ヴァニラで泥方陽菜「2種の人形シリーズ」展、アクセサリーも

【銀座新聞ニュース=2021年3月17日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は3月20日から28日まで泥方陽菜さんによる人形展「pneuma」を開く。

ヴァニラ画廊で3月20日から28日まで開かれる泥方陽菜さんの人形展「pneuma(プネウマ)」のフライヤー。

独学で人形を制作する人形作家の泥方(ひじかた)陽菜さんがヴァニラ画廊で2018年以来の個展を開く。

泥方陽菜さんは独学で人形作品やオブジェを制作しており、孤独や憂鬱、虚無感に慈しみなど多彩なイメージを人形に込め、「聖悪」が限りなく混じりあい、一つの形になるような、豊かな立体作品に取り組んでいる。

今回は「pneuma(プネウマ、古代ギリシア語で、存在の原理、聖なる呼吸、精神、超自然的な存在、善の天使、悪魔、悪霊、聖霊など複合的な意味をもつ)」と題して、2つの新たな人形シリーズ、計12点を展示する。また、人形と人間のための新作アクセサリーも展示販売する。

泥方陽菜さんは「私の内に散らばる聖なるものと、私の外で見つけた聖なる時を集めたら、人に似た形になった。神さまに飼い慣らされた子どもはそこから逃げ出して、苦しみのないまっさらな体を貰った。激情と寂しさと羨望が、透明なぬるい血潮となり、体内を静かに流れる音を、ただ耳を澄まして聞いている」としている。

泥方陽菜さんは1988年生まれ、2008年から独学で人形制作をはじめ、2012年にヴァニラマニアで個展、横浜浪漫館企画展に参加、2013年にヴァニラ画廊で個展を開き、その後グループ展に参加している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日17時)まで。入場料は800円。無休。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/te9i_)を通じて予約する。

丸善丸の内で「人形と絵」展、森下ことり、日香里、青扇ら

【銀座新聞ニュース=2021年3月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は3月17日から23日まで4階ギャラリーで「第4回人形と絵の『春』」展を開く。

丸善・丸の内本店で3月17日から23日まで開かれる「第4回人形と絵の『春』」展のフライヤー。人形は今井亜樹さんの「Mer (メル) 」(右)、絵は鳥居椿さんの「ヒヨコちゃん」(左)。

人形の専門店「ぼらん・どぉる」(板橋区桜川3-14-4、03-6780-0338)を運営するドルスバラードが主催する「人形と絵の『春』」展で、日本の作家約60人(組)が創作人形、フィギュア、絵画など「生命の喜びを楽しむ動物や未知の生き物たち、乙女の憂愁や甘い幻想」等の作品を展示販売する。

今回、出展するのは、山吉由利子さんに師事し、人形を制作している青の羊(立川好江)さん、2001年にニューヨーク世界大会アンティークドールフレンチ部門で最優秀ロゼッタ賞を受賞(2003年も)、2008年に全国創作人形コンクールドールアート展inうつくしまで入選、2018年に全国美術公募作品展で入賞し、独学で創作人形を制作している「Uncreerアンクレール」さん、清水真理さんに師事し、人形を制作している今井亜樹さん、イラストレーターの今井キラさん、羊毛で人形を制作しているウエノミホコさん。

黒川早恵美さんに学び、第2回公募作品選抜JADIF(日本美術意匠国際化財団)展で会長理事賞、第23回ユザワヤ創作大賞展で銅賞、ドールアート2015inうつくしま第7回全国創作人形コンクールで福島市議会議長賞を受賞したEn(エン)さん、因間りかさんに師事し、2004年にドールファンタジアで入選し、人形を制作している小畑すみれさん、美術大学を卒業後、人形・ぬいぐるみメーカーに11年勤務し、独立して人形を制作している「KIOKUDROP(キオクドロップ)萩原まさえ」さん、油彩画家の喜藤敦子さん、エコール・ド・シモンで学び、人形を制作している雲母(きら)りほさん。

