スシローが有楽町に、1皿120円から、テイクアウト用ロッカーも

【銀座新聞ニュース=2020年6月18日】回転すし業界最大手のスシローグローバルホールディングス(大阪府吹田市江坂町1-22-2、06-6368-1001)傘下のあきんどスシロー(同上)は6月18日に「スシロー有楽町店」(千代田区有楽町1-11-1、読売会館、03-5218-0161)を開店した。

スシローが有楽町店に導入した「自動案内」システム。

「スシロー」は中央区にはいまだに出店がないが、千代田区では「秋葉原駅前店」(千代田区外神田1-18-19、BiTO AKIBAビル)に次いで2店舗目になる。また、読売会館には「ビックカメラ」が地下2階から地上7階まで出店しており、その中の6階に「スシロー」が営業する。

「有楽町店」は都市型店舗(1皿税別120円から)で、専用システムでチェックインすると自動で席まで案内する「自動案内」、商品の提供スピードを追求し、専用レーンを使って注文した商品が直接、席まで届く「オートウェイター(Auto Waiter)」などを導入し、事前に注文した持ち帰り商品(テイクアウト)を店舗で簡単に受け取れる「自動土産ロッカー」も設置している。

座席数は123席。

スシローは国内554店(海外含め600店)を展開しており、このところ、単価がやや高めの「都市型」による出店を増やしている。

営業時間は11時(土・日曜日、祝日10時30分)から23時。

丸善日本橋で大島森絵プロデュースのバリ島アタ工芸品展

【銀座新聞ニュース=2020年6月18日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月17日から30日まで3階特設会場で大島森絵さんのプロデュースよる「アタ展-インドネシアの伝統的な手仕事-バッグ&グッズ」を開いている。

丸善・日本橋店で6月30日まで開かれている大島森絵さんのプロデュースよる「アタ展-インドネシアの伝統的な手仕事-バッグ&グッズ」に出品されるアタ製品の数々。

インドネシアのバリ島で10年以上暮らす大島森絵(おおしま・もりえ)さんがバリ島のトゥガナン村で植物の「アタ(ata)」の樹皮を使って作った工芸品やバッグ、日用雑貨などを展示販売している。

アタはシダ科の植物で、葉を取り、茎の部分(茶色)を乾燥させたものがアタ製品の材料となる。茎を細く裂いて、編み込んでいくなど、アタを使ったカゴなどの工芸品は時間と手間を要し、糸の細いものほど珍重され、編上げたものはココナツヤシの殻で燻すことにより着色され、防虫、防カビの効果が生れる。バリ島のトゥガナン村で作られたものが最良とされているが、近年、素材、作り手ともに減少しつつあり、品質のよいものの入手が難しくなっている。

トゥガナン村はバリ島のデンバサールから東約65キロに位置し、13.8平方キロの面積に人口がわずか300人程度しかいない小さな村で、東南アジアで唯一「グリンシン」(たて糸とよこ糸の両方を染めてから織り上げ、完成して初めて模様が現れるという織り方)を生産している村だ。「アタ」はインドネシアに自生するシダ科のつるの植物で、トゥガナン村の職人が育成している。

大島森絵さんは10余年バリ島に存在し、トゥガナン村の工芸品の紹介や、バッグ、日用雑貨のデザインなどを行っている。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)。

インド、オディシャは健闘、首都が感染爆発で医療崩壊の危機も(22)

【モハンティ三智江のインド発コロナ観戦記=2020年6月18日】6月11日現在、インド全土の感染者数は28万7000人、1日の感染者数も1万人目前とアメリカ、ブラジル、ロシアに次いでワースト4位、当オディシャ州(Odisha)も3386人(死者9人)と増えた。ただし、当州の場合、回復率が70%と高く、致死率に至っては、わずか0.27%と、インドでももっとも低い。当地プリー(Puri)も118人中、既に92人が回復、死者は3人である。

日本はそろそろ梅雨入り、あじさいが美しい時節だろうか。昨年のこの時期の写真を見て、好きな花をしのぶ。

当州が回復率が高く、致死率が極めて低いのは、ベンガル湾に面した位置で湿気が多いことと関係があるのかもしれない。とにかく、都市部の出稼ぎ労働者を何万人と引き揚げさせた割には、よく健闘している方である。ほとんどが隔離センターからの陽性者で、回復者を除いた実質的な感染者は1092人だ。

