ピカデリ「弱虫ペダル」、永瀬廉、伊藤健太郎ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年8月21日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-5550-1533)は8月25日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、050-6875-0075)で映画「弱虫ペダル」の公開を記念して、永瀬廉さんや伊藤健太郎さんらによる舞台あいさつを開く。

現在、一般公開中の「弱虫ペダル」((C)(C)2020映画「弱虫ペダル」製作委員会 (C)渡辺航(秋田書店)2008)。

「弱虫ペダル」は8月14日に全国339スクリーンで一般公開され、興行通信社によると、土日2日間で動員10万5000人、興収1億3800万円を記録し、5位にランクされた。

この公開を記念して、25日16時25分の回上映終了後に、主人公の高校生「小野田坂道」役の永瀬廉(ながせ・れん)さん、同じ高校の自転車競技部のライバル「今泉俊輔」役の伊藤健太郎(いとう・けんたろう)さん、同じ高校の自転車競技部の「鳴子章吉」役の坂東龍汰(ばんどう・りょうた)さんが舞台に登場してあいさつする。

「弱虫ペダル」はマンガ家の渡辺航(わたなべ・わたる)さんが週刊マンガ誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に2008年12号から連載している、サイクルロードレースに青春をかける高校生たちを描いた作品で、その後、単行本化され、2020年8月まで68巻が刊行され、2020年8月時点で2500万部以上が刊行されている。

2012年に舞台化され、2013年10月から2014年6月までテレビアニメ第1期がテレビ東京系で放送され、2014年10月から2015年3月まで第2期、2017年1月から6月まで第3期、2018年1月から6月まで第4期が放送された。2015年に第39回講談社漫画賞・少年部門を受賞した。

物語は運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生・小野田坂道だが、ひょんなことから高校の自転車競技部に入り、自転車選手として思わぬ才能を発揮する。初めてできた仲間のために、自分の限界や壁を越えてともに走る喜びを見いだしていく。

チケットはチケットぴあを通じて22日10時から一般発売する。料金は全席指定で2100円。

「2020年」(2.たかかウイルスされどウイルス<安藤武雄の場合>)

【モハンティ三智江のフィクションワールド=2020年8月21日】緊急事態宣言が発令されたとのニュースを、安藤武雄は神保町のオフィスのテレビで観て、吸いかけの煙草を苛々と灰皿に押し付けて揉み消すと、いまいましげに舌打ちせずにはおれなかった。

たかが感染症で、国をあげての緊急事態宣言とはあまりにも馬鹿げていると、開いた口が塞がらなかった。喫煙が高血圧気味の自分によくないことはわかっていたが、これが吸わずにいられようかと腹立たしかった。

政府は一体、何を考えているのだろう。何が不要不急の外出を避けろだ、俺はこれからだって、誰にはばかることなく、取り立てて必要でも、急ぎでもない外出を続けてやる。

土台、この騒ぎの元がからきし、わからなかった。コロナかなんか知らんが、たかが風邪のウイルスだろう、治療薬がない新型だからって慌てるにも程がある。死者数は極少なのに、何をやたら大騒ぎしてるのか。面白がって大袈裟に伝えるメディアの報道合戦に踊らされているとしか思えなかった。

洗脳された大方の国民は、マスクを着けて外出自粛、企業もテレワークを採り入れて在宅勤務推奨、しかし、たかが感染症と歯牙にもかけない武雄にとって、自宅勤務はまったく意味をなさなかった。

独り経営の零細出版社を自転車操業で回している武雄にとって、自宅のパソコンを使えば、在宅勤務は不可能でなかったが、緊急事態宣言が出されて以降も、日曜以外は皆勤していた。貧乏暇なし、社長兼編集者かつ雑用まで独りでこなさなければならないため、うちでのほほんとしていられなかったのだ。

つい2年前までは小さな出版社に勤務していたのだが、長年の出版不況の煽りを食らってついに倒産、40歳独身の男盛りで失職の憂き目を見たのである。が、根が楽天的な武雄は挫けなかった。若い頃から出版社設立の夢を抱いていただけに、これを絶好の機会と捉え、思い立ったが吉日の素早さで、なけなしの貯金をはたいて独立したのだ。