中川多理さんに師事し、人形を制作している桐原ユウさん、イラストレーターで絵本作家のくらはしれいさん、人形を制作しているくりさん、多摩美術大学油画専攻を卒業、2000年に新世紀人形展で入賞、2003年にドールファンタジアで入選し、人形を制作し、油彩画も描くくるはらきみさん、鉛筆に透明水彩を用い、主に幻想的な少女をテーマに絵画を制作している黒木こずゑさん。

アルキド樹脂絵具による人物画を描く戸井田いづこさん、アクリル画、エッチング、色鉛筆、絵本、豆本などで絵画を制作している小暮千尋さん、東京芸術大学、同大学大学院を修了し、1985年にフランス政府給費留学生としてフランスのエコール・デ・ボザールで学び、2004年に「さくら子のたんじょう日」(文は宮川ひろさん」で日本絵本賞、2012年に「ともだち できたよ」(文は内田麟太郎さん)で日本絵本賞を受賞している絵本作家、イラストレーター、人形作家のこみねゆらさん、東京造形大学デザイン科を卒業、紙にペン、油彩というスタイルで頭部の大きな独特の少女絵を描く、画家、イラストレーターのこやまけんいちさん、桜美林大学国際学部国際学科を卒業、武蔵野美術学園を修了し、2017年に「第81回新制作展」で絵画部賞、2018年に「第72回栃木芸術祭美術展」で奨励賞、2019年に「第83回新制作展」で損保ジャパン美術財団賞を受賞している画家の柴田貴史さん。

人形作家のすかいみさきさん、柴倉一二三さんに師事し、2007年に人形の寺・宝鏡寺人形展五十周年記念公募作品展で入選している鈴木ゆきよさん、水澄美恵子さんや粧順さん、橋姫さんに師事し、ビスクドールを制作しているせいこさん、大山冨美子さんに師事し、人形を制作している青扇(せいせん)さん、画家のせきぐちよしみさん。

黒川早恵美さんの2日間集中講座でサーニットの人形技術を習得し、サーニットの人形を制作している高田美苗さん、画家の田中アユミさん、羊毛倉庫さんと鈴木千晶さんに師事し、人形を制作している田中早苗さん、黒川早恵美さんの短期集中講座で人形の技術を習得し、2012年にドールアート2012inうつくしま全国創作人形コンクールで入選し、人形を制作しているちゃおさん、イラストレーターで独自に制作している鳥居椿さん。

グラフィックアーティストのTrevor brown(トレバー・ブラウン)さん、嵯峨美術短期大学を卒業、現代童画展で新人賞、現代童画会賞、会友作家賞、会員作家賞、会員特別賞を受賞している画家で、人形作家の中井柘榴さん、因間りかさんに師事し、人形を制作している西村勇魚さん、フランスでイラストや服飾デザインの仕事を手がけ、帰国後は宇野亜喜良さんの助手として造形、舞台美術、舞台衣装などを担当している野村直子さん、大山冨美子さんに師事し、人形を制作している坂東可菜さん。

イラストレーターの日香里さん、イラストレーターの保坂有美さん、大山冨美子さんに師事し、人形を制作しているmaiko(マイコ)さん 山吉由利子さんに師事し、人形を制作している松田珠江さん、独自に布人形を制作するマツモトヒラコさん。

独自に人形を制作するまなさん、人形、キャラクタードールを制作しているMIKA(ミカ)さん、碓氷東子さんと本城光太郎さんに師事し、創作人形を制作している水樹尚子さん、画家の宮本香那さん、筑波大学芸術専門学群日本画専攻卒業、東京学芸大学大学院教育学研究科美術教育日本画コース修了、2013年、2014年、2016年に春季創画展で入選し、日本画、テンペラ画を描くむらいゆうこさん。

