ガレリア・グラフィカで小鉢公史展

【銀座新聞ニュース=2012年3月23日】ガレリア・グラフィカ(中央区銀座6-13-4、銀座S2ビル、03-5550-1335)は3月26日から4月7日まで1階「ビス(bis)」で小鉢公史さんによる彫刻展を開催する。

彫刻家の小鉢公史(おばち・ただふみ)さんがボローニャ石こうや石、セラミックなどの材料を使って制作した作品を展示する。

小鉢公史さんは1961年長崎県島原市生まれ、1985年に多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業、1987年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了、1989年から1993年までイタリア・フィレンツェで暮らし、制作した。1986年に個展を開催し、1997年にガレリア・グラフィカで2人展を開いている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

「トテチータ・チキチータ」豊原功補、松原智恵子ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2012年3月23日】アルゴ・ピクチャーズ(港区赤坂4-10-21、03-3584-6237)は4月7日から銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)で一般公開する「トテチータ・チキチータ」の初日に豊原功補さん、松原智恵子さんらによる舞台あいさつを開催する。

4月7日の11時30分の回上映前に、監督の古勝敦(こかつ・あつし)さん、プロデューサーの古勝たつ子(こかつ・たつこ)さん、古川雅裕(ふるかわ・まさひろ)さんをはじめ、主人公の「木村一徳」役の豊原功補(とよはら・こうすけ)さん、木村一徳の妹「木暮百合子」役の松原智恵子(まつばら・ちえこ)さん、高校生の「大越健人」役の葉山奨之(はやま・しょうの)さん、「一ノ瀬凛」役の寿理菜(じゅりな)さんが舞台に登場してあいさつする。

「トテチータ・チキチータ」は監督を務めた古勝敦さんのオリジナル脚本で、年齢も家庭環境も異なる孤独を抱えた4人の姿を通し、生死を乗り越え、つながり続ける家族のきずなを描くファンタジードラマで、東日本大震災後の福島県でロケを行い、被災者の人たちも顔を見せている。

物語は事業に失敗した木村一徳が生きることに絶望しながら東京をさまよっていると、ある日、古びた零戦模型を見つめていた下町のおもちゃ屋で不思議な少女・一ノ瀬凛と出会う。

一徳は詐欺まがいのリフォームの仕事を得て福島にたどり着くと、そこには大越健人が原発事故で避難を余儀なくされていた。凛も両親が離婚、父のふるさと、福島へ来ており、福島で再会を果たした一徳に凛は「一徳は前世私たちの息子だった、そして健人は父、私は母だった。今、私たちを呼んでいる人がいる、そのために生まれ変わってここに集まった」と語り、戦争で死亡した家族という。

待っていたのは、戦争以来ひとりぼっちの一徳の妹・木暮百合子で、痴呆症を抱えながら福島で独居していて、一徳の最初のターゲットでもあった人物だ。戸惑いながらも「家族」として時間を過ごす4人にとって、久しぶりの安らぎの時間だった。ともに時間を過ごすうちにやがて互いの存在がかけがえのないものになっていくが、幸せな時間は長くなく、別れの時はやってくる。そのとき、家族を守る龍神「トテチータ」が、時を越えて福島の空の彼方にあらわれようとしていた。

古勝敦さんは1961年鹿児島県生まれ、東京農業大学を卒業、在学中より演劇の脚本と演出に携わり、東宝砧撮影所でアルバイトをしたのをきっかけに、映画界に入り、「獅子プロダクション」で助監督、テレビドラマなどで助監督、シナリオライター、CM制作、教育映画などの演出スタッフを経て、2005年に「株式会社テクノストレス」を設立、映像、音楽、イベント関連に関わる。

豊原功補さんは1965年東京都新宿区生まれ、1982年に映画「パソコンウォーズイサミ(ISAMI)」でデビューし、1983年にNHKの大河ドラマ「徳川家康」に出演、、主に映画やテレビドラマで活躍し、2008年に「受験のシンデレラ」でモナコ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞している。

