリグラム)。成人女性なら、カキ1個で1日の必要量である9ミリグラムから10ミリグラムを満たすことができる。

亜鉛の働きは、細胞の新陳代謝を促進、皮膚や髪に潤いを与え、免疫力アップ、精力増強、美肌効果、体内の多くの酵素を活性化させるなどがあり、体を活き活きとさせ、健康や美を保つ効果がある。逆に不足すると、味覚障害、脱毛、薄毛、うつ、生殖機能の低下、傷口が治りにくいなどの症状が現れる。

また、カキに含まれるグリコーゲンは肝臓に貯蔵され、必要に応じてエネルギーに変換される。肝臓の機能を高めたり、筋肉や脳の働きを活発にしたりする働きがあり、即効性の疲労回復や、血糖値を一定に保つ作用、集中力を高める作用などもある。

ほかに、カキは吸収のよい「ヘム鉄」を多く含み、貧血予防に効果的とされ、鉄には体温を維持する保温効果もある。また、栄養ドリンクで知られている「タウリン」を多く含んでいる。アミノ酸の一種で、疲労感の原因となる乳酸の増加を防ぎスタミナ増強、疲労回復、肝機能を高める効果、脂肪肝の予防、抗肥満作用、コレステロールの上昇を抑える、生活習慣病のケア、ストレス解消などさまざまな効果がある。

問題になるのがカキの食中毒で、カキには「生食用」と「加熱用」とがあり、生食用は保健所指定海域で育ったもの、加熱用はそれ以外の海域で育ったものをいう。カキの主な食中毒の原因は「ノロウイルス」とも呼ばれる「SRSV(小型球形ウィルス)」によるもので、体調が悪い時や疲れている時などにたくさん食べると食中毒が起こりやすい。

このウイルスはカキの内臓に存在しているので、表面を洗っても意味はなく、85度で1分以上加熱することで死滅するので、中心まで十分に加熱して食べると食中毒を防止できる。

ゼネラルオイスターは2006年冬にノロウィルスが大流行した際は、2007年9月に広島県呉市倉橋島にカキの浄化センター「日本かきセンター」を設立し、全国の産地より集めたカキをセンターに集め、紫外線殺菌した海水で48時間カキを浄化し、全国の店舗へ出荷する体制を構築した。

2014年夏には、富山県入善町に「カキの浄化センター」を設立し、海洋深層水でカキを浄化するシステムを構築した。海洋深層水の「清浄性」と自然の力を最大限に活かしカキの浄化をおこなっている。

2016年冬に再びノロウィルスが大流行した際は、宮城県の全海域でカキの出荷が停止されたが、ゼネラル・オイスターでは2017年2月17日から「安全品質のファイブスター ミネラルオイスター」をスタートしたとしている。

「ミネラルオイスター」とは1)全国の海域リスクを考慮し、産地の厳選および入荷時期の精査を実施した「海域の厳選」、2)厚労省が定める生食用カキの規格基準をクリアしたカキのみを入荷する「産地の厳選」(産地1次検査)、3)人体に害を与える細菌やウィルスが存在しない、きれいな海洋深層水のかけ流し水槽で、60時間カキを浄化してほぼ無菌のカキにする「海洋深層水での浄化時間を60時間へ延長」。

4)厚労省が定める規格基準よりも厳しい自社基準をクリアしたカキのみを出荷し、「ノロウィルスについては検出されない」との自社基準も定めた「厳しい自社基準の堅守」(出荷前の自社2次検査)、5)家族を含む従業員の体調管理、サポートの実施、社内衛生チェック、外部衛生調査機関による定期的衛生調査による衛生の維持、向上に取り組んだ「徹底された店舗衛生管理」、の5項目をいう。また、海洋深層水によるカキの浄化方法については、2017年11月に特許を取得している。

中央区とその周辺では「エミットフィッシュバー 銀座シックス(GINZASIX)」のほか、「オイスターテーブル 銀座コリドー店」(中央区銀座7-2、銀座コリドー街108、050-5592-5209)、「カーブ・ド・オイスター 東京駅八重洲地下街」(中央区八重洲2-1、八重洲地下南1号、03-3274-3455)がある。

営業時間は昼が11時30分から15時、夜が17時から販売している。終了時間は店によって異なる。