当地はグリーン・ゾーンなのに、土日はバザールも閉められ、まるでロックダウン(都市封鎖)初期のような緊迫感、表通りは閑散としている。が、ウィークデー(平日)は車も目立って増えてきて、それなりの活気は戻ってきている。

さて、ここに来て急に感染爆発が懸念されているのは、首都デリー(Delhi、感染者数3万2810人で、マハラシュトラ州=Maharashtra=9万4041人、タミルナドゥ州=Tamil Nadu=3万6841人に次ぐ)で、州首相が緩和策を講じ出してから、1日1000人以上増え続け、今日は1500人以上と、パニクった州副首相がこのままでは7月末には、首都だけで50万人に拡大すると、住民の恐怖を煽り立てるような発言をし、今後、推移を見ながら中央政府と協力して緩和措置を慎重に進めていく判断が要されそうだ。ベッド数が足りず、既に医療崩壊、ひと頃のニューヨークみたいなパニックに陥っている。医療制度が脆弱なだけに、なおさらだ。

それはさておき、中央政府としては、初期4度にわたって行われたロックダウンをひとまず解除して、低迷している経済回復のため、緩和措置を徐々に進めていく舵取りに転換したばかりて、この背景には、新型コロナの正体がやや掴めてきたことがあるようだ。

当初は感染者3億人の推定も一説には出ていたため、経済より人命優先で厳格な封鎖に踏み切ったのだが、蓋を開けてみると、現時点で死者は8000人以上と、予想したよりずっと少なく、コロナとの共生を図っていく方針に切り替えたのだ。

金沢の民家の塀から覗いていたガクアジサイ(2019年6月)。金沢は、「弁当忘れても、傘忘れるな」の名言があるくらい、雨量の多い地域、コロナ収束の街中には、色とりどりの傘の花が咲いているだろう。

インドでは、毎年15万人もの人が交通事故死しており、狂犬病による死者も2万人、いまだに治療薬のないデング熱による死者も多い。伝染病が今もって蔓延している中進国で、国民も感染症に強い免疫体質ができている。実際、欧米諸国に比べ、感染率も低いし、致死率も世界平均の半分である。そうした事情を鑑みて、コロナと共存しながらの、経済再開に向けて動き出したのである。

数だけ見れば、世界第4位で、すぐにイギリスを抜いてワースト3に踊り出るだろうが、人口が13億人以上、アメリカの3億人、ブラジルの2億人の比でない。イギリスは6600万人と1億人にもはるかに届かない。

緩和に踏み出した以上、人は動くし、感染増大のリスクは避けられず、今後も増え続けていくだろう。今月末で50万人に達する予測は立てているが、なろうことなら、デリーだけで7月末で50万人という空恐ろしい事態だけにはなってほしくない。

●身辺こぼれ話/ステイホームの気晴らし

最近、さすがにコロナ疲れで、YouTubeで日本の昔のドラマを観て、気散じしている。 先日、武田泰淳(たけだ・たいじゅん、1912-1976)原作の「貴族の階段」(1991年のTBSドラマ、3回シリーズ)を鑑賞、面白かった。2・26事件がテーマになったものだが、主演の若い女優の演技力がなかなか、斉藤由貴(さいとう・ゆき)とあって、私の中のイメージでは、目が大きいアイドル歌手という印象があったが、メーキャップのせいか、公家風の上品な顔立ち、またそれが役柄に合って、はまり役、脇を固めるベテラン俳優連、平幹二郎(ひら・みきじろう、1933-2016)や、山村聡(やまむら・そう、1910-2000)、杉村春子(すぎむら・はるこ、1906-1997)の名顔ぶれは、既に亡くなっているだけに、見ているだけで懐かしかった。

筋書きはネタバレになるので、ここには記さないが、興味のある方はYouTubeで検索してみてほしい。全編緊迫感を孕んだドラマで、ホームドラマにありがちのたるみがなく、飽きることなくフルに楽しめる、一押し名ドラマだ。