最初は不安だったが、19年の編集経験で培ったコネをフルに活かし、作家にも恵まれて、主に実用書だが、月1、2冊の割で刊行、そこそこ売れて何とか独り出版社は回っていた。秋まで出版リストが目白押しで、コロナなんて訳の分からぬ騒動に気を取られている暇もない程忙殺に明け暮れていた。

マスクも着けずに、Tシャツ・綿パン姿で小金井市の賃貸アパートとオフィスの往復、編集業務の合間に打ち合わせに飛び回っていたが、さすがに体面上、人と会うときはマスク着用の背広姿、ソーシャル・ディスタンスとやらの面倒な距離を保って口元を覆っての面談、でないと、相手から白い目で見られたり、嫌な顔をされるので、しょうがなかった。

「僕の本は、予定通り刊行されるんでしょうか。コロナ下、大手の出版社など、発売日を遅らせているところもあるようですが」

神経質な著者に心配そうに聞かれることもしばしばだったが、武雄は至って快活に、
「もちろんですよ。藤武(ふじたけ)出版は取次ぎなしの直販ですから。印刷会社とも、出版社勤務時代からの長い付き合いで、納期に関しては無理が効くんです」
「外出自粛で本屋さんに来る人も減っていますよね」
「ネット通販があるし、小さな町の本屋はかえって繁盛してますよ。みんな、暇ですからね。うちに限ってはコロナの影響は毛筋程もありませんから、安心してください」

確約して、著者の不安をなだめるのが常だった。なぜ、みなそれ程にも気にするのかと、歯がゆかった。単なる社会現象のひとつ、気にしなければ、余計な悩みもないし、もうその時点で問題は解決しているのである。

大騒ぎして、ドラマに入り込むから、問題が大きくなるんだ。

独り出版社は、外の騒ぎをよそに、順調にその月出す予定だった本を発売し、ラッキーなことに2週間とたたぬうちに、増刷がかかった。

武雄は、売れ行きが好調なことに気をよくして、著者を小料理屋で接待した。この分なら、ベストセラーも夢でない。

出版社時代からの顔見知りの著者は、順調な滑り出しに嬉しそうだった。
「徹夜して頑張った甲斐がありましたよ。今日はちょっと風邪気味なんですけど、安藤さんが一席設けて祝ってくれるとあっては、無理を押しても出席しないことにはね。緊急事態宣言も解除されたことだし」

チェーンスモーカーの著者は、咳に咽びながらも煙草を吹かし続け、武雄が注(つ)ぐビール、続いて日本酒をうまそうに乾した。武雄もつい釣られて喫煙、たちまち灰皿は山盛りになり、お銚子が何本も空いた。紫煙のもうもうとこもる換気の悪い密室で、武雄は声を大にして著者を褒めたたえ、祝宴が終わっのは、夜の11時過ぎだった。


2週間後、神保町の小さな雑居ビルの前に人だかりがしていた。ビルの入口の前で40代前半の男がうつ伏せになって、倒れていた。

意識があるかどうかわからない。距離を置いて見守っていたマスク顔の群衆の間から、1人の若い男が前に飛び出し、倒れている男の黒いTシャツの肩に触れようとした。その途端、甲高い叱咤が飛んだ。

「触るな。染つるぞ」

その声を合図に、群れていた人々は、潮が引いたように、怖々と後ずさった。恐怖心も露わに、ほうほうの体で逃げ去っていく者もあった。

路上に投げ出された鞄の中から、藤武出版がひと月前刊行しベストセラーになった本がこぼれ落ちていた。

救急車のサイレンの音が物々しく、間近に迫っていた(「2020年」はモハンティ三智江さんがインドで隔離生活を送る中、創作活動にも広げており、「インド発コロナ観戦記」とは別に、短編など小説に限定してひとつのタイトルで掲載します。本人の希望で画像は使いません)。