松原智恵子さんは1945年愛知県名古屋市生まれ、明治大学文学部(2部)英文科を中退、1960年に高校生で日活の「ミス16歳コンテスト」に入賞、1961年に「夜の挑戦者」でデビュー、1960年代に吉永小百合(よしなが・さゆり)さん、和泉雅子(いずみ・まさこ)さんとともに「日活三人娘」と呼ばれ、1971年に日活を離れ、テレビを中心に活動している。

チケットは3月31日から「ぴあリザーブシート」で販売をはじめる。料金は2000円。

山野楽器で樹原涼子が「二段階指導法」公開レッスン

【銀座新聞ニュース=2012年3月23日】山野楽器銀座本店(中央区銀座4-5-6、03-3562-5051)は3月26日11時から7階イベントスペース「ジャムスポット(JamSpot)」で樹原涼子さんによるピアノ公開講座を開催する。

ピアノ奏者で独自の指導法に基づいた「ピアノランドセミナー」を運営する樹原涼子(きはら・りょうこ)さんが開く公開レッスンで、「必ず成功する二段階導入法の教え方-はじめからプロの音」と題して、樹原涼子さんが音楽大学で普及しつつある「二段階導入法」についてピアノの指導者、ピアノ愛好家、生徒の保護者を対象にして具体的に解説する。

「二段階導入法」とは第1段階ではピアノを弾かせないで、ピアノを弾くためのあらゆる準備を整え、第2段階でそれをいかして、はじめからきれいにピアノを弾かせるという方法だ。

従来は、趣味で習う生徒とプロを目指す生徒には、別の教育法が必要とされてきたが、樹原涼子さんはどちらの生徒にもピアノを好きにさせることと、一生使える基礎を教えることにおいて変わりはなく、習熟に要する時間のかけ方と追求の度合いに違いがあるだけで、ピアノ奏法の基礎には区別はない、としている。

当日は「プレ・ピアノランド1、2、3」と「ピアノランドたのしいテキニック中」、「ピアノランド1、2、3」をテキストとして使用する。

樹原涼子さんは熊本県熊本市生まれ、武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻を卒業、1991年より連弾の手法を用い、歌詞でイメージを広げ、子どもたちの音楽性と演奏技術を開発するメソッド「ピアノランド」を発表した。

現在、全国で「ピアノランドセミナー」を開催、「マスターコース」では指導者の育成を、「ピアノランドスクール」では子どもたちを指導している。そのかたわら、ピアノ曲、ゲーム音楽、CMなどの作曲や編曲などを手がけている。

著書に「ピアノランド1から5」や「ピアノランドたのしいテクニック上・中・下」などがあり、2002年に「プレ・ピアノランド」シリーズを刊行している。

時間は11時から13時で、聴講料は一般3000円、会員2500円。問い合わせ。予約は山野楽器本店ピアノフロア(03-5250-1058)まで。

シネパトス「私の叔父さん」で高橋克典、寺島咲らが挨拶

【銀座新聞ニュース=2012年3月22日】銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)は4月7日から一般公開される「「私の叔父さん」の初日に高橋克典さん、寺島咲さんらによる舞台あいさつを開催する。

4月7日11時の回上映終了後に、監督の細野辰興(ほその・たつおき)さんをはじめ、主人公の写真家「田原構治」役の高橋克典(たかはし・かつのり)さん、姪「夕季子」役の寺島咲(てらしま・さき)さんが舞台に登場してあいさつする。

「私の叔父さん」は小説家の連城三紀彦(れんじょう・みきひこ)さんが1984年に直木賞を受賞した短編集「恋文」に収録されている同名の短編が原作で、叔父と姪の禁じられた恋の行方を描いている。

物語は田原構治の部屋に大学受験のために上京した姪の娘、夕美子(松本望=まつもと・のぞみ=さん)が泊り、ある日「おじさん、私の母さんのこと愛していたんでしょ?」との発言に言葉を失うところからはじまる。

夕美子の母親で、18年前に夕美子を産んで間もなく死んだ夕季子は、構治の姉・郁代の一人娘で、構治とは叔父、姪に当たる関係だった。18年前に、構治と夕季子の間に何が有ったのか?