(「インド発コロナ観戦記」は「観戦(感染)記」という意味で、インドに在住する作家で「ホテル・ラブ&ライフ」を経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いており、随時、掲載します。モハンティ三智江さんは福井県福井市生まれ、1987年にインドに移住し、翌1988年に現地男性(2019年秋に病死)と結婚、その後ホテルをオープン、文筆業との二足のわらじで、著書に「お気をつけてよい旅を!」(双葉社)、「インド人には、ご用心!」(三五館)などを刊行しており、感染していません。

また、息子はラッパーとしては、インドを代表するスターです。13億人超と中国に次ぐ世界第2位の人口大国、インド政府は3月24日に全28州と直轄領などを対象に、完全封鎖命令を発令し、25日0時から21日間、完全封鎖し、4月14日に5月3日まで延長し、5月1日に17日まで再延長、17日に5月31日まで延長し、31日をもって解除しました。これにより延べ67日間となりました。ただし、5月4日から段階的に制限を緩和しています。

6月18日現在、インドの感染者数は34万3091人、死亡者数が9900人。すでにイギリスを抜いて、アメリカ、ブラジル、ロシアに次いで4位になっている。州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています。また、インドでは3月25日から4月14日までを「ロックダウン1.0」とし、4月14日から5月3日までを「ロックダウン2.0」、5月1日から17日までを「ロックダウン3.0」、18日から31日を「ロックダウン4.0」、6月1日から「アンロックダウン(Unlockdown)1.0」と分類していますが、原稿では日本向けなので、すべてを「ロックダウン/アンロックダウン」と総称しています。

ただし、インド政府は5月30日に感染状況が深刻な封じ込めゾーンについては、6月30日までのロックダウンの延長を決め、著者が住むオディシャ州は独自に6月末までの延長を決めています。この政府の延長を「ロックダウン5.0」と分類しています)

丸善丸の内で久山一枝「水墨画・水彩画」展、100点

【銀座新聞ニュース=2020年6月17日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は6月17日から23日まで4階ギャラリーで「久山一枝の世界 水墨画×水彩画」を開く。

丸善・丸の内本店で6月17日から23日まで開かれる「久山一枝の世界 水墨画×水彩画」に出品される作品。

水墨画や水彩画で知られる久山一枝(くやま・かずえ)さんが水彩技法書「一本の木から始める水彩スケッチ」(2015年)、「モチーフ別水彩スケッチ攻略法」(2016年)や、「墨技の発見」シリーズの「水を描く」(2017年)、「光を描く」(2018年)の原画を中心に、旅先で描いたスケッチ、それをもとに制作した水墨画作品などおよそ100点を展示する。

久山一枝さんは静岡県生まれ、1967年に東京芸術大学工芸科を卒業、1969年に同大学大学院彫金専攻を修了、「石井幹子デザイン事務所」を経て、1971年に独立して「アトリエ」を設立、宝飾品のデザイン、制作をはじめ、1978年から水墨画を描きはじめ、1990年に日本水墨画賞、1994年に日本クラフト賞を受賞した。現在、「新水墨画協会」を主宰している。

開場時間は10時から21時(最終日は16時)。

大丸松坂屋画廊で安藤俊己、大越円香ら若手30人「今と昔」展

【銀座新聞ニュース=2020年6月17日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は6月18日から24日まで安藤俊己さんら約30人の若手画家による「若手アーティストたちが描くーいまとむかしの物語ー今昔絵図展」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)」で6月18日から24日まで開かれる約30人の若手画家による「若手アーティストたちが描くーいまとむかしの物語ー今昔絵図展」のフライヤー。

約30人の若手画家が時の流れを主題に、「今と昔」や「現代と過去」をテーマにした作品、約60点を展示する。さまざまな技法や、モチーフ、バラエティあふれる表現で描かれる「いまとむかしの物語」が楽しめる。

出品者は1991年宮城県仙台市生まれ、2014年に宮城教育大学初等教育教員養成課程美術コースを卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻に在学中の安藤俊己(あんどう・としき)さん、1991年岐阜県岐阜市生まれ、2013年に愛知県立芸術大学油画専攻を卒業の飯沼由貴(いいぬま・ゆき)さん、1992年神奈川県生まれ、2015年に横浜美術大学を卒業の石橋美香(いしばし・みか)さん。

1993年東京都生まれ、2016年に東京芸術大学絵画科日本画専攻を卒業の磯崎菜那(いそざき・なな)さん、2018年に東京芸術大学デザイン科を卒業、現在、同大学大学院デザイン科修士課程の江上秋花(えがみ・あきか)さん。

1997年秋田県能代市生まれ、秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻を卒業の大越円香(おおこし・まどか)さん、1994年栃木県生まれ、2020年に武蔵野美術大学日本画科を卒業の沖綾乃(おき・あやの)さん、2011年に女子美術大学短期大学部造形学科デザインコース(テキスタイル)を卒業、2013年に同大学短期大学部造形学科テキスタイル専攻科を卒業、2014年に同大学短期大学部造形学科テキスタイル研究生を修了の亀下渚(かめした・なぎさ)さん。

1990年青森県むつ市生まれ、文化服装学院服飾専攻科デザイン専攻を卒業、アパレルファッションデザイナーを経て、2015年よりイラストレーター、ペン画家として活動、2017年より青森県むつ市の「元気むつ市応援隊応援プロデューサー」を務める川口絵里衣(かわぐち・えりい)さん、官能画家の妃耶八(きさき・やや)さん。

武蔵野美術大学日本画を卒業の久保田理世(くぼた・りせ)さん、画家の小島実(こじま・みのる)さん、女子美術大学芸術学部美術学科洋画専攻を卒業の清水レイ(しみず・れい)さん、1991年三重県生まれ、2016年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業の杉野郁(すぎの・かおる)さん、1993年オランダ・アムステルフェーン生まれ、2017年に愛知県立芸術大学日本画専攻を卒業の杉本侑紀(すぎもと・ゆき)さん。

1995年東京都生まれ、2018年に多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業、2020年に同大学大学院修士日本画研究領域を修了した鈴木琢未(すずき・たくみ)さん、画家の関根貴之(せきね・たかゆき)さん、1992年岐阜県生まれ、愛知県立芸術大学美術学部デザイン科を卒業、同大学大学院美術研究科デザイン領域を修了した高津(たかつ)ゆいさん、東京芸術大学絵画科日本画専攻を卒業した高橋健太(たかはし・けんた)さん、1993年愛知県生まれ、横浜美術大学を卒業、2018年に東京芸術大学大学院デザイン科を修了した高橋祐次(たかはし・ゆうじ)さん。

1991年神奈川県生まれ、2016年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業、2019年に同大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了した長瀬万純(ながせ・ますみ)さん、画家の中西彩(なかにし・あや)さん、1996年東京都生まれ、東京芸術大学彫刻科を卒業した中村那由多(なかむら・なゆた)さん、1991年東京都渋谷区生まれ、2013年に女子美術大学芸術学部絵画学科日本画専攻を卒業の西川果歩(にしかわ・かほ)さん、東海大学工学部生命科学科を卒業の花菱慧(はなびし・けい)さん。

1983年東京都生まれ、2006年に多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻を卒業、2008年に同大学大学院美術研究科を修了の林朝子(はやし・あさこ)さん、1993年新潟県長岡市生まれ、愛知県立芸術大学美術学部美術科日本画専攻を卒業の林和輝(はやし・かずき)さん、2001年愛知県名古屋市生まれの画家、日向夏(ひゅうが・なつ)さん、 2018年に愛知県立芸術大学日本画を卒業の間瀬由加里(ませ・ゆかり)さん、画家のマリナ(MARINA)さん。

1985年鳥取県生まれ、ビジュアルアーツ専門学校放送映画学科を卒業の三谷拓也(みたに・たくや)さん、1993年東京都生まれ、2018年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業、2020年に同大学大学院美術研究科デザイン専攻描画装飾研究室を修了の村上生太郎(むらかみ・しょうたろう)さん、明星大学造形芸術学科日本画を卒業の柳田真理(やなぎだ・まり)さん、1980年生まれ、神奈川県立上矢部高校普通科美術陶芸コースを卒業、2014年から中国上海剛泰美術館に画家として在籍している山崎和樹(やまざき・かずき)さんら。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。

注:「磯崎菜那」の「崎」は正しくは右のつくりの「大」は「立」です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。

注:「長瀬万純」の「万」は正しくは旧漢字です。