ヴァニラでGENk「怖くて恐い少女」展

【銀座新聞ニュース=2020年8月21日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は8月25日から9月6日までSRBGENkさんによる「DISPELGIRL」を開く。

ヴァニラ画廊で8月25日から9月6日まで開かれるゲンキ(SRBGENk)さんの「ディスペルガール(DISPELGIRL)」のフライヤー。

オカルト、ホラー、スプラッターを愛するイラストレーター、画家で、さし絵やゲームイラスト、CDジャケット、フライヤー、Tシャツデザインなどを手がけるゲンキ(SRBGENk)さんが立ち上げたアパレルブランド「ディスペルガール(DISPELGIRL)」をタイトルに、3度目の個展を開く。

新作のほかに、ゲンキ(SRBGENk)さんのアパレルブランド「ディスペルガール(DISPELGIRL、女の子を追い散らせ)」の作品もインスタレーションとして会場で飾り、展示販売もする。

ヴァニラ画廊では「怖いは美しく、恐いはエロティック」とし、「血濡れた幻想の身体的美学と、ネオポップなイマージュが絡み合う」ゲンキさんの唯一無二の世界を体感できるとしている。

ゲンキさんは2009年に日本の音楽家、マチゲリータさんの楽曲「ロッテンガールグロテスクロマンス」にイラストを提供し、2012年にゴアグロ・スケートデッキ・アート展に参加、2013年にグロテスクTシャツアート展、2014年からアンダーグラウンド・アートフェスティバル「艶惨」に参加している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日は17時)まで。入場料は500円。会期中は無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有の完全チケット制で、定員制で1時間単位の時間指定で完全入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/genk_kizimecca)を通じて予約する。当日券はない。会期中無休。

「フォルクス」が「肉の日」前後にステーキ300円引き

【銀座新聞ニュース=2020年8月21日】国内の外食産業33位の安楽亭(埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-5、アルーサB館)グループのアークミール(同、048-851-6690)は8月22日から31日まで「ステーキハウスフォルクス晴海トリトン店」(中央区晴海1-8-16、トリトンスクエア、03-3532-2720)などで「肉の日」キャンペーンを開く。

8月22日から31日まで「ステーキハウスフォルクス晴海トリトン店」などで実施する「肉の日」キャンペーンのフライヤー。

「フォルクス」は1970年にスーパーのダイエーがファミリーレストラン事業の一環として大阪市大淀区(現北区)に設立し、1号店の中津店を出店したのが創業で、以来、50周年を迎えたことから、6月から「ステーキハウスフォルクス」全40店で「大創業祭」を開いている。

今回は、「肉の日」キャンペーンにあわせて、「大創業祭」の特別メニューを300円引き下げる。

「サーロインステーキ」(150グラム)、「フィレステーキ」(100グラム)、「リブロースステーキ」(100グラム)の合計350グラムの「トリプルロインステーキ350グラム」(サラダバー付で税別3980円、いずれも西参道店は別料金)を税別3680円、オーストラリア産の「熟成リブロースステーキ」(サラダバー付)で、150グラム(2280円)、200グラム(2680円)、300グラム(3680円)、400グラム(4680円)をいずれも300円引きで提供する。

また、「リブロースステーキ」(150グラム)と「サーロインステーキ」(150グラム)もしくは「フィレステーキ」(100グラム)を組み合わせた「ダブルロインステーキ」も3280円(サーロイン)と3480円(フィレステーキ)をいずれも300円ずつ下げる。

すべてのステーキは4種類のソース(オニオンソース、赤ワインソース、グレービーソース、ポン酢ソース)から1種類を選べる。また、「和風梅おろしポン酢ソース」もしくは「ガーリック&ペッパーソース」もプラス80円で選べる。