福岡の実家で、構治を交え、郁代(松原智恵子=まつばら・ちえこ=さん)、夕美子の父親・布美雄(鶴見辰吾=つるみ・しんご=さん)に対して、夕美子は、母・夕季子と構治が愛しあっていたと言い張り、その証拠として構治が撮った、赤ん坊の自分を抱いた母・夕季子の5枚の写真を見せるのだった。夕美子の追及に、構治の想いは18年前に遡って行く。

構治と夕季子は兄妹のように育った6つ違いの叔父と姪。ある日、東京でカメラマン修行をしている構治の元に、見違えるようにきれいになった夕季子が上京し、7年ぶりの再会を果たす。上京した夕季子は、1カ月間どこにも行かず献身的に構治の世話を始め、お互いがお互いの気持ちを察しながら2人の恋愛模様が微かに回りはじめた。

細野辰興さんは神奈川県生まれ、1976年に独協大学外国語学部を卒業、横浜放送映画専門学院(現日本映画大学)に入学し、今村プロダクション映像企画、ディレクターズ・カンパニーで助監督、1991年に監督デビュー、1996年に「シャブ極道」が映倫により性描写以外の理由で初の成人映画指定とされ、2006年に映画「燃ゆるとき」、2010年に舞台「スタニスラフスキー探偵団」を監督している。

高橋克典さんは1964年神奈川県横浜市生まれ、父親が高校教諭で指揮者の高橋勝司(たかはし・かつし)さん、母親が声楽家で青山学院女子短期大学名誉教授の高橋好子(たかはし・よしこ)さん。3歳からピアノを学び、青山学院大学経営学部を中退、1993年に「抱きしめたい」で歌手デビューした。

その後、俳優に転向した。1999年に「サラリーマン金太郎」に主演、注目され、2003年から「特命係長・只野仁」シリーズに主演している。2004年10月にモデルの中西ハンナ(なかにし・はんな)さんと結婚し、2009年に長男が誕生した。2008年に映画「特命係長・只野仁 最後の劇場版」でも主演した。

寺島咲さんは1990年東京都生まれ、2004年に大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)さんの「理由」で女優デビュー、2007年に「受験のシンデレラ」でモナコ国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞、2009年に明治大学に入学した。

チケットはチケットぴあを通じて販売中で、料金は2000円。

日本橋三越で安部朱美創作人形展

【銀座新聞ニュース=2012年3月22日】日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は3月21日から3月27日まで新館7階ギャラリーで「安部朱美創作人形展」を開催している。

人形作家で鳥取県米子市に暮らす安部朱美(あべ・あけみ)さんは昭和30年代の家族の肖像を創作粘土人形で表現しており、今回は安部朱美さんが「昭和の家族」をテーマに手がけた人形約170点と、背景には昭和を再現するジオラマと詩人の谷川俊太郎(たにがわ・しゅんたろう)さんの言葉を織り交ぜて構成、展示している。

安部朱美さんは1950年鳥取県西伯町生まれ、1981年から独自の技法で創作粘土人形をはじめ、1994年に新協美術一般公募展で県知事賞、新協美術全国展で新協彫刻賞、1998年に用瀬(鳥取)全国創作和人形コンクールで流しびな大賞、2008年に宝鏡寺門跡人形公募展で大賞、2010年に全国巡回展「安部朱実創作人形展 きずな 昭和の家族、伝えるこころ」を開いている。

開場時間は10時から19時(最終日は17時30分)。入場料は500円。小学生以下無料。