スクラッチアート作家の目黒ミロさん、武蔵野美術大学を卒業、本城光太郎さんや、丸美鈴さん、篠原七生さんに師事して人形を制作している森下ことりさん、藤村光環さんに師事し、市松人形を制作している山崎明咲(めいしょう)さん、独学で創作人形を制作し、2018年に第2回「人・形」展の公募展で「ぼらん・どぉる」賞、第4回チームコヤーラ創作人形公募展でコヤーラ・フェス賞、2019年に第8回クラフトアート創作人形展で羽関チエコ賞を受賞しているヤマダミンカさん、吉田良さんに師事し、人形を制作している山吉由利子さん。

球体関節人形を制作しているようしさん、篠原七生さんに師事し、人形を制作している横瀬和江さん、独学で創作人形を制作し、2011年に創作人形コンクール「MIDOW(ミドウ)展」で入選、2015年にクラフトアート人形コンクールで入賞、2016年に「雛のまち岩槻創作人形公募展」で入賞している吉水たか代さん、独学で創作人形を制作し、東京学芸大学で美術教育・彫刻を学び、2013年に創作人形コンクール「MIDOW展」で大賞を受賞した吉村眸(ひとみ)さん、武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業、因間りかさんに師事し、人形を制作しているりのんさん、独自に人形を制作し、セラピークレイドール「ルビー(RUBY)人形教室」を開講しているRUBY(ルビー)さん。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。購入希望者には3月17日8時45分より丸善・丸の内本店1階正面入口前で購入整理券を抽選で配布する。

インド、日々35度台に、感染拡大も英字紙はコロナ記事3面扱い(61)

【モハンティ三智江のインド発コロナ観戦記=2021年3月16日】3月に入り、インドはすでに初夏の様相、例年に比べ、気温上昇が急激で、日中は30度半ばになる地域も出始め、当地プリー(Puri)も日増しに暑くなって、午後は冷房オンの日が続いている。朝晩はまだ涼しめなのだが、昼の日差しはきつい。

3月1日から3日までの英字紙で、興味をひいたトップ3は、欧米に比べ、インドのコロナ禍が最悪を免れた理由を、伝染病蔓延下の免疫体質と若い人口構成、不正確な過少見積もりデータ等にあげていた記事と、東京五輪開催の可能性についてのコラム、米国のトランプ前大統領とQアノン(米国の陰謀論集団)にまつわる特別寄稿だった(写真は「The New Indian Express」紙)。

新型コロナ感染状況は、西部マハラシュトラ(Maharashtra、累計218万人、新規9855人と1万人近い急増、実質14万人、死者5万2280人)、南部ケララ(Kerala、累計107万人、実質5万人、新規2765人と減少傾向、死者4241人)ほか10州でのぶり返しが懸念されるが、全体としての新規数は1万7407人といまに1万人台を維持、ただし、今後の推移を見ないとなんとも言えず、予断を許さない状況だ(全土の累計数1120万人、回復者1080万人、死者15万7000人)。

当オディシャ州(Odisha)は、ぶり返し中の12州(マハラシュトラ、マディヤプラデシュ、=Madhya Pradesh、パンジャブ=Punjab、チャティスガール=Chhattisgarh、テランガナ=Telangana、タミルナドゥ=Tamil Nadu、ケララ=Kerala、チャンディガール<連邦直轄領>=Chandigarh、西ベンガル=West Bengal、デリー=Delhi、カルナータカ=Karnataka、アンドラプラデシュ=Andhra Pradesh)からの入域者には、空港でのPCR検査を義務付け、陰性でも1週間の自主隔離要請、つとに警戒している。

首都デリーや西ベンガル州が要請する陰性証明ではなく、空港検疫にしたのは、証明書を金で買ってずるをするインド人が少なくないので、賢明だ。

さて、前置きが長くなったが、今回は少し趣向を変えて、インドの英字紙を通して見る現地のパンデミック、並びに政治・経済、ローカル情報をお送りしたい。

ロックダウン(都市封鎖)で配達が中断していた英字紙、「The Times of India(ザ・タイムズ・オブ・インディア)」が11カ月ぶりに再開、久々に紙メディアで、インド全体としての時事・経済ニュースや、世界情勢、中1面でローカルニュースをチェックできたからだ。

3月2日のトップ記事は、モディ(Narendra Modi)首相が前日、ワクチン接種した巻頭写真、並びに、脇に当オディシャ州のナビーン・パトナイク(Naveen Patnaik)首相が接種を受けている写真が飾った。指導者自らが接種して、国産ワクチン「コバキシン(Covaxin)」の安全性をアピールする意図だろう。ちなみに、1月16日に始まったワクチン接種は3月4日現在、全土で1500万回以上に達した。

コビッド(Covid)関連ニュースに割かれている紙面はこの3日間で半ページから、多いときで1ページ、感染爆発中は毎日トップを大見出しで飾っていたことと推測するが、昨年9月末にピークを迎え、現在までの5カ月で急減したことから、ワクチン関連記事を除いては、ほかの時事ニュースと変わらない扱いで、新規数増のニュースは1番最後の面だった。

あとは、3月27日に始まる西ベンガル州議会選挙関連ニュースや、世界情勢では、ミャンマー(Myanmar)のクーデター下の抗議運動弾圧などが目立ったところだ。

気になる経済だが、パンデミック下のマイナス情報はほとんどなく、公共交通機関での感染リスクを恐れて乗用車の2月の売り上げが伸びたとか(スズキ8.3%増)、物品・サービス税(GST、日本の消費税のようなもの)の2月の徴収分が前年比7%増(11万3143クロール=約1兆5840億円)など。

ほかに、4Gのスペクトラム(周波数)オークションで、国内最優良企業のリライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries Limited、石油化学が主体だが、多業種展開、モバイル通信業のリライアンスJioは国内2位のシェアを誇る)への売却で財源が潤った(5万7122クロール=約8000億円)、コロナバブルでムンバイ証券取引所の株価が急騰するも(4日時点で5万0846ポイント)乱高下の激しい株情勢など。

長かったロックダウンで、失業率がアップしているはずだし、底辺層は相当困窮しているはずなのだが、そうした実態は上っ面を撫で過ぎただけの紙面からは、見えてこない。いうまでもなく、観光産業は大打撃を食らっているはずなのだが、ホテル・レストラン業界の苦境も見えてこない。

もしかして、これまでの期間、日雇い労働者の失職始め、貧窮を舐めさせられた下層クラス、観光産業大打撃等の記事は頻繁に取り上げられたのかもしれないが、最近3日間の紙面では、言論統制が敷かれているのではないかと邪推するほど(モディ政権下ではあり)、経済失速や、底辺層が苦渋を舐めているとの記事は皆無で、やや拍子抜け。

基調としては、パンデミック(世界的大流行)にもかかわらず、行け行けムード、欧米に比べると最悪を免れ、鎮静化した現在に、楽観ムードで、一部の地域でのぶり返しは、変異種よりも、人々のルール違反や、鎮静後の全土的に高まる挙式需要における大人数の集会を主因とする記事が掲載されていた(私見では、マハラシュトラの急再拡大はどうもきな臭く、感染力の強い変異種の仕業ではないかと疑っているが、そうでないことを祈るのみだ)。

長期間の購読中断を余儀なくされ、もっぱら動画ニュース漬けだった私は、細かい文字を読むのも辛くなってきたし、これを機に止めようかなとの思いも兆したが、やはり新聞には新聞のよさもある。

全体のニュースを見るには便利だし、大局が短時間で掴める。今しばらく取り続けてみようかと、翻意、朝の時間帯は以前通り、コーヒを飲みながら英字紙に目を通すことになりそうだ。

蛇足ながら、私の周りで、人々と接して、パンデミック下のハードシップが体感できた例を最後にいくつか掲げておく。

●以前雇っていたスタッフに、散歩の途上、呼び止められ、再雇用を拝まれた。自転車にまたがった風情は、痩せて無精髭面だった。夫が生存中、客引きとして雇い入れていただけに、無下に断ることもできず、しばらく待つようにと気休めを言うしかなかった。

●旅行者時代から知己のゲストハウスオーナーと浜で何年かぶりに再会、痩せて白髪頭の老爺になっていたことにびっくりした。一昔前は、界隈を牛耳るパワーを持っていたのに、落ちぶれた風情だった。

●南インドの都会バンガロールで、ヨガインストラクターとして出稼ぎに行っていたなじみのヨガ教師が月給3万ルピー(約4万2000円、イントの物価は日本の3分1から4分の1)の職を失い、オンライン教室を展開中だが、収入減。

●2台の車でタクシードライバーをしている元「ホテル・ラブ&ライフ」のマネージャーが久しぶりに訪ねてきて、パンデミック下の減収で、長男の教育費が重荷なので、タクシーが入用の旅客を回してくれるよう頼んでいった。

●日本人ゆかりの近くのホテルのオーナーが、建物を売却したがっているとの、噂を聞いた。

〇極私的動画レビュー/ドラマ「もう誰も愛さない」

次から次へと速いペースで、ストーリーが展開するドラマ、息もつかせぬクライムサスペンスを見た。超面白く、無我夢中で鑑賞したドラマは、「もう誰も愛さない」。1990年フジテレビの木曜劇場枠で全12回にわたって放映されたもので、主演は吉田栄作、ヒロインは田中美奈子と山口智子がライバル役で拮抗するが、清楚で可憐な乙女の前半から、あっと驚く悪女に転身する熱演が目を惹き付けて離さない山口智子がすごい。

あと、ベテランの脇役、伊武雅刀がぴか一、辰巳琢郎も熱演だ。サブヒロインだが、伊藤かずえもいい。

とにかく、登場人物が次々と殺されていく(ヒロインの1人は病死)終盤が凄まじい。ほぼ全滅で唖然とさせられる。推理小説などでも、人が次々と簡単に殺される設定があるが、ドラマで主な登場人物が全滅は異色、それも結構、残酷な殺され方をするわけで、今なら引っかかるんじゃなかろうか(過激なシーンは再放送ではカットされることもあるとか)。

ウィキペディアで調べてみると、当時ジェットコースタードラマという異名で、話題になったようだ。とにかく展開が目まぐるしく、1回でも見逃すと、筋書きがわからなくなることから、毎回見逃せないハラハラドキドキ、手に汗握る面白さなので、ハマった人も多かったろう。

主人物のほぼ全員が悪役というのも、アンチヒーローの設定で飽きさせず、主人公がここまであくどいなんてと、目を剥かされ、視聴者を釘付けにする。

ドラマの名に値するまさにドラマチックさ、劇的に運命に弄ばれる人物たちが繰り広げる錯綜した人間模様、愛とカネの絡んだ復讐劇は超お薦め。生ぬるいホームドラマの対極に位置する、一瞬たりとも退屈させない、興奮満点のスリリングなドラマである。

編集注:「The Times of India(ザ・タイムズ・オブ・インディア)」はウイキペディアによると、インドの日刊の英字新聞で、英字新聞としての発行数は世界最多で、2011年時点で世界の新聞発行数4位の343万3000部としている。

1838年11月3日にThe Bombay Times and Journal of Commerce(ザ・ボンベイ・タイムス・アンド・ジャーナル・オブ・コマース)として発行され、1850年からは日刊紙、1859年に他の2つの紙と「Bombay Times and Standard(ボンベイ・タイムズ・アンド・スタンダード)」に統合され、1861年に現在の名称となった。

当初は毎週土曜日と隔週の水曜日に発行され、19世紀には800人以上の従業員が英国人経営者に雇われ、ヨーロッパやアメリカ大陸、インド亜大陸との間を汽船によって流通していた。

1947年のインドの独立後、インド人に経営が移り、現在はベネット・コールマン社(Bennett Coleman&Co、ザ・タイムズ・グループ)により所有されている。

同社はまたThe Economic Times(エコノミック・タイムズ)、 Mumbai Mirror(ムンバイ・ミラー)、Navbharat Times(ナバラート・タイムズ、ヒンディー語) Maharashtra Times(マハラシュトラ・タイムズ、マラーティー語)を発行している。2007年1月からはバンガロールでカンナダ語版が発行されている。

本社はニューデリーにあり、インドの各地において個別のエディションがある。また、朝日新聞と提携している。

(「インド発コロナ観戦記」は「観戦(感染)記」という意味で、インドに在住する作家で「ホテル・ラブ&ライフ」を経営しているモハンティ三智江さんが現地の新型コロナウイルスの実情について書いており、随時、掲載します。モハンティ三智江さんは福井県福井市生まれ、1987年にインドに移住し、翌1988年に現地男性(2019年秋に病死)と結婚、その後ホテルをオープン、文筆業との二足のわらじで、著書に「お気をつけてよい旅を!」(双葉社)、「インド人には、ご用心!」(三五館)などを刊行しており、コロナウイルスには感染していません。

また、息子はラッパーとしては、インドを代表するスターです。13億人超と中国に次ぐ世界第2位の人口大国、インド政府は2020年3月24日に全28州と直轄領などを対象に、完全封鎖命令を発令し、25日0時から21日間、完全封鎖し、4月14日に5月3日まで延長し、5月1日に17日まで再延長、17日に5月31日まで延長し、31日をもって解除しました。これにより延べ67日間となりました。ただし、5月4日から段階的に制限を緩和しています。

2021年3月15日現在、世界の感染者数は1億1987万4650人、死亡者数が265万3644人、回復者が6789万5983人です。インドは感染者数が1135万9048人、死亡者数が15万8725人、回復者が1100万7352人、アメリカ、ブラジルに次いで3位になっています。

ちなみにアメリカの感染者数は2943万8222人、死亡者数が53万4880人(回復者は未公表)、ブラジルの感染者数は1148万3370人、死亡者数が27万8229人、回復者数が1011万3487人です。日本は感染者数が44万8624人、死亡者数が8607人、回復者が42万6322人(ダイヤモンド・プリンセス号を含む)。インドの州別の最新の数字の把握が難しく、著者の原稿のままを載せています。

また、インドでは2020年3月25日から4月14日までを「ロックダウン1.0」とし、4月14日から5月3日までを「ロックダウン2.0」、5月1日から17日までを「ロックダウン3.0」、18日から31日を「ロックダウン4.0」、6月1日から6月末まで「アンロックダウン(Unlockdown)1.0」、7月1日から「アンロックダウン2.0」と分類していますが、原稿では日本向けなので、すべてを「ロックダウン/アンロックダウン」と総称しています。

ただし、インド政府は2020年5月30日に感染状況が深刻な封じ込めゾーンについては、6月30日までのロックダウンの延長を決め、著者が住むオディシャ州は独自に6月末までの延長を決め、その後も期限を決めずに延長しています。この政府の延長を「ロックダウン5.0」と分類しています。編集注は筆者と関係ありません)。

ギャルリー志門で古市正彦「日本画」展

【銀座新聞ニュース=2021年3月15日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は3月15日から20日まで古市正彦さんによる日本画展を開いている。

ギャルリー志門で3月20日まで開かれている古市正彦さんの日本画展のフライヤー。

日本画家の古市正彦さんが3月14日までほかの画廊で開いていた作品とインクを使った新作を展示する。

古市正彦さんは1971年神奈川県横浜市生まれ、1998年に多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業、2000年に同大学大学院美術研究科を修了、在学中の1997年に日本交通文化協会の国際瀧冨士美術賞、1999年にハマ展協会賞、2000年に福井サムホール展福井新聞社賞(2003年に奨励賞、2011年に大賞、2012年、2015年に佳作、2017年に奨励賞)、鎌倉美術展で奨励賞を受賞した。

2006年にARTBOX(アートボックス)大賞展で準グランプリ、2011年に文芸思潮イラスト部門表紙絵部門で優秀賞、2017年に越後湯沢全国動画展優秀賞、アートムーブコンクールで、ギャラリーいろはに賞、2018年にJIA Illustration Award(イラストレーションアワード) 2018で入選、2020年の「第9回ドローイングとは何か」で入選している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)。

メトロが17000系デビュー記念で24時間券、銀座・東京駅等も発売

【銀座新聞ニュース=2021年3月15日】国内最大の地下鉄会社、東京地下鉄(東京メトロ、台東区東上野3-19-6、03-3837-7077)は3月17日から有楽町線・副都心線の新型車両17000系のデビューを記念して、東京メトロオリジナル24時間券を発売する。

東京地下鉄(東京メトロ)が3月17日から有楽町線・副都心線の新型車両17000系のデビュー記念として発売するオリジナル24時間券。

17000系車両をデザインしたオリジナル24時間券大人用2種類と17000系のデビュー記念専用台紙をセットにし、17日10時から5月9日23時59分までオンラインショップ「メトロの缶詰ANNEX(アネックス)」で先行発売する。金額は1200円(送料は別)。ほかに有楽町線全線開業33周年記念台紙もつく。

24日から5月31日まで銀座駅、東京駅、上野駅、表参道駅、新宿駅、池袋駅のメトロ旅客案内所でも発売する(営業時間は東京駅のみ8時から20時、ほかは9時から17時)。ただし、有楽町線全線開業33周年記念台紙はつかない。

オリジナル24時間券は11月30日までの1日限定で、使用開始(改札通過時)から24時間利用できる。また、有効期限内で使用開始前に限り、1枚につき220円の手数料で払戻しできる。

ウイキペディアによると、17000系電車は有楽町線開業約50周年(1974年に部分開業、1988年に全線開業以来33周年)、副都心線開業約15周年(1987年部分開業、2008年に全線開業)に向け導入された車両で、2020年1月に第1編成が落成後、東京メトロ線と相互直通他社線内で約1年をかけて各種性能試験や乗務員訓練を行い、2021年2月21日より営業運転を開始した。2022年度までに10両編成6本と8両編成15本を導入し、7000系を置き換える予定となっている。

外観は従来の7000系(1974年に営業運転開始)や10000系の特徴だった丸型のヘッドランプを継承しながら、フロントマスクは丸みを帯びたデザインで、車体のラインカラーは副都心線のブラウンをベースとし、有楽町線のラインカラーであるゴールドの細いラインが描かれている。

車内空間もラインカラーのゴールドとブラウンを基調として、つり革にブラウン、シートの背もたれにゴールドを使ったデザインで、貫通引戸や袖仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用することで車内の開放感を高めている。

東京メトロによると、17000系と7000系を比較すると、冷房能力の向上(48.9キロワットから58.0キロワットに)、座席幅を拡大(430ミリから460ミリに)するなど利用者の快適性を向上している。全車両にフリースペースを設置、車両の床面高さを低減(1200ミリから1140ミリに)し、ドア出入口下部をホーム側に約10度傾斜させるなど、車椅子やベビーカーの利用客に配慮した空間となっている。

生産しているのは、日立製作所笠戸事業所(10両編成)と近畿車輛(8両編成)で、2020年10月1日に日立製作所と共同でグッドデザイン賞を受賞している。

有楽町線は埼玉県和光市の和光市駅から東京都江東区の新木場駅までを結ぶ地下鉄で、東京地下鉄において最初に埼玉県に延伸された路線となっている。東京地下鉄で東京23区外に延びている路線は、有楽町線との重複区間がある副都心線を除くと、有楽町線と東西線のみであり、都営地下鉄も含めた地下鉄全路線でも他に都営新宿線を加えた3路線のみ。

1962年6月の都市交通審議会答申第6号で示された10号線(中村橋-飯田橋-錦糸町間)が、有楽町線計画のルーツだ(同年8月29日の東京都市計画高速鉄道網改訂で、同区間は「8号線」と位置付けられた)。1968年の都市交通審議会答申第10号において、東京8号線(現在の有楽町線)は、「成増及び練馬の各方面より向原及び池袋の各方面を経由し、また、中村橋方面より目白方面を経由し、護国寺、飯田橋、市ケ谷、永田町、有楽町及び銀座の各方面を経て明石町方面に至る路線」として示された。

1972年の都市交通審議会答申第15号で起点側が保谷に変更され、終点側は明石町-湾岸間及び豊洲-東陽町-住吉町-押上-亀有間が追加された。ただし、同答申では保谷-練馬間は西武池袋線を複々線化することが示され、中村橋-護国寺間は削除され、護国寺-目白間が東京12号線(現在の大江戸線)に編入され、志木-向原間は東京13号線(現在の副都心線)として分離された。

このうち小竹向原駅-新木場駅間が有楽町線、練馬駅-小竹向原駅間が西武有楽町線、石神井公園駅-練馬駅間が西武池袋線の線増分(複々線化)としてそれぞれ開業している。

終点側は京葉間の湾岸沿いに海浜ニュータウン付近まで計画されていたが、ほぼ同じルートで計画されていた京葉線が当時は貨物専用線として計画が進行しており、後に旅客線へと用途が変更されたことを受けて有楽町線は新木場まで計画路線を短縮した。

一方、1972年の答申第15号で新たに13号線とされた小竹向原以西は、渋谷駅-池袋駅-小竹向原駅-和光市駅-志木駅のうち池袋駅-小竹向原駅-志木駅間が建設され、このうち小竹向原駅-和光市駅間が有楽町線として、和光市駅-志木駅間が東武東上線の線増分(複々線化)として、それぞれ開業した。13号線の小竹向原駅-池袋駅(新線池袋駅)間は有楽町線新線(現在の副都心線)として1994年に営業開始している。

有楽町線の建設目的の一つには、車体規格が小さく、編成長も短く、輸送力増強に限界のある丸ノ内線の混雑緩和があった。池袋駅の乗り換えが便利であったため、日比谷線に対する千代田線と同様、混雑の緩和に大きく寄与した。

1974年10月30日に池袋駅-銀座一丁目駅間で開業し、7000系5両編成で運行された。1980年3月27日に銀座一丁目駅-新富町駅間を開業し、1983年6月24日に営団成増駅(現地下鉄成増駅)-池袋駅間を開業し、10月1日に西武有楽町線小竹向原駅-新桜台駅間を開業、乗り入れ開始、1987年8月25日に和光市駅-営団成増駅を開業、東武東上線との相互乗り入れを開始(森林公園駅まで)、1988年6月8日に新富町駅-新木場駅間を開業し、全線開業した。2006年9月1日から10000系の営業運転を開始した。

建設費用は総額で4920億円で、駅は24駅あり、営業距離は28.3キロメートル、線路の軌間は1067ミリ(JRの在来線と同じ、新幹線は1435ミリ)、最高速度は時速80キロメートルに設定されている。

副都心線は練馬区の小竹向原駅から渋谷区の渋谷駅を結ぶ東京地下鉄で、鉄道要覧における名称は「13号線副都心線」となっている。1994年12月7日に小竹向原-池袋間を有楽町線新線として開業した。2008年6月14日に池袋駅-渋谷間が開業し、全線が開通し、有楽町線新線を編入した上で和光市-渋谷間を「副都心線」と命名した。

駅は11駅、営業距離は11.9キロメートル、線路軌間は1067ミリで、最高速度は時速80キロメートルに設定されている。2009年6月に東京地下鉄の路線としては14号線以降の路線計画はなく、東京地下鉄では発足の経緯などから、「現段階では副都心線池袋-渋谷をもって地下鉄建設を終了する」としている。

発売数量は1万7000セットを予定しているが、完売した場合、再販もあるとしている。