銀座周辺では「晴海トリトン店」と「新橋店」(港区区新橋1-18-21、第一日比谷ビル、03-3501-7979)がある。

営業時間は晴海トリトン店も新橋店も11時から22時。

大丸有が行幸通りで夏祭り、打ち水に2020個の風鈴、山田章仁も参加

【銀座新聞ニュース=2020年8月20日】不動産業界国内2位の三菱地所(千代田区大手町1-1-1、大手町パークビル、03-3287-5100)などで構成される「大手町・丸の内・有楽町 夏祭り2020実行委員会」は8月21日から28日まで行幸通りで「大手町・丸の内・有楽町 夏祭り2020」を開く。

8月21日から28日まで行幸通りで開かれる「大手町・丸の内・有楽町 夏祭り2020」で21日に実施される「丸の内 デ(de)打ち水」(画像は2019年時の開催風景)。

従来、7月に実施していたイベントで、今回は8月に実施し、行幸通りに2020個の風鈴を展示したり、「丸の内 デ(de)打ち水」を行う。

21日に「丸の内 de 打ち水」を実施する。2005年から開いているイベントで、従来は1000人規模の丸の内で働く人が参加しているが、今回は8時、11時30分、17時の3回開き、1回あたりの参加人数は最大で50人に限定する。

「打ち水」は、江戸時代の庶民の知恵「打ち水」がヒートアイランド現象に対してどのような効果を持つのか、決められた時間にみんなでいっせいに打ち水をして、その効果を検証する、という壮大な社会実験として、2003年から国や地方自治体が中心となって「打ち水大作戦」としてスタートした。雨水や2次利用水、飲用できない下水再生水などを活用している。

また、21日から28日まで行幸通りに2020個の風鈴を展示する「丸の内サマーインスタレーション・パワートゥジャパン(Marunouchi Summer Installation-Power to Japan)」を開く。

21日初日に打ち水と風鈴にメッセージをつけるため、ゲスト出演する山田章仁さん。

風鈴に医療・介護従事者をはじめ、電力、鉄道、ごみ収集、清掃、警備など新型コロナウイルス禍の中でも街の安心・安全を守るために最前線で働いている人や家族・同僚への感謝・応援のメッセージを、大丸有エリアの就業者や来街者、SNSを通じたオンラインで募集し、風鈴の短冊にのせて展示する。また、イベントに賛同した全国のエリアマネジメント団体が提供した特色ある風鈴も紹介する。イベント終了後には、風鈴は医療・福祉関係などの施設に寄付する。

21日17時30分から、「大手町・丸の内・有楽町 夏祭り2020」を開く記念として、「NTTコミュニケーションズシャイニングアークス」に所属するラグビー元日本代表選手、山田章仁(やまだ・あきひと)さんによる風鈴メッセージ記入と打ち水体験を開く。

ウイキペディアによると、山田章仁さんは1985年福岡県北九州市生まれ、2004年に慶応義塾大学総合政策学部に入学し、1年からラグビーの試合に出場し、U19日本代表に選出され、2年時に夏からオーストラリアに留学し、ラグビー経験を積んだ後、3年の春にU23日本代表に選ばれ、その年の秋の対抗戦からチームに復帰し、慶大の中心選手として活躍し4年時には大学選手権で準優勝した。

2007年の卒業後、2008年5月に当時トップウェストAのホンダヒートとプロ契約し、2010年にパナソニック ワイルドナイツ(旧三洋電機ワイルドナイツ)とプロ契約し、移籍した。2012年にアメリカンフットボール・Xリーグのノジマ相模原ライズの一員として秋季リーグに出場した(2012年限りで退団)。ラグビートップリーグの2012-13シーズン、開幕7戦連続トライの新記録を達成し、11月に行われる日本代表の欧州遠征メンバーに選ばれた。2013年11月15日、ヨーロッパ遠征におけるロシア戦で途中出場し、代表初キャップを獲得、2014年2月に北九州市からスポーツ大使を委嘱された。

2015年にオーストラリアの「フォース」に加入、同年8月にはラグビーワールドカップ2015の日本代表に選ばれる。2018年9月にトップリーグリーグ戦100試合出場を達成、2019年にNTTコミュニケーションズシャイニングアークスに加入し、同年8月にリヨンにレンタル移籍している。

また、従来は盆踊りも開いてきたが、今年は実